「ネコバス電車って何?名古屋から乗れるの?」——映画『となりのトトロ』に登場するネコバスは、子どもから大人まで幅広い世代に人気のキャラクターです。そのネコバスをモチーフにした乗り物が、愛知県の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で実際に運行されていることをご存じでしょうか。さらに、ジブリパークへのアクセス路線「リニモ」にはジブリのラッピング電車が走っており、移動中からジブリの世界観を楽しめます。この記事では、名古屋エリアで体験できるネコバス電車の全貌を、料金・乗り方・アクセス・注意点まで徹底的にまとめました。
・APMネコバスの料金・運行時間・ルートと乗り方
・リニモのジブリラッピング電車の特徴と乗れる確率
・名古屋駅からネコバス電車に乗るまでの最短アクセス
・混雑を避けてスムーズに楽しむための注意点とコツ
ネコバス電車とは?名古屋エリアで乗れる2つのジブリ車両を紹介

「ネコバス電車」の正体は愛知県を走る2種類の乗り物
「ネコバス電車」とは、愛知県で体験できるジブリ関連の乗り物を総称した呼び方です。具体的には、愛・地球博記念公園内を走る電動低速車両「APMネコバス」と、ジブリパークの最寄り路線であるリニモ(愛知高速交通東部丘陵線)のジブリラッピング電車の2種類があります。
APMネコバスはトヨタ自動車が開発した短距離・低速型モビリティをベースに、スタジオジブリが監修して2024年3月16日から運行を開始しました。一方、リニモのラッピング電車はジブリパークの開園に合わせて運行が始まり、車体にジブリキャラクターが描かれた特別仕様です。
注意したいのは、どちらもJR・地下鉄のような通常の「電車」とは異なるという点です。APMネコバスは公園内の専用ルートを走る小型車両、リニモは磁気浮上式リニアモーターカーで、それぞれ一般の鉄道とは乗り方やチケットの買い方が違います。
なお「ネコバス電車」で検索すると名古屋市の地下鉄東山線の情報も出てきますが、これは2022年のジブリパーク開園時にホームに設置された巨大広告(長さ約23メートルのネコバス風デザイン)のことで、車両自体がネコバス仕様になっているわけではありません。
APMネコバスは映画のネコバスを「走る乗り物」として実現した世界初の試み
APMネコバスは、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーの発案により実現した乗り物です。トヨタ自動車が2005年の愛・地球博で使用したAPM(Accessible People Mover)の技術をベースに、ジブリ監修のもとネコバスの外観を再現しています。
車両のデザインは映画のネコバスの特徴的なフォルムを忠実に取り入れつつ、安全基準を満たすために実用的な形状にアレンジされています。最高速度は時速19キロメートルとゆっくりで、森の中を走り抜ける約10分間の乗車体験ができます。
意外と知られていないのが、このAPMネコバスは電動(EV)で走行するため、エンジン音がほとんどしないという点です。静かに森の中を進む感覚は、映画でネコバスが風のように走るシーンを思い起こさせます。
車両は1台あたり5人乗り(運転手を除く)で小型のため、大人数のグループで同時に乗ることはできません。家族連れの場合、メンバー構成によっては2台に分かれる場合もあるため、事前に人数を確認しておくとスムーズです。
リニモのラッピング電車は「乗ること自体がジブリ体験」になる特別車両
リニモのジブリパークラッピング電車は、車体外装にトトロやネコバスなどジブリキャラクターが描かれた特別仕様の車両です。愛知県がジブリパーク開園に合わせて運行を開始し、通常のリニモ路線(藤が丘〜八草間)を走っています。
ラッピング車両は全9編成のうち1編成のみです。運行ダイヤは通常車両と同じで、特定の時間にラッピング車両が来るという保証はありません。リニモは約7〜10分間隔で運行されているため、駅で待っていればおよそ1時間に1回は遭遇できる計算ですが、検査などで運休している日もあります。
リニモそのものが磁気浮上式リニアモーターカーであるため、走行音が静かで振動が少なく、浮遊感のある乗り心地が特徴です。「ネコバスが空を飛んでいるような感覚」と表現されることもあり、ジブリパークへ向かう気分を盛り上げてくれます。
ラッピング電車に乗れなかったとしても、リニモの各駅にはジブリパーク関連の装飾が施されています。特に愛・地球博記念公園駅ではジブリの世界観を感じられるデザインが多く、降りた瞬間からジブリパークへの期待感が高まります。
APMネコバス電車の基本情報|料金・運行時間・ルートを徹底解説
片道料金は大人1,000円・子ども500円|3歳以下は膝上で無料
APMネコバスの料金は片道制で、大人(中学生以上)1,000円、子ども(4歳〜小学生)500円です。3歳以下のお子さまは無料ですが、中学生以上の大人が膝の上に抱っこして乗車する必要があります。
障がい者手帳をお持ちの方は、手帳の提示で本人と付き添い1名の料金が半額になります。大人500円・子ども250円で利用できるため、手帳を忘れずに持参してください。
料金は片道あたりの設定です。往復で乗りたい場合は、もののけの里とどんどこ森の両方でそれぞれチケットを購入する必要があります。往復すると大人2,000円・子ども1,000円になるため、家族4人(大人2名・子ども2名)で往復利用すると合計6,000円。予算を決める際に覚えておきたい数字です。
なお、APMネコバスの料金にはジブリパークの入場料は含まれていません。ジブリパークの各エリアに入るには別途チケットが必要です。ただし、APMネコバスの乗り場がある「もののけの里」「どんどこ森」付近は愛・地球博記念公園の無料エリア内にあるため、APMネコバスだけの利用であればジブリパークのチケットは不要です。
📍 APMネコバス 基本情報
名称:APMネコバス
運行場所:愛・地球博記念公園(モリコロパーク)内
ルート:もののけの里 ⇔ どんどこ森(片道約1.9km・約10分)
料金:大人1,000円/子ども500円(片道)
運行時間:平日9:30〜17:30/土日祝8:30〜17:30
定休日:毎週火曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
乗車定員:1台あたり5名
※情報は記事執筆時点のものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。
運行時間は平日9:30〜17:30|土日祝は朝8:30から乗れる
APMネコバスの運行時間は、平日が9:30〜17:30、土日祝が8:30〜17:30です。土日祝は平日より1時間早く運行開始となるため、朝一番に乗りたい方は土日祝がおすすめです。
最終便の時刻は運行状況によって変動することがありますが、目安として17:00頃までに乗り場に到着していれば乗車できる可能性が高いとされています。夕方は混雑が緩和される傾向がある一方、天候や季節による運行終了時間の変更もあるため、余裕を持ったスケジュールを組むのがおすすめです。
定休日は毎週火曜日ですが、火曜日が祝日にあたる場合は翌平日が休みになります。また年末年始(12月29日〜1月3日)も運休です。せっかく来たのに運休だったということがないよう、出発前にカレンダーを確認してください。
雨天時の運行については、小雨程度であれば通常どおり運行されることが多いですが、強風や大雨の場合は安全のため運休になることがあります。天候が不安定な日は、公式サイトやSNSで当日の運行状況を確認してから出かけると安心です。
走行ルートは「もののけの里〜どんどこ森」の森の中1.9km
APMネコバスが走るルートは、ジブリパークの「もののけの里」エリアと「どんどこ森」エリアを結ぶ約1.9kmの外周通路です。片道の所要時間は約10分で、通常は一般の来園者が立ち入ることのできない森の中を走り抜けます。
このルートの魅力は、公園の豊かな自然を間近に感じられること。季節によって新緑や紅葉の景色が変わり、森林の中を低速で進むため、窓のない開放的な車両から四季折々の風景を楽しめます。
注意点として、APMネコバスは片道のみの運行です。もののけの里からどんどこ森へ乗車した場合、帰りは徒歩で戻るか、再度チケットを購入して復路に乗る必要があります。どんどこ森からもののけの里方面へは徒歩で約25〜30分かかるため、足に自信がない方は往復チケットの購入を検討してください。
どんどこ森エリアには映画『となりのトトロ』に登場する「サツキとメイの家」の再現建物があり、APMネコバスの到着地点から徒歩で向かえます。ネコバスに乗ってトトロの世界に到着するという、映画さながらの体験ができる演出になっています。
ネコバス電車のチケット購入方法と当日の乗り方ガイド
チケットは現地の専用券売機で購入|事前予約は不要
APMネコバスのチケットは、愛・地球博記念公園内に設置された専用券売機で購入します。オンラインでの事前予約制ではないため、当日現地で直接買う形式です。
券売機で使える支払い方法は、現金のほかQRコード決済(PayPay・メルペイ・d払い・au PAY・WeChatPay・AliPay+・銀聯QR)に対応しています。交通系ICカード(manaca・Suica・TOICAなど)やクレジットカードは使えないため、現金かスマホ決済の準備をしておく必要があります。
よくある失敗が「交通系ICカードで払えると思っていた」というケースです。リニモや地下鉄ではmanacaが使えるため、同じ感覚でAPMネコバスの券売機に向かうと支払いができません。小銭か対応QR決済アプリを事前に用意しておきましょう。
チケットを購入すると、APMネコバスの乗車券とともに記念のイラストカードがもらえます。絵柄は複数種類あり、時期によって変わることもあるため、コレクション目的で複数回乗車する方もいるようです。
もののけの里 または どんどこ森 の乗り場にある専用券売機でチケットを購入する
乗り場の待機スペースで順番を待つ(混雑時は列ができることがある)
スタッフの案内で乗車し、約10分間の森の中の走行を楽しむ
到着後、記念イラストカードを受け取って降車
混雑しやすい時間帯と空いている狙い目の時間
APMネコバスが最も混雑するのは、土日祝の10:00〜14:00の時間帯です。1台5人乗りと小型のため回転が遅く、ピーク時には30分〜1時間以上の待ち時間が発生することもあります。
狙い目は平日の午前中(9:30〜11:00)または夕方(15:30以降)です。平日であれば待ち時間なしで乗れることも珍しくありません。土日祝に訪れる場合は、運行開始直後の8:30〜9:30が比較的空いています。
大型連休(GW・お盆・年末年始前後)は平日でも混雑します。特にGWは1時間以上の待ちになることもあるため、連休を避けられるなら普通の平日に訪問するのが最善です。
待ち時間の目安は公式サイトやSNSでリアルタイムに発信されることがあるため、当日の朝にチェックしておくと計画が立てやすくなります。もののけの里側とどんどこ森側で待ち時間が異なることもあるので、空いている方から乗るのも一つの手です。
ネコバス電車に乗るときの持ち物と服装のポイント
APMネコバスは屋根はあるものの、窓がない開放的な構造の車両です。そのため季節や天候に合わせた服装の準備が大切になります。
春・秋は森の中を通るため体感温度が下がりやすく、薄手の上着を1枚持っていくと快適です。夏場は直射日光は避けられるものの、乗り場での待ち時間に日差しを受けるため帽子と日焼け止めがあると安心。冬場は風を受けながらの走行になるため、防寒対策は必須です。
持ち物で忘れがちなのが現金です。先述のとおり交通系ICカードやクレジットカードが使えないため、1,000円札や小銭を準備しておきましょう。スマホにPayPayなどのQR決済アプリを入れている方はそちらでも対応できます。
カメラやスマートフォンで撮影したい方は、走行中に落とさないようストラップやグリップの準備をおすすめします。車両は低速とはいえ揺れがあるため、手に持ったまま撮影するとぶれやすいことがあります。
リニモのジブリラッピング電車でネコバス電車気分を味わう方法
リニモのラッピング電車は全9編成中1編成だけ|遭遇率は約11%
リニモのジブリパークラッピング電車は、全9編成のうちわずか1編成のみの特別車両です。単純計算で遭遇率は約11%。運が良ければ1本目で来ますが、1時間待っても来ないこともあります。
リニモは藤が丘〜八草間を約7〜10分間隔で運行しています。全9編成が均等に走ると仮定すると、同じ駅で待ち続ければ約70〜90分に1回はラッピング車両が来る計算です。ただし検査や車両点検で運休している日は遭遇できません。
確実に乗りたい方への裏技として、藤が丘駅や八草駅などの始発駅でホームに入ってくる車両を確認し、ラッピング車両でなければ1本見送るという方法があります。途中駅では「次に来る車両がラッピングかどうか」を知る手段がないため、始発駅の方が有利です。
ラッピング電車に乗れなかった場合でも、リニモの各駅にはジブリパーク関連の装飾やポスターが掲示されています。特に愛・地球博記念公園駅はジブリの世界観を感じられるデザインが施されているため、駅自体を楽しむつもりで訪れるとがっかりしません。
リニモの運賃と乗り方|交通系ICカードが使えて便利
リニモの運賃は乗車区間によって異なり、藤が丘〜愛・地球博記念公園間は片道370円です。APMネコバスと違い、交通系ICカード(manaca・TOICA・Suica・PASMOなど)が利用できるため、普段使いのICカードで乗車できます。
お得に利用したい方には「1DAYフリーきっぷ」(大人800円・小児400円)がおすすめです。藤が丘〜愛・地球博記念公園の往復だけで740円かかるため、片道60円プラスで1日乗り放題になる計算。途中下車して沿線のスポットを巡りたい方にはとくにお得です。
- manaca・TOICA・Suicaなど交通系ICカード
- 現金(券売機で切符購入)
- 1DAYフリーきっぷ(大人800円)
- 交通系ICカード(manaca・Suicaなど)
- クレジットカード
- 電子マネー(iD・QUICPayなど)
リニモの乗り方は一般的な鉄道と同じで、改札にICカードをタッチするか切符を通して乗車します。ホームドア付きの駅が多いため、小さなお子さま連れでも安心です。
リニモは日本で唯一の営業運転を行う磁気浮上式リニアモーターカーです。浮いて走るためレールとの摩擦音がなく、静かで揺れの少ない乗り心地が体験できます。ネコバスが空を飛ぶシーンを連想させる浮遊感は、リニモならではの魅力です。
ラッピング電車の外観と車内の見どころ
ジブリパークラッピング電車の外観には、トトロやネコバスをはじめとするジブリキャラクターが大きく描かれています。車両の側面全体にイラストが施されており、ホームに入ってくる瞬間から歓声が上がることも珍しくありません。
車内にもジブリの世界観を取り入れた装飾が施されており、つり革や座席周辺にジブリのモチーフが見られます。車両全体がジブリの世界に包まれたような空間になっているため、ジブリパークに到着する前から気分が高まります。
撮影スポットとしては、藤が丘駅や愛・地球博記念公園駅のホームがおすすめです。車両が停車している間に外観を撮影しやすく、背景もすっきりしています。走行中の車内撮影は他の乗客の迷惑にならないよう配慮しましょう。
ラッピング電車のデザインは開園当初から変更されている場合もあり、時期によって異なるキャラクターが描かれていることがあります。訪問するたびに新しい発見がある点も、リピーターを惹きつける理由の一つです。
名古屋駅からネコバス電車に乗るまでのアクセス完全ガイド
最短ルートは地下鉄東山線+リニモで約50分
名古屋駅からAPMネコバスの乗り場がある愛・地球博記念公園までは、地下鉄東山線でリニモの始発駅「藤が丘」まで行き、リニモに乗り換えて「愛・地球博記念公園」駅で下車するのが最短ルートです。所要時間は乗り換え含めて約50〜60分。
名古屋駅からの運賃は、地下鉄東山線(名古屋〜藤が丘)が310円、リニモ(藤が丘〜愛・地球博記念公園)が370円で、合計680円です。交通系ICカードを利用すれば乗り換えもスムーズで、改札でタッチするだけで両方の路線を利用できます。
| 比較項目 | 地下鉄+リニモ | 名鉄バス直通 | 車(高速利用) |
|---|---|---|---|
| 所要時間 | 約50〜60分 | 約75〜90分 | 約40〜50分 |
| 片道料金 | 680円 | 約1,000円前後 | 高速代+駐車場代 |
| 乗り換え回数 | 1回(藤が丘) | なし | なし |
| おすすめの人 | 時間重視・リニモ体験 | 乗り換え不安な方 | グループ・荷物多い方 |
藤が丘駅での乗り換えは案内表示に従えば迷うことはほぼありませんが、地下鉄の改札を出てからリニモの改札まで徒歩3〜5分かかります。乗り換え時間を含めたスケジュールを組んでおくとスムーズです。
車で行く場合は駐車場の場所と混雑に注意
車で愛・地球博記念公園に向かう場合、東名高速道路の日進JCTから名古屋瀬戸道路に入り「長久手IC」で降りるのが最短ルートです。名古屋駅周辺からは約40〜50分で到着します。
公園には複数の駐車場があり、通常料金は普通車1回500円です。ただしジブリパーク開園以降、土日祝は駐車場が満車になることが増えており、特に大型連休は午前中の早い時間で満車になるケースもあります。
APMネコバスの乗り場に近いのは「北1駐車場」です。南側の駐車場に停めてしまうと、乗り場まで公園内を20分以上歩くことになるため、駐車場選びは事前に確認しておいてください。
駐車場の混雑を避けたい方は、近隣の「愛・地球博記念公園駅」周辺のコインパーキングに停めてリニモで1駅乗るという方法もあります。駅前のコインパーキングは1日500〜800円程度で、公園の駐車場が満車でもこちらは空いていることが多いです。
遠方から新幹線で来る場合の効率的な乗り継ぎ方
東京・大阪方面から新幹線で名古屋駅に到着した場合、そのまま地下鉄東山線に乗り換えるのが最もスムーズです。新幹線の改札を出てから地下鉄東山線の改札までは徒歩約5分。黄色い案内表示に従って進めば迷うことはほとんどありません。
東京から名古屋までの新幹線「のぞみ」は所要時間約1時間40分、料金は自由席で10,560円です。大阪からは約50分、自由席5,940円。名古屋到着後、地下鉄+リニモで約50〜60分で愛・地球博記念公園に到着するため、東京からは片道約3時間、大阪からは約2時間が目安です。
荷物が多い場合は、名古屋駅のコインロッカーに預けてから向かうのが賢明です。名古屋駅には太閤通口・桜通口周辺に多数のコインロッカーがあり、小型(300円)〜大型(700円)まで対応しています。愛・地球博記念公園にもロッカーはありますが数が限られるため、名古屋駅で身軽になってから出発するのが安心です。
帰りの新幹線の時間が決まっている場合、公園からの戻りに約60〜70分(余裕を持つなら80分)見ておけば安心です。APMネコバスの待ち時間を考慮すると、帰りの新幹線の2時間前には公園を出発するスケジュールをおすすめします。
ネコバス電車をもっと楽しむ!ジブリパークと周辺のおすすめスポット
ジブリパークの5つのエリアとネコバス電車の関係
ジブリパークは愛・地球博記念公園内に開設されたスタジオジブリの世界を体験できる施設で、「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」「もののけの里」「魔女の谷」の5つのエリアで構成されています。APMネコバスはこのうち「もののけの里」と「どんどこ森」を結ぶ移動手段として位置づけられています。
ジブリパークの各エリアは入場チケットが必要ですが、APMネコバスの乗り場自体は公園の無料エリア内にあるため、ジブリパークのチケットがなくてもネコバスに乗ることは可能です。「ジブリパークは行かないけれどネコバスだけ乗りたい」という方でも問題ありません。
ただし、どんどこ森エリア内にある「サツキとメイの家」を見学するにはジブリパークの入場チケットが必要です。APMネコバスで到着してもチケットがなければエリア内には入れないため、サツキとメイの家も見たい方はジブリパークのチケットを事前に購入しておいてください。
ジブリパークの入場チケットは日時指定の予約制で、人気の日程は数か月前に完売することもあります。APMネコバスと合わせてジブリパークを楽しむ計画を立てている方は、早めの予約がおすすめです。
実は、APMネコバスのルート上には一般の来園者が立ち入れない森のエリアが含まれています。このルートは2005年の愛・地球博で使用されていた通路を再整備したもので、通常の散策では見られない公園の自然をAPMネコバスの車窓から独占的に楽しめます。ネコバスに乗る価値は、移動手段としてだけでなく「ここでしか見られない景色」にもあるのです。
愛・地球博記念公園(モリコロパーク)の無料で楽しめるスポット
APMネコバスやジブリパーク以外にも、愛・地球博記念公園には無料で楽しめるスポットが多数あります。特に子ども連れのファミリーにおすすめなのが「こどものひろば」や「大芝生広場」で、天気の良い日にはピクニックを楽しむ家族で賑わいます。
公園の面積は約190ヘクタールと広大で、散策だけでも半日は楽しめます。園内にはサイクリングコース(自転車の貸出あり)もあり、自転車で公園を1周すると所要時間は約40分。歩くと疲れる広さですが、自転車なら効率よく回れます。
園内の「地球市民交流センター」にはレストランやカフェがあり、食事も可能です。ただしジブリパーク来園者で混雑することがあるため、ピーク時を避けるか、お弁当を持参して芝生広場で食べるのもおすすめです。
季節ごとのイベントも開催されており、春は花見、秋は紅葉、冬はイルミネーション(年による)など、ネコバス以外の楽しみも豊富です。APMネコバスの待ち時間を公園散策に充てると、時間を有効に使えます。
ネコバス電車と合わせて回りたい名古屋市内の観光スポット
ネコバス電車を楽しんだあと、名古屋駅周辺に戻ってくるなら市内観光とセットにするのが効率的です。地下鉄東山線沿線には名古屋を代表する観光地が点在しており、移動もスムーズです。
栄駅周辺にはオアシス21やテレビ塔(中部電力 MIRAI TOWER)があり、名古屋の都市景観を楽しめます。本山駅からは東山動植物園が徒歩圏内で、小さなお子さま連れなら半日かけて楽しめるスポットです。
名古屋めしを楽しむなら、名古屋駅の「驛釜きしめん」や栄周辺の矢場とん(味噌カツ)、熱田区の「あつた蓬莱軒」(ひつまぶし)など、エリアごとに名店があります。ジブリパーク方面から戻ってくる時間帯を夕食に合わせると、名古屋めしのディナーで1日を締めくくれます。
時間に余裕がある方は、名古屋城(名城線・市役所駅)やトヨタ産業技術記念館(名鉄栄生駅)もおすすめです。どちらも名古屋駅から30分以内でアクセスでき、ジブリパーク訪問の翌日に組み込むとスケジュールにゆとりが生まれます。
ネコバス電車に乗る前に知っておきたい注意点とよくある失敗
「ネコバス電車」を地下鉄だと思って名古屋駅に行ってしまう失敗
「ネコバス電車 名古屋」と検索すると名古屋市営地下鉄の情報も出てくるため、「名古屋の地下鉄にネコバスの車両が走っている」と誤解してしまう方がいます。2022年のジブリパーク開園時に地下鉄東山線の名古屋駅ホームに巨大なネコバス風広告が設置されましたが、これは広告であり、地下鉄の車両自体がネコバス仕様になっているわけではありません。
実際にネコバスに「乗れる」のは愛・地球博記念公園内のAPMネコバスのみで、ジブリのラッピングがされた「電車」はリニモのラッピング車両です。名古屋駅からは地下鉄東山線→リニモと乗り継いで、愛・地球博記念公園まで行く必要があります。
この誤解で多いのが、「名古屋駅でネコバスの電車に乗れると聞いて来たのに見つからない」というケース。名古屋駅はあくまでアクセスの起点であり、目的地は長久手市にある愛・地球博記念公園であることを覚えておいてください。
名古屋駅の地下鉄東山線ホームにあったネコバス風広告も、設置時期によっては撤去されている可能性があります。常設の展示ではないため、広告目的で訪れる場合は事前の確認が必要です。
APMネコバスの定休日は毎週火曜日です。火曜日にジブリパークを訪れる計画の方は、ネコバスに乗れないことを前提にスケジュールを組んでください。火曜日が祝日の場合は翌平日が定休日になるため、祝日絡みの週は特に注意が必要です。
APMネコバスの支払いで交通系ICカードが使えず焦るパターン
前述のとおり、APMネコバスの券売機では交通系ICカード(manaca・Suica・TOICAなど)やクレジットカードが使用できません。地下鉄やリニモをICカードで乗ってきた流れで「同じカードで払えるだろう」と思い込み、券売機の前で焦る方が少なくありません。
対応している支払い方法は現金とQRコード決済(PayPay・メルペイ・d払い・au PAY・WeChatPay・AliPay+・銀聯QR)のみです。クレジットカードのタッチ決済にも対応していないため注意してください。
特に外国人観光客の方は、日本の交通系ICカードやクレジットカードで対応できると考えがちです。WeChatPayやAliPay+には対応しているため、中国系の決済アプリを利用している方はそちらが使えます。
対策として、公園内には自動販売機やコンビニ(公園入口付近)があるため、万が一現金もQR決済もない場合はコンビニATMで引き出すか、同行者に立て替えてもらう方法を考えておきましょう。
雨の日・寒い日のネコバス電車は想像以上に体感温度が低い
APMネコバスは窓のないオープンな構造のため、天候の影響を直接受けます。特に注意したいのが冬場と雨の日で、走行中の風を受けると体感温度が想像以上に低くなります。
冬場(12月〜2月)は名古屋エリアの気温が5℃前後まで下がることがあり、風を受けながら約10分間走行すると体感温度は0℃近くになることも。防寒着・手袋・マフラーなど、しっかりとした防寒対策が必要です。
雨天時は小雨なら運行されることが多いですが、屋根はあっても横から雨が吹き込むことがあります。撥水性のある上着やレインコートを着用しておくと安心です。傘は走行中に使うと危険なため、レインコートのほうが適しています。
反対に、春(4月〜5月)と秋(10月〜11月)は最も快適にAPMネコバスを楽しめる季節です。森の中の新緑や紅葉を肌で感じながら走る体験は、この時期ならではの贅沢。気候の良い時期を選んで訪れると満足度が格段に上がります。
ネコバス電車の口コミで多い疑問をQ&Aで解決
「ネコバス電車は予約が必要?」当日購入でOKだけど混雑日は早めに
APMネコバスは事前予約不要で、当日現地の券売機でチケットを購入すれば乗車できます。ジブリパーク本体のチケットのような日時指定予約制ではないため、思い立ったらすぐ乗りに行ける気軽さがあります。
ただし、1台5人乗りの小型車両のため、混雑日(土日祝・GW・夏休みなど)は乗車待ちの列が長くなり、1時間以上待つこともあります。「予約不要=すぐ乗れる」ではない点に注意してください。
混雑を避けるなら、平日の開園直後(9:30〜)が狙い目です。平日午前なら待ち時間ゼロで乗れることも珍しくありません。土日祝の場合は運行開始の8:30に合わせて早めに到着するのがおすすめです。
なおチケットには有効期限があり、購入当日のみ有効です。朝に買っておいて午後に乗るということは可能ですが、翌日以降に持ち越すことはできません。
「子どもは何歳から乗れる?」3歳以下は膝上無料・年齢制限なし
APMネコバスに年齢制限はなく、0歳から乗車できます。3歳以下のお子さまは無料ですが、中学生以上の大人が膝の上に抱っこして乗る必要があり、チャイルドシートの設置はありません。
4歳〜小学生は子ども料金(500円)が必要です。年齢確認を求められることは少ないですが、念のため保険証やマイナンバーカードなど年齢がわかるものを持っておくと安心です。
小さなお子さまは走行中の風や揺れに驚いて泣いてしまうこともあるため、事前に「森の中を走るネコバスに乗るよ」と説明しておくとスムーズです。映画のネコバスのシーンを見せてから乗ると、お子さまの期待感も高まります。
乗車中は安全のため、お子さまをしっかり抱えるか手をつないでおく必要があります。シートベルトはありますが、小さなお子さまには大きい場合があるため、大人がしっかりサポートしてあげてください。
「ペットは乗れる?」残念ながらペット同伴は不可
APMネコバスはペット同伴での乗車ができません。キャリーバッグやケージに入れた状態でも不可です。ペットと一緒に公園を訪れる場合は、APMネコバスには乗らず、徒歩で園内を散策する形になります。
愛・地球博記念公園自体はリード着用であればペットの同伴が可能な区域もありますが、ジブリパークの各エリアはペット入場禁止です。ペットを連れての来園を計画している方は、事前に同伴可能なエリアを公式サイトで確認してください。
補助犬(盲導犬・聴導犬・介助犬)はAPMネコバスへの同伴が認められています。乗車の際はスタッフに申し出てください。
ペット預かりサービスは公園内にはありません。車で来園している場合は車内に残す方もいるかもしれませんが、季節によっては車内温度が危険な水準まで上がるため、ペットを車に残すことは避けてください。
まとめ|ネコバス電車は名古屋エリアで映画の世界に入れる特別な体験
ネコバス電車は、スタジオジブリの名作『となりのトトロ』のネコバスを現実の乗り物として体験できる、愛知県ならではの特別なアトラクションです。名古屋駅から約1時間でアクセスでき、日帰りでも十分楽しめます。
この記事のポイントを振り返ります。
- 「ネコバス電車」には、APMネコバス(公園内の電動車両)とリニモのジブリラッピング電車の2種類がある
- APMネコバスの料金は大人1,000円・子ども500円(片道)、3歳以下は膝上で無料
- 運行時間は平日9:30〜17:30、土日祝8:30〜17:30で、毎週火曜日が定休日
- チケットは当日現地で購入。交通系ICカードは使えないため現金かQR決済を用意する
- リニモのラッピング電車は全9編成中1編成のみ。遭遇率は約11%
- 名古屋駅からは地下鉄東山線+リニモで約50〜60分、片道680円
- 混雑を避けるなら平日午前が狙い目。土日祝は朝一番に到着するのがおすすめ
まずはAPMネコバスの公式サイトで最新の運行状況を確認し、天気予報をチェックして訪問日を決めましょう。春や秋の気候が穏やかな平日なら、待ち時間も少なく森の中を快適に走り抜ける最高のネコバス体験ができます。ジブリパークとセットで計画すれば、1日たっぷりジブリの世界に浸れる特別な休日になるはずです。
最新の情報は以下の公式サイトでご確認ください。
・APMネコバス 公式サイト
・ジブリパーク 公式サイト
・リニモ(愛知高速交通)公式サイト

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