名古屋駅に降り立って地下に潜った瞬間、「ここはどこの地下街だろう」と足が止まった経験はありませんか。名古屋の地下は、サンロード・ユニモール・エスカ・ゲートウォーク……と名前の違う空間が横につながっていて、案内板を見ても全体像がつかめません。旅行者だけでなく、名古屋に住んで数年の人でも「行ったことがない地下街」が残っているほどです。
結論から言えば、名古屋の地下街は名古屋駅エリアに9か所、栄エリアに3か所、そのほか金山・伏見に各1か所あり、市内合計の面積は約17万平方メートル。東京・大阪に次ぐ全国3位の規模です。そして、それぞれの地下街には「名古屋めしが集まる」「コスメと雑貨に強い」「早朝から開いている」といった明確な役割分担があります。役割さえ覚えてしまえば、地下街は迷路ではなく最短ルートに変わります。
この記事では、名古屋市が公表している地下街の一覧データと各運営会社の公式情報をもとに、14か所の地下街を開業年・面積・店舗数・営業時間つきで整理しました。2026年9月に復活するメイチカの最新情報や、意外と知られていない「全店休業日」の落とし穴まで、地下を歩く前に知っておきたい情報をまとめています。
・名古屋市内にある地下街14か所の場所・開業年・面積の全体像
・名駅エリア(サンロード/ユニモール/エスカ/ゲートウォークほか)の使い分け
・栄エリア3か所の営業時間と日祝の短縮ルール
・2026年9月4日にリニューアルオープンするメイチカの最新情報
名古屋の地下街は全14か所・約17万平方メートル|まず全体像をつかむ

東京・大阪に次ぐ全国3位、それでも「日本初」は名古屋が持っている
名古屋市が公表している資料によると、市内の地下街の総面積は東京・大阪に次ぐ規模で約17万平方メートルとされています。順位でいえば3位ですが、名古屋には「日本初の本格的な地下街」という称号があります。1957年3月に開業した名駅地下街サンロードがそれにあたり、これは東京の地下街ブームよりも早いタイミングでした。
1957年という年は、名古屋市営地下鉄東山線が名古屋〜栄町間で開通した年でもあります。地下鉄の駅と一体で地下歩道をつくり、そこに店舗を並べるという発想が、日本で最初に形になったのが名古屋というわけです。サンロードに続いて同じ1957年内にキタチカ(7月)、メイチカ(11月)、栄地下街(11月)、伏見地下街(11月)が次々と開業しています。
注意したいのは、「名古屋の地下街は1つの巨大な施設ではない」という点です。それぞれ運営会社が別で、営業時間も定休日も、下手をすると空調の効き方まで違います。地下でつながってはいますが、法律上も運営上も別々の施設だと理解しておくと、案内板の見方が変わります。
なお名古屋市は地下街を「公共の用に供されている道路又は駅前広場の区域内にあって、公共地下歩道等と公共地下歩道に面して設けられる店舗等が一体となった地下施設」と定義しています。つまり、駅ビルの地下フロアや百貨店の地下食品売り場は地下街に含まれません。ジェイアール名古屋タカシマヤの地下食品フロアを「地下街」と呼ばないのは、この定義があるからです。
名駅9か所・栄3か所・金山伏見2か所|開業年と面積の一覧表
名古屋市の公表データをもとに、市内の地下街を開業順に並べたのが下の表です。延べ面積は通路を含む全体、店舗面積は実際に店が入っている部分を指します。
| 地下街名 | エリア | 開業 | 延べ面積 | 店舗面積 |
|---|---|---|---|---|
| サンロード | 名駅 | 1957年3月 | 11,384㎡ | 4,817㎡ |
| キタチカ | 名駅 | 1957年7月 | 708㎡ | 327㎡ |
| メイチカ | 名駅 | 1957年11月 | 2,993㎡ | 1,385㎡ |
| 栄森の地下街 | 栄 | 1957年11月 | 13,048㎡ | 4,680㎡ |
| 伏見地下街 | 伏見 | 1957年11月 | 2,712㎡ | - |
| ダイナード | 名駅 | 1963年3月 | 933㎡ | 261㎡ |
| ミヤコ地下街 | 名駅 | 1963年9月 | 3,646㎡ | 1,048㎡ |
| 金山地下街 | 金山 | 1966年3月 | 428㎡ | - |
| 近鉄パッセ | 名駅 | 1966年11月 | 68㎡ | 59㎡ |
| サカエチカ | 栄 | 1969年11月 | 13,887㎡ | 5,749㎡ |
| ユニモール | 名駅 | 1970年11月 | 27,364㎡ | 6,183㎡ |
| エスカ | 名駅 | 1971年12月 | 29,180㎡ | 6,123㎡ |
| ゲートウォーク | 名駅 | 1976年11月 | 7,228㎡ | 1,804㎡ |
| セントラルパーク | 栄 | 1978年11月 | 56,624㎡ | 10,369㎡ |
※名古屋市「地下街の概要」公表データをもとに名古屋暮らしガイドが開業順に整理(2026年8月時点)
表を見ると、面積で群を抜いているのが栄のセントラルパーク(56,624㎡)だとわかります。名駅で最大のエスカ(29,180㎡)の約2倍です。一方で近鉄パッセの68㎡やキタチカの708㎡のように、通路数十メートルほどの小さな地下街も「地下街」として数えられています。「14か所もあるのか」と身構える必要はありません。買い物や食事の目的地になる大型の地下街は、サンロード・ユニモール・エスカ・ゲートウォーク・サカエチカ・栄森の地下街・セントラルパークの7か所に絞られます。
地下街同士がどうつながっているかを図で押さえたい方は、こちらの記事で名駅・栄の接続関係を整理しています。

名古屋駅に降り立って地下へ進んだ瞬間、通路が四方に分かれて「自分がどっちを向いているのか分からない」と立ち尽くした経験はないでしょうか。名古屋の地下街は全部で1…
なぜ名古屋はここまで地下街が発達したのか
名古屋の地下街が広い理由は、戦後の都市計画にあります。名古屋は戦災復興で100メートル道路(久屋大通・若宮大通)を含む広幅員の道路網を整備しました。地下街は道路や駅前広場の地下にしかつくれないため、道路が広い名古屋は、地下街を展開できる面積そのものが最初から広かったのです。
実際、栄のセントラルパーク地下街が久屋大通公園の真下、サカエチカが広小路通の真下にあることを思い出すと納得できます。100メートル道路の下に長さ数百メートルの地下街を通せる都市は、日本でも限られています。
もう一つの理由が、名古屋駅という巨大ターミナルの存在です。JR東海道新幹線・JR在来線・名鉄・近鉄・地下鉄2路線・あおなみ線が集まる名古屋駅では、路線間の乗り換え客をさばくために地下歩道が不可欠でした。その通路に店を並べた結果、名駅だけで9か所という密度になっています。
名駅の地下街に「名前が9つもある」のは、開業した年も事業主体もバラバラだったためです。1957年のサンロードから1976年のゲートウォークまで、約20年かけて別々の会社が地下を掘り進め、最終的に一つにつながりました。案内板の色やフロアのデザインが場所によって変わるのは、この生い立ちの名残です。
名駅の東側で歩き比べる|サンロード・ユニモール・ミヤコ地下街の違い
日本初の地下街サンロードは「名鉄・近鉄への抜け道」として使う
名駅で最初に覚えるべき地下街はサンロードです。名古屋駅の東側(桜通口側)の地下に広がり、地下鉄東山線の南改札口が正面入口にあたります。ここを押さえておくと、JR名古屋駅から名鉄名古屋駅・近鉄名古屋駅へ地上に出ずに移動できます。
店舗は約80店で、アパレル・飲食・化粧品・宝石まで幅広く揃います。営業時間は10:00〜20:30が基本(テナントにより異なる)。ミッドランドスクエアをはじめとする主要ビルとも直結しているため、雨の日に名駅周辺のオフィスへ向かうときの動線としても機能します。
気をつけたいのが休業日です。サンロードは年中無休をうたっていますが、毎年2月・5月・9月に不定期でメンテナンスのため全店休業する日があります。「いつ行っても開いている」と思い込んで訪れると、シャッターが下りた通路を歩くことになります。訪問前に公式サイトのインフォメーションを確認しておくと確実です。
| 住所 | 〒450-0002 名古屋市中村区名駅四丁目7番25号先 |
| 電話番号 | 052-582-0521 |
| 営業時間 | 10:00〜20:30(テナントにより異なる) |
| 定休日 | 年中無休(毎年2・5・9月に不定期でメンテナンス休業あり) |
| 店舗数・開業 | 約80店舗/1957年3月開業(日本初の本格的地下街) |
| 公式サイト | 名駅地下街サンロード |
ユニモールは「まっすぐ1本」だから名古屋の地下街デビューに向いている
地下街に苦手意識がある人に最初におすすめしたいのがユニモールです。名古屋駅から地下鉄桜通線の国際センター駅まで、桜通の下をほぼ一直線に伸びる構造なので、曲がり角で方向感覚を失うことがありません。「地下街で迷う」の大半は分岐で起きるため、分岐がほとんどないユニモールは体感の難易度が低いのです。
営業時間は10:00〜20:00、カフェ&レストランは7:30〜22:00(店舗により異なる)。延べ面積27,364平方メートル、店舗面積6,183平方メートルと名駅では2番目の規模で、レディースファッション・コスメ・雑貨の比率が高いのが特徴です。1970年11月1日の開業で、2015年のリニューアル時には41のテナントが新たに誘致されました。
使い方のコツは「時間で選ぶ」ことです。朝7時台に開くカフェがあるため、始業前の時間つぶしや朝食に向きます。逆に夜20時を過ぎると物販は閉まっていくので、買い物目的なら19時台までに入るのが安全です。
なお、名古屋駅からユニモールへ向かう場合はJR桜通口が最短です。太閤通口(新幹線口)側から歩くと、駅の下をくぐる分だけ5分ほど余計にかかります。
| 住所 | 名古屋市中村区名駅四丁目5番26号 ユニモール桜ビル |
| 電話番号 | 052-586-2511 |
| 営業時間 | 10:00〜20:00(カフェ&レストランは7:30〜22:00、店舗により異なる) |
| 規模・開業 | 延べ面積27,364㎡/1970年11月1日開業 |
| アクセス | JR名古屋駅桜通口から地下直結、地下鉄桜通線国際センター駅と接続 |
| 公式サイト | ユニモール UNIMALL |
ミヤコ地下街・ダイナード・キタチカという「小さな3つ」
名駅の地下街9か所のうち、面積の小さい3か所も押さえておくと地図が立体的になります。ミヤコ地下街は錦通の下を柳橋方面へ伸びる地下街で、延べ面積3,646平方メートル、1963年9月の開業。昔ながらの雰囲気が残り、モード学園スパイラルタワーズやセンチュリー豊田ビル方面へ抜けるときに便利です。
ダイナード(1963年3月開業・933平方メートル)は名駅の地下街のなかでも小規模で、テナント数はごくわずか。デジタルサイネージが設置され、通路としての性格が強い場所です。キタチカ(1957年7月開業・708平方メートル)も同様に、店舗面積327平方メートルという小さな地下街です。
この3か所は「目的地」ではなく「経由地」と割り切るのが正解です。ミヤコ地下街はサンロードから連結しているため、サンロードを歩いていて気づかないうちにミヤコ地下街に入っていた、というケースもあります。天井や床のデザインが変わったら別の地下街に入ったサイン、と覚えておくと現在地を見失いにくくなります。
失敗パターン①:メンテナンス休業日に行って通路がシャッター街だった
地下街でよくある失敗の1つ目が、全店休業日に当たってしまうケースです。名古屋の地下街は施設全体で設備点検を行うため、年に1〜3日ほど「全店休業」の日があります。サンロードは毎年2・5・9月に不定期、エスカは1月1日・2月第3木曜日・9月第2木曜日、セントラルパークは年始(1月1日・1月2日)と2月・8月に各1日という具合です。
原因は、地下街が道路の下にある公共性の高い施設で、消防設備や空調の一斉点検が法令上必要になることにあります。個々の店の都合ではなく施設側の判断なので、「あの店だけ開いている」という抜け道もありません。
対策はシンプルで、2月・8月・9月の平日に地下街を目的地にする場合だけ、公式サイトの営業案内を1回確認することです。この3か月以外は、休業日が設定されるケースはほとんどありません。年始も同様に、1月1日は多くの地下街が休みになると考えておくと予定を組みやすくなります。
新幹線口に降りたらエスカ一択|80店舗に名古屋めしが勢ぞろい

エスカは「新幹線口側で唯一の地下街」という圧倒的な立地
名古屋駅の西側(太閤通口・新幹線口)に降りたなら、行き先はエスカで決まりです。理由は単純で、駅の西側にある地下街はエスカだけだからです。新幹線の改札を出て階段を下りればすぐエスカに入れるため、乗り換えの待ち時間や出張の空き時間で使いやすい立地になっています。
規模は延べ面積29,180平方メートル、店舗面積6,123平方メートルで名駅の地下街では最大。ショップガイドに掲載されている店舗は80店です。1971年12月の開業で、当時の新幹線利用者の増加に合わせてつくられました。
営業時間は業態ごとに分かれていて、物販店が10:00〜20:30、レストランが10:00〜22:30、カフェが7:00〜22:30です。カフェが朝7時に開くため、始発の新幹線に乗る前の朝食にも使えます。逆に物販は20:30で閉まるので、お土産を買うなら夜の予定より前に済ませておく必要があります。
| 住所 | 〒453-0015 名古屋市中村区椿町6-9 |
| 営業時間 | 物販10:00〜20:30/レストラン10:00〜22:30/カフェ7:00〜22:30 |
| 定休日 | 1月1日、2月第3木曜日、9月第2木曜日 |
| 店舗数・開業 | 80店舗/1971年12月開業 |
| アクセス | JR名古屋駅太閤通口(新幹線口)から地下直結 |
| 公式サイト | エスカ地下街 |
ひつまぶし・味噌カツ・手羽先・きしめんが1フロアで完結する
エスカが「名古屋めしの地下街」と呼ばれるのは、名古屋を代表するジャンルがほぼ全部そろっているからです。ひつまぶしは備長・ゆうふく・稲生、味噌カツは矢場とん・忠助・双葉、手羽先と名古屋コーチンは鳥開総本家・風来坊、きしめんと味噌煮込みうどんはよしだ・山本屋本店・やぶ福・きしめん亭、カレーうどんは若鯱家といった顔ぶれです。
これだけの名店が地下1フロアに集まる意味は、雨や暑さの影響を受けずに食べ歩きの選択肢を比較できることにあります。栄や大須まで移動すれば選択肢はさらに増えますが、乗り換え時間が1時間しかない出張者にとっては、地上に出ずに決められる価値は小さくありません。
混雑を避けるコツは時間帯です。土日の12時台と、新幹線の発車が集中する夕方18〜19時台は行列ができやすくなります。11時台の入店か、14時以降のずらしランチが待ち時間を短くする現実的な選択肢です。
地下街でのランチ選びをもう少し具体的に比べたい方は、こちらの記事も参考になります。

「名古屋駅でランチを食べたいけれど、人が多すぎてどこに入ればいいか分からない」「外は雨だし暑いし、できれば駅から濡れずに名古屋めしを食べたい」——名古屋駅に着い…
お土産も地下で完結|天むす・ういろう・守口漬まで揃う
エスカにはお土産店も集まっています。元祖めいふつ天むす千寿本店、なごみゃ、両口屋是清、青柳ういろう、大和屋守口漬総本家、ヤマサちくわ、PLUSTA Gift、山本屋本店売店などが並び、名古屋土産の定番はここでひととおり揃います。
ポイントは、新幹線改札内の売店より品ぞろえが広いことです。改札内の売店はスペースの制約から売れ筋に絞られますが、エスカなら守口漬やちくわのような「渋い名古屋土産」も選べます。改札を入る前にエスカに寄る、という順番を決めておくと選択肢が広がります。
注意点は、物販店の閉店が20:30であることです。夜遅い新幹線で帰る予定なら、夕食前にお土産を買っておく段取りが要ります。また、生菓子や要冷蔵の商品は持ち帰り時間の制約があるため、購入時に日持ちを確認しておくと安心です。
エスカから地下鉄桜通線への連絡通路には、コインロッカーが197個設置されています。内訳は小サイズ300円が106個、中サイズ500円が63個、大サイズ600円が28個で、現金とICカードのどちらでも使えます。名古屋駅のロッカーが満杯のときの逃げ場として覚えておくと役立ちます。
逆張り視点:実は「駅裏」だったエスカが今いちばん歩きやすい
意外と知られていないのですが、エスカがある太閤通口側は、かつて名古屋駅の「駅裏」と呼ばれるエリアでした。にぎわいの中心は東側の桜通口で、西側は落ち着いた場所という位置づけだったのです。
ところが地下街としての使い勝手で見ると、この関係は逆転します。東側は9か所の地下街が複雑に絡み合って現在地を見失いやすいのに対し、西側はエスカ1つだけ。分岐が少なく、出口も限られているため、初めての人でも迷いにくいのです。
さらに、新幹線改札との距離も西側が近いという利点があります。「名古屋駅に着いたけれど地下は苦手」という人ほど、あえて太閤通口側に降りてエスカだけで用事を済ませる、という選び方が合理的です。名駅の地下街を1か所だけ選ぶなら、初訪問ではエスカが扱いやすい、というのが実務的な結論になります。
JR改札の目の前にある2つ|ゲートウォークとファッションワンの違い
ゲートウォークは駅前広場の真下にあるトレンド系
ゲートウォークは、JRセントラルタワーズとJRゲートタワーの前、駅前広場の地下に広がる地下街です。JR名古屋駅の桜通口側の地下1階にあり、改札を出て地下に降りればすぐ到着します。1976年11月に「テルミナ」として開業し、2015年にゲートウォークへ改称・リニューアルしました。
延べ面積7,228平方メートル、店舗面積1,804平方メートルと規模は中程度ですが、立地の良さから通行量は多い地下街です。営業時間は10:00〜21:00が基本で、ヤングカジュアルファッション、アクセサリー、生活雑貨、飲食・食物販の店が並びます。
早朝から動きたい人にとっての利点は、6:00開店のマクドナルドや6:40開店のカスカードなど、朝早くから開く店があることです。新幹線の始発に乗る前や、夜行バスで到着した朝に立ち寄れる貴重な選択肢になります。
落とし物をした場合の問い合わせ先は防災センター(052-586-8746/受付9:00〜21:00)です。地下街は施設ごとに管理者が違うため、どの地下街で落としたかを覚えておくと問い合わせがスムーズになります。
| 住所 | 〒450-0002 名古屋市中村区名駅(JR名古屋駅桜通口側 地下1階) |
| 電話番号 | 052-586-8746(防災センター・9:00〜21:00) |
| 営業時間 | 10:00〜21:00(マクドナルド6:00〜、カスカード6:40〜など一部店舗は異なる) |
| 規模・開業 | 延べ面積7,228㎡/1976年11月開業(2015年にテルミナから改称) |
| 公式サイト | ゲートウォーク |
ファッションワンは金時計・銀時計から一番近い
ファッションワン(名古屋中央地下通り)は、JR名古屋駅の地下1階、駅のほぼ真下にあたる場所に伸びる地下街です。1989年に地下鉄桜通線の開通に合わせて誕生しました。営業時間は10:00〜20:00です。
特徴は、待ち合わせの定番である金時計・銀時計から近いこと、そしてアパレルとアウトドア系ブランドに寄った構成であることです。ザ・ノース・フェイスやコロンビアといったアウトドアブランドが入り、白を基調にした落ち着いた通路になっています。
注意点は、飲食店がないことです。「地下街だからごはんも食べられるだろう」と考えて入ると、食事の店を探して結局ほかの地下街へ移動することになります。ファッションワンは買い物と通り抜けに使う場所、と役割を割り切ると迷いません。
行き方は、JR名古屋駅の中央コンコースから地下へ降りるのが最短です。銀時計は新幹線改札の目の前、金時計は中央コンコースの待ち合わせスポットなので、どちらを目印にしてもたどり着けます。
| 住所 | 名古屋市中村区名駅1-1-4 |
| 営業時間 | 10:00〜20:00 |
| 開業 | 1989年(地下鉄桜通線開通時) |
| アクセス | JR名古屋駅地下1階、金時計・銀時計から地下へ |
| 公式サイト | 名古屋うまいもん通り・ファッションワン |
目的別に選ぶなら、この2つはこう使い分ける
ゲートウォークとファッションワンは距離が近く、どちらもJR改札からすぐという共通点があります。だからこそ「どちらに行くか」で迷いがちです。判断基準を整理しておきます。
- 朝6時台に軽く食事をとりたい
- 雑貨や便利グッズを見たい
- 21時まで店を見て回りたい
- JRセントラルタワーズ方面へ抜けたい
- 店内で食事をとる(飲食店なし)
- 20時以降の買い物
- 名古屋めしを探す
- お土産をまとめ買いする
まとめると、食事や朝の時間つぶしを含むならゲートウォーク、アウトドア用品やアパレルを見たいならファッションワン、という切り分けになります。どちらも地下でつながっているので、片方を見てから移動するのも数分で済みます。
68年の歴史が2026年9月に復活|メイチカで何が変わるのか

2023年3月末から休業していた理由はリニア関連工事
名駅の地下街のなかで、いま最も動きがあるのがメイチカです。1957年11月に地下鉄東山線の開通と同時に誕生した歴史ある地下街ですが、2023年3月末から長期休業に入っていました。理由はリニア中央新幹線の建設に関連した工事です。
メイチカは延べ面積2,993平方メートル、店舗面積1,385平方メートルという中規模の地下街で、名古屋駅地区の発展とともに68年間歩んできました。休業前は24店舗が営業していましたが、リニア工事に伴う整備のため、いったん全店が閉じることになったのです。
名古屋駅周辺では、リニア開業を見据えた再開発が地上・地下の両方で進んでいます。地下街の一部が長期休業するのは利用者にとって不便ですが、老朽化した設備を刷新する機会でもあります。工事中は迂回ルートが案内されていたため、通行そのものが完全に断たれたわけではありませんでした。
2026年9月4日にリニューアルオープン、17店舗で再スタート
そのメイチカが、2026年9月4日(金)にリニューアルオープンします。新しいメイチカのテナント数は17店舗。休業前の24店舗から減りますが、その分1店舗あたりの面積が広がり、飲食・物販・サービスをバランスよく配置する構成になっています。
営業時間は10:00〜20:00(一部店舗を除く)が基本です。東海エリア初出店となる「舎鈴」、味噌煮込みうどんの「まるや本店」、手羽先の「風来坊」といった名前が発表されており、名古屋らしい顔ぶれと新顔が混在するラインナップになっています。
オープン直後は混雑が予想されます。地下街のリニューアルは数十年に一度の出来事であり、地元メディアの注目度も高いためです。落ち着いて店を見たいなら、開業から2〜3週間経った平日の午後が狙い目になります。
メイチカのテナント一覧や行き方はこちらの記事で詳しくまとめています。

名古屋駅の地下には、かつて通勤客や買い物客でにぎわった小さな地下街がありました。その名はメイチカ。1957年に名古屋初の地下鉄東山線とともに誕生し、66年にわた…
| 住所 | 名古屋市中村区名駅3丁目14番15号先 |
| リニューアルオープン | 2026年9月4日(金) |
| 営業時間 | 10:00〜20:00(一部店舗を除く) |
| 店舗数・開業 | 17店舗/1957年11月開業 |
| 公式サイト | メイチカ |
メイチカ復活で名駅の地下動線はどう変わるか
メイチカは地下鉄東山線名古屋駅とサンロード方面を結ぶ位置にあります。休業中はこのルートの一部が使いづらくなっていたため、再開すれば名駅東側の地下動線に選択肢が1本戻ることになります。
とくに影響が大きいのは、地下鉄東山線から名鉄・近鉄方面へ向かう人たちです。メイチカとサンロードを組み合わせれば、地上の横断歩道を渡らずに移動できるルートが復活します。雨の日や真夏の午後、この差は体感で大きく効いてきます。
栄は「J字」で覚えれば迷わない|サカエチカ・森・セントラルパークの3兄弟
サカエチカは1日10万人が通る栄の大動脈
栄エリアの地下街は3か所だけで、しかも栄駅から久屋大通駅にかけてJ字型に伸びるシンプルな配置です。名駅の9か所に比べれば構造を覚えるのは簡単で、この3つの位置関係さえ頭に入れば栄の地下で迷うことはほとんどなくなります。
中心となるのがサカエチカです。広小路通の地下に広がり、地下鉄東山線・名城線の栄駅と名鉄瀬戸線の栄町駅を結びます。1969年11月11日の開業で、延べ面積13,887平方メートル、店舗面積5,749平方メートル。店舗数は71店舗(2026年3月時点)で、1日あたり約10万人が通行するとされる栄の大動脈です。
待ち合わせの定番は「大同特殊鋼 Phenix スクエア」。かつてクリスタル広場と呼ばれていた場所で、リニューアル後はLEDパネルを設置した4本の柱が新しいシンボルになりました。全国初となる斜行エレベーターが導入されているのもこの地下街です。
気をつけたいのが通行時間です。大同特殊鋼フェニックススクエア出入口(S2・S6・S7・S10)から北通路東山線連絡口までは7:00〜24:00ですが、その他の出入口は7:00〜22:00で閉鎖されます。深夜に地下を通り抜けようとすると、出られる出口が限られる点は覚えておいてください。
| 住所 | 〒460-0008 名古屋市中区栄三丁目4番6号先 |
| 電話番号 | 052-962-6061 |
| 出入口通行時間 | フェニックススクエア出入口(S2・S6・S7・S10)〜北通路東山線連絡口は7:00〜24:00/その他の出入口は7:00〜22:00 |
| 店舗数・開業 | 71店舗(2026年3月時点)/1969年11月11日開業 |
| 公式サイト | サカエチカ |
栄森の地下街は太陽光が差し込む珍しい地下街
栄森の地下街は、1957年11月に地下鉄東山線の開通と同時に開業した、市内で最も古い部類に入る地下街です。延べ面積13,048平方メートル、店舗面積4,680平方メートルで、店舗数は93店舗。面積ではサカエチカを下回りますが、店舗数では上回っています。
この地下街の特徴は「もちの木広場」です。地上とつながる吹き抜けになっていて、地下街でありながら太陽光が差し込みます。地下特有の閉塞感が薄れるため、地下街が苦手な人でも歩きやすい空間です。イベントスペースとしても使われ、週末には催しが開かれることがあります。
店舗数が多い分、1店舗あたりの面積は小さめで、飲食店や雑貨店が細かく並ぶ構成です。「大型店でじっくり買い物」というより「歩きながら気になった店に入る」使い方が合っています。運営は株式会社名古屋交通開発機構で、栄営業所(052-228-6722)が窓口です。
なお久屋大通公園の整備に合わせて、地上と地下の連携を強める方向で計画が進んでいます。もちの木広場を起点に、地上の公園と地下街を行き来する動線がさらに使いやすくなる見込みです。
| 住所 | 名古屋市中区栄3-5-12先 |
| 電話番号 | 052-228-6722(名古屋交通開発機構 栄営業所) |
| 店舗数・開業 | 93店舗/1957年11月開業 |
| 目印 | もちの木広場(地上とつながる吹き抜け) |
| 公式サイト | 名古屋交通開発機構(森の地下街) |
セントラルパークは市内最大|久屋大通公園の真下を歩く
セントラルパーク地下街は、延べ面積56,624平方メートル・店舗面積10,369平方メートルという市内最大の地下街です。久屋大通公園の真下を南北に伸び、地下鉄栄駅・久屋大通駅、名鉄瀬戸線栄町駅と直結しています。1978年11月の開業で、名古屋の地下街としては新しい部類に入ります。
約100店舗が並び、ファッション・コスメ・雑貨・カフェが充実。ナチュラルな色調で統一された内装で、栄の3つのなかでは女性向けの店舗比率が高い構成です。地下街の南北の長さがあるため、端から端まで歩くとそれなりの距離になります。
営業時間には注意が必要です。平日と土曜が10:00〜21:00(飲食店は21:30まで)なのに対し、日曜・祝日は10:00〜20:00(飲食店は20:30まで)と1時間繰り上がります。定休日は年始の1月1日・1月2日、および2月と8月に各1日です。
| 住所 | 名古屋市中区錦3-15-13先 |
| 電話番号 | 052-961-6111 |
| 営業時間 | 10:00〜21:00(飲食店〜21:30)/日祝10:00〜20:00(飲食店〜20:30) |
| 定休日 | 1月1日・1月2日、2月と8月に各1日 |
| 店舗数・開業 | 約100店舗/1978年11月開業(市内最大の延べ面積56,624㎡) |
| 公式サイト | セントラルパーク |
失敗パターン②:日祝の1時間繰り上げを知らずに閉店に間に合わなかった
栄の地下街でよく起きる失敗が、日曜・祝日の営業時間を平日と同じだと思い込むケースです。セントラルパークは日祝に閉店が1時間繰り上がるため、「20時30分に着けば買い物できる」と考えて向かうと、着いたときには物販が閉まっています。
原因は、地下街ごとに時間ルールが違ううえ、地下では時計や日の傾きで時間を意識しにくいことにあります。地上の商業施設なら暗くなり具合で「そろそろ閉まる」と気づけますが、地下街は照明が一定なので閉店直前まで実感が湧きません。
対策は、日曜・祝日に栄の地下街へ行くときだけ「19時までに買い物を終える」と決めておくことです。飲食は20:30まで使えるので、買い物→食事の順に組み立てれば時間切れになりません。3つの地下街の営業時間を並べたのが下の表です。
| 比較項目 | サカエチカ | 栄森の地下街 | セントラルパーク |
|---|---|---|---|
| 延べ面積 | 13,887㎡ | 13,048㎡ | 56,624㎡ |
| 店舗数 | 71店舗 | 93店舗 | 約100店舗 |
| 開業 | 1969年11月 | 1957年11月 | 1978年11月 |
| 日祝の短縮 | 出入口時間は同じ | 店舗により異なる | 1時間繰り上げ |
| 目印 | フェニックススクエア | もちの木広場 | 久屋大通公園の真下 |
金山・伏見にも地下街がある|シーン別に選ぶ名古屋の地下街の歩き方
金山地下街と伏見地下街は「乗り換えのついで」に使う小さな地下街
名駅・栄以外にも、名古屋には地下街が2か所あります。1つが金山地下街で、1966年3月の開業、延べ面積428平方メートル。JR・名鉄・地下鉄が交わる金山駅の地下にあり、クリニック・カフェ・薬局・チケットサービスといった実用的な店が並ぶ構成です。
もう1つが伏見地下街で、1957年11月開業、延べ面積2,712平方メートル。地下鉄伏見駅の地下にあり、オフィス街の需要に応える飲食店が中心です。どちらも「わざわざ出かける地下街」ではなく、乗り換えや通勤の途中で立ち寄る場所という性格が強くなっています。
この2か所は名駅・栄の地下街と比べて規模が小さいため、営業時間や店舗構成が店ごとに大きく異なります。目当ての店がある場合は、地下街全体ではなく個別の店舗情報を確認しておくと確実です。
シーン別に選ぶ|雨の日・出張・買い物・待ち合わせ
地下街は「どれが一番いいか」ではなく「今日の目的にどれが合うか」で選ぶものです。よくある4つのシーンごとに、選ぶべき地下街を整理しました。
新幹線の乗り換えが1時間だけ:太閤通口へ降りてエスカへ。名古屋めしとお土産が1フロアで完結します。
雨の日に名駅で用事を済ませたい:サンロードを軸に。名鉄・近鉄・ミッドランドスクエア方面へ地上に出ずに移動できます。
半日かけて買い物したい:栄のセントラルパークへ。約100店舗と市内最大の面積で、歩く距離も十分です。
友人と待ち合わせたい:栄なら大同特殊鋼 Phenix スクエア、名駅なら金時計・銀時計。地下街の中で店名を指定するより確実です。
この4パターンを覚えておけば、名古屋の地下街で「どこに行こうか」と立ち止まる時間はほぼなくなります。目的が複数ある日は、名駅で1か所・栄で1か所と分けると移動の無駄が減ります。
地下街を歩くときに知っておくと得をする3つのこと
1つ目は、地下街同士の境界を意識することです。名駅の地下街は9か所が連結しているため、歩いているうちに別の地下街に入ります。床材・天井・案内サインのデザインが変わったら境界を越えたサインなので、そこで一度立ち止まって案内板を確認すると現在地を見失いません。
2つ目は、出口番号を頼りにすることです。地下鉄の出口には番号が振られており、地上の目的地を出口番号で調べておけば、地下街の名前を覚えていなくてもたどり着けます。「サンロードの◯◯店の近く」より「◯番出口」のほうが検索しやすく、人に道を尋ねるときも通じます。
3つ目は、夏と冬の体感差です。地下街は空調が効いているため、真夏でも地上より歩きやすく、真冬も風がありません。名古屋の夏は日中の暑さが厳しいため、名駅から栄への移動を地下でつなぐだけで消耗をかなり減らせます。ただし店内は冷房が強めのことがあるので、羽織るものが1枚あると快適です。
名駅と栄は地下で完全にはつながっていません。伏見駅を経由する地下通路はありますが、通しで歩くと相応の距離になります。名駅〜栄の移動は地下鉄東山線を使うのが現実的で、地下街だけで移動しようとすると時間がかかります。
最新の情報は以下の公式サイトでご確認ください。
・名古屋市「地下街の概要」(地下街一覧・面積データ)
・名駅地下街サンロード
・ユニモール
・エスカ地下街
・ゲートウォーク
・メイチカ
・サカエチカ
・セントラルパーク
まとめ|行き先とエリアで選べば、地下は迷う場所ではなくなる
名古屋の地下街は、名古屋駅エリアに9か所、栄エリアに3か所、金山と伏見に各1か所という構成で、総面積は約17万平方メートル。1957年に開業したサンロードが日本初の本格的地下街であり、その後20年ほどかけて次々と地下が掘り進められた結果、いまの規模になりました。「迷う」と言われがちですが、それは9か所が別々の施設としてつながっているためで、構造が複雑だからではありません。
実際の使い分けはシンプルです。新幹線口に降りたらエスカ、名鉄・近鉄方面へ抜けるならサンロード、迷いたくないならユニモール、朝早く動くならゲートウォーク、じっくり買い物するなら栄のセントラルパーク。この5つを覚えておけば、名古屋の地下でやりたいことのほとんどはカバーできます。
そして2026年9月4日には、リニア関連工事で2023年3月末から休業していたメイチカが17店舗でリニューアルオープンします。名駅の地下動線に1本ルートが戻るタイミングなので、名古屋駅をよく使う方は開業日を覚えておくと便利です。
- 市内の地下街は14か所・総面積約17万平方メートルで全国3位の規模
- 日本初の本格的地下街は1957年3月開業のサンロード(約80店舗)
- 新幹線口側の地下街はエスカだけ。80店舗に名古屋めしとお土産が集中
- ユニモールは桜通の下を一直線に伸びるため方向感覚を失いにくい
- 栄はサカエチカ71店舗・森の地下街93店舗・セントラルパーク約100店舗の3か所
- セントラルパークは日祝に閉店が1時間繰り上がる(10:00〜20:00)
- 2月・8月・9月と年始は全店休業日が設定されることがある
最初の一歩としておすすめしたいのは、名古屋駅で1か所、栄で1か所だけ地下街を決めて歩いてみることです。すべてを一度に把握しようとすると疲れてしまいますが、「今日はエスカだけ」「今日はサカエチカだけ」と区切れば、地下の地図は自然と頭に入ります。2〜3回繰り返すころには、地上に出ずに目的地へ着ける感覚がつかめるはずです。
※本記事の情報は2026年8月時点のものです。営業時間・店舗数・休業日は変更される場合があるため、お出かけ前に各地下街の公式サイトでご確認ください。

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