名古屋駅で名鉄から近鉄へ、あるいは近鉄から名鉄へ乗り継ぐとき、「一度地上に出るの?」「どの改札を通ればいいの?」と不安になる方は少なくありません。名古屋駅はJR・名鉄・近鉄・地下鉄・あおなみ線が集まる巨大ターミナルで、案内表示も多く、初めてだと足が止まりがちです。
結論からお伝えすると、名鉄名古屋駅と近鉄名古屋駅はどちらも名古屋駅の東側にある地下駅で、隣り合っています。両駅のあいだには専用の連絡改札があり、地上に出ることなく乗り継げます。所要時間の目安は、名鉄の北改札口から近鉄の地下改札口まで約3分、近鉄のホームから名鉄連絡改札口を通って名鉄線まで約5分です。
この記事では、名鉄→近鉄・近鉄→名鉄それぞれの道順、ICカードやきっぷの扱い、毎日通う人のための連絡定期券、混雑を避ける時間帯、ベビーカーや車いすでの移動、2026年の駅前再開発で変わった点まで、名古屋暮らしガイドが公式情報をもとに整理しました。
・名鉄と近鉄を連絡改札でつなぐ最短ルートと所要時間
・manacaやICOCAなどICカード、近鉄特急の特急券の扱い
・名鉄・近鉄の連絡定期券の買い方と購入できる場所
・混雑する時間帯と、ベビーカー・車いすでの乗り継ぎのコツ
名鉄と近鉄の乗り換えは名古屋駅の連絡改札でつながっている

2つの駅は名古屋駅の東側、地下で隣り合わせ
名鉄名古屋駅と近鉄名古屋駅は、名前は別々でも「名古屋駅」という同じエリアの地下にあります。どちらもJR名古屋駅の東側に位置する地下駅で、互いに隣接しています。JRの駅舎の中にあるわけではないため、JRの改札付近で探しても見つからない点に気をつけてください。
位置関係をざっくり言えば、JR名古屋駅の桜通口・広小路口がある東側に出て、さらに地下に下りたところに2つの私鉄駅が並んでいるイメージです。名鉄線は名古屋本線・常滑線・犬山線などが乗り入れ、近鉄線は名古屋線の起点駅として三重・大阪方面へ向かう列車が発着します。
よくある勘違いは、「名鉄と近鉄は別会社だから、一度地上の駅前広場を歩いて移動する」と思い込んでしまうことです。実際には両駅を結ぶ連絡改札があるため、地上に出る必要はありません。地上の案内表示を頼りに歩き出すと、かえって遠回りになります。
補足として、名古屋駅周辺は地下街が網の目のように広がっており、名鉄・近鉄の駅もその地下ネットワークの一部です。駅の外の地下街を経由するルートもありますが、乗り継ぎだけが目的なら連絡改札を使うのが最短です。
名鉄側は「近鉄線のりかえ口」、近鉄側は「名鉄連絡改札口」
迷わないための最大のポイントは、同じ連絡改札でも会社によって呼び名が違うことを知っておくことです。名鉄名古屋駅の構内では「近鉄線のりかえ口」、近鉄名古屋駅の構内では「名鉄連絡改札口」と表示されています。
近鉄名古屋駅のホームの端(頭端部)には、JR線・新幹線連絡改札口、地下改札口、名鉄連絡改札口の3つが並んでいます。名鉄側の近鉄線のりかえ口は、名鉄のホーム1番線付近にあり、改札の手前には近鉄の自動券売機も置かれています。
注意したいのは、近鉄のホーム端にある3つの改札のうち、JR連絡改札口を選んでしまうケースです。JR連絡改札口はJR在来線・新幹線へ向かう改札で、名鉄には直結していません。名鉄へ行くときは必ず「名鉄」の文字が入った改札を選びましょう。
豆知識として、案内表示を探すときは「名鉄」「近鉄」の社名の色やロゴを目印にすると見つけやすくなります。英語表記では Meitetsu Line / Kintetsu Line と書かれているので、海外からの同行者がいる場合もこの2語を伝えておくとスムーズです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名鉄側の改札名 | 近鉄線のりかえ口(1番線付近) |
| 近鉄側の改札名 | 名鉄連絡改札口(ホーム頭端部) |
| 名鉄北改札口→近鉄地下改札口 | 約3分 |
| 近鉄ホーム→名鉄線(名鉄連絡改札口経由) | 約5分 |
所要時間は3〜5分、余裕を持つなら10分
乗り継ぎにかかる時間は、ルートによって約3分〜5分が目安です。駅探の案内では、名鉄名古屋駅の北改札口から近鉄名古屋駅までが約3分、逆に近鉄名古屋駅の地下改札口から名鉄名古屋駅までも約3分とされています。近鉄の公式構内図では、ホームから名鉄連絡改札口を通って名鉄線までが約5分です。
ただし、この数字は「迷わずに普通の速さで歩いた場合」の目安です。朝夕のラッシュ時は人の流れに逆らって歩くことになり、階段やエスカレーターの前で待つ時間も発生します。スーツケースを持っている、子どもの手を引いているといった場合は、さらに時間が延びます。
乗り換え検索アプリが「乗り換え3分」と表示しても、初めて利用するなら次の列車を1本見送るくらいの気持ちで、10分程度の余裕を見ておくと安心です。特に指定席の近鉄特急や名鉄の特別車に乗る予定がある場合は、乗り遅れると座席指定が無駄になるため、早めの行動をおすすめします。
補足すると、名鉄も近鉄も名古屋駅が主要なターミナルで、日中は列車の本数が多い路線です。1本逃しても次の列車まで長く待つことは少ないため、焦って走るより、確実に改札を見つけることを優先しましょう。
「名古屋駅」と「名鉄名古屋駅」「近鉄名古屋駅」の呼び分け
乗り換えで混乱する原因のひとつが、駅名の呼び分けです。地元では3つをまとめて「名駅(めいえき)」と呼ぶことが多い一方、きっぷや時刻表の上では「名鉄名古屋」「近鉄名古屋」とはっきり区別されています。
乗り換え検索をするときは、出発駅に「名鉄名古屋」、到着駅に「近鉄名古屋」のように会社名つきで入力すると、構内の歩き方を含めた正確なルートが表示されます。単に「名古屋」と入力すると、JR名古屋駅を起点にした経路が出てしまい、所要時間の見積もりがずれることがあります。
よくある失敗は、待ち合わせで「名古屋駅の改札で」とだけ伝えてしまうことです。JR・名鉄・近鉄・地下鉄の改札はそれぞれ別の場所にあるため、相手が別の改札で待っているという事態が起こりがちです。「近鉄の名鉄連絡改札口」「名鉄の近鉄線のりかえ口」のように、会社名と改札名をセットで伝えましょう。
なお、近鉄名古屋駅の地下改札口からは、地下鉄東山線まで約8分、桜通線まで約10分、あおなみ線まで約17分と公式構内図に記載されています。名鉄・近鉄以外への乗り継ぎを含む旅程では、この差も頭に入れておくと計画が立てやすくなります。
名鉄から近鉄へ向かう道順は?北改札口からの最短ルート
まず名鉄のどの番線に着いたかを確認する
名鉄名古屋駅は、1つの地下空間に4つの番線が集まった構造です。公式の駅情報によると、1番線が名鉄岐阜・津島・犬山方面(下り)、2番線が特別車のりば(下り)、3番線が特別車のりば(上り)、4番線が東岡崎・豊橋・碧南・豊田市・西尾・中部国際空港・河和・内海方面(上り)となっています。
近鉄線のりかえ口は1番線付近にあるため、岐阜・犬山方面から名古屋に着いた人は、比較的近い位置から乗り継ぎを始められます。一方、豊橋や中部国際空港方面から上り列車で到着した場合は、降りたホームから反対側へ移動する必要があるため、1〜2分ほど余計に見ておきましょう。
名鉄名古屋駅は同じホームに行先の違う列車が次々と入ってくることで知られており、降車時もホームは混み合います。降りたらまず足元や柱の案内表示で「近鉄線」の文字を探し、人の流れに流されて別の出口に向かわないようにしてください。
豆知識として、名鉄名古屋駅は列車ごとに乗車位置が細かく分かれているため、ホームの床や頭上の表示が多めです。乗り換え口の表示もその中に混ざっているので、慣れないうちは「近鉄」の文字だけを拾うつもりで見ると見つけやすくなります。
北改札口を出て「近鉄線」方面へ直進→右折→階段
名鉄の改札を一度出て近鉄の改札から入るルートを使う場合、基本となるのは名鉄名古屋駅の北改札口です。北改札口を出たら「近鉄線」方面の案内に従ってまっすぐ進み、通路の突き当たりで右に曲がって階段を下ります。下りた正面に近鉄名古屋駅の地下改札口があります。ここまで約3分が目安です。
名鉄名古屋駅の「北改札口」を出る
「近鉄線」方面の案内に従ってまっすぐ進む
通路の突き当たりで右に曲がり、階段を下りる
正面の近鉄名古屋駅「地下改札口」から入場する(ここまで約3分)
このルートの注意点は、改札を出るルートなので、きっぷの場合は名鉄側の精算を済ませてから外に出る必要があることです。ICカードなら改札機にタッチすれば自動で精算されますが、残額が足りないと改札で止められてしまいます。
補足すると、改札を出ずに乗り継げる連絡改札(近鉄線のりかえ口)を使う方法もあります。どちらを選ぶかは、手持ちのきっぷの種類や、乗り継ぎ前に駅の外の店に寄りたいかどうかで決めるとよいでしょう。
失敗パターン①:南側の出口に出てしまい、地上をさまよう
名鉄から近鉄への乗り換えでよくある失敗が、降りたホームから一番近い階段を上がって、北改札口とは別の出口に出てしまうケースです。例えば、豊橋方面からの列車を後ろ寄りの車両で降り、目の前の階段をそのまま上がると、近鉄とは反対側の方向に出てしまうことがあります。
原因は、「どの改札からでも近鉄に行けるだろう」と考えて、改札名を確認せずに出てしまうことです。一度駅の外に出ると、地下街や地上の広場の案内表示が増え、近鉄の入口がどこか分からなくなりがちです。
対策は、ホームに降りた時点で「北改札口」または「近鉄線のりかえ口」の表示を見つけ、そこを目指して歩くことです。もし別の出口から出てしまった場合は、地上に上がらず、地下の案内表示で「近鉄線」の文字を探しながら戻りましょう。駅係員に「近鉄に乗り換えたい」と伝えれば、最寄りの経路を教えてもらえます。
豆知識として、乗り換え案内アプリの駅探では、乗り換えに便利な乗車位置の案内も確認できます。乗る前に「何号車に乗ると乗り換え口に近いか」を調べておけば、ホームでの迷いをかなり減らせます。

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近鉄から名鉄へは、ホーム端の「名鉄連絡改札口」まで約5分

近鉄ホームの端に並ぶ3つの改札を見分ける
近鉄名古屋駅に到着したら、進行方向に向かってホームの端(頭端部)まで歩きます。近鉄名古屋駅は線路の行き止まりになっている終着駅なので、ホームの端に改札がまとまっているのが特徴です。ここにJR連絡改札口、名鉄連絡改札口、地下改札口の3つがあります。
近鉄の公式構内図では、それぞれの改札の先にある乗り継ぎ先までの時間が案内されています。下の表は、名古屋暮らしガイドが近鉄公式の構内案内の数値を行き先別に整理したものです。
| 改札口(近鉄側) | 主な乗り継ぎ先 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| 名鉄連絡改札口 | 名鉄線 | 5分 |
| JR連絡改札口 | JR在来線/新幹線改札口 | 5分/9分 |
| 地下改札口 | 地下鉄東山線 | 8分 |
| 地下改札口 | 地下鉄桜通線 | 10分 |
| 地下改札口 | あおなみ線 | 17分 |
名古屋暮らしガイド調べ(近鉄名古屋駅の公式構内案内をもとに作成)
表からわかるとおり、名鉄への乗り継ぎは近鉄から見て最も近い部類に入ります。地下鉄やあおなみ線と比べると、名鉄は「隣の駅」といってよい距離感です。

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名鉄連絡改札口を通ったら、行き先の番線へ
名鉄連絡改札口を通過すると、名鉄名古屋駅の構内に入ります。ここからは行き先に応じて番線を選びます。岐阜・津島・犬山方面は1番線、豊橋・中部国際空港・河和方面などの上り列車は4番線、特別車に乗る場合は2番線(下り)か3番線(上り)です。
注意したいのは、名鉄名古屋駅では同じ番線から行先の異なる列車が短い間隔で発車することです。番線が合っていても、来た列車に何も確認せず乗ると、目的地とは違う方向へ分岐する列車だったということが起こります。発車標で列車種別と行先を必ず確かめてから乗車しましょう。
また、特別車のりばの2番線・3番線は、特別車に乗るためのホームです。一般車に乗るつもりで特別車の乗車位置に並んでしまうと、列車が来てから慌てて移動することになります。ホーム上の乗車位置表示の色や文字を確認してください。
豆知識として、名鉄の特別車は座席指定の車両で、乗車には乗車券とは別に特別車両券(ミューチケット)が必要です。中部国際空港へ向かうときなど、荷物が多い場面で選ばれることが多い車両です。
地下改札口から出て名鉄へ向かうルートもある
近鉄名古屋駅の地下改札口を出て、名鉄名古屋駅へ向かうルートもあります。駅探の案内では、近鉄名古屋駅の地下改札口から名鉄名古屋駅までは約3分です。名鉄側から来るときの道順(北改札口→直進→右折→階段)を逆にたどるイメージです。
このルートが便利なのは、乗り継ぎの前に一度改札の外に出て、地下街で買い物や食事をしたい場合です。連絡改札を使うとそのまま名鉄の構内に入ってしまうため、駅の外の店には立ち寄れません。
注意点として、地下改札口の先は地下街や地下鉄方面への通路にもつながっていて、分岐が多くなっています。「名鉄線」の案内表示から目を離すと、地下鉄東山線や桜通線の方向へ進んでしまうことがあります。途中で不安になったら、立ち止まって天井の案内板を確認しましょう。
補足として、急いでいる場合や、ICカード1枚でそのまま名鉄に乗り継ぎたい場合は、ホーム端の名鉄連絡改札口を使うほうが迷う要素が少なくなります。目的に合わせて、連絡改札と地下改札口を使い分けてください。
ICカードとmanaca、近鉄特急の特急券はどう扱う?
manaca・ICOCA・Suicaなど10種類のICカードが使える
名鉄・近鉄の乗り継ぎでは、交通系ICカードを使うのがもっとも手軽です。名古屋市交通局の案内によると、全国相互利用サービスにより、manaca、Kitaca、PASMO、Suica、TOICA、PiTaPa、ICOCA、はやかけん、nimoca、SUGOCAの10種類が利用できます。
近鉄の公式サイトでも、利用可能なICカードとしてPiTaPa(スルッとKANSAI発行)、ICOCAおよびこどもICOCA、相互利用カード(Kitaca、PASMO、Suica、manaca、TOICA、はやかけん、nimoca、SUGOCA)が挙げられています。つまり、首都圏のSuicaや関西のICOCAを持っている出張者や旅行者も、手持ちのカードでそのまま名鉄・近鉄に乗れます。
使い方は、乗車駅と降車駅の改札機にタッチするだけで、運賃が自動で差し引かれます。名鉄と近鉄を乗り継ぐ場合も、それぞれの会社の区間運賃がICカードの残額から精算される仕組みです。
注意したいのは、ICカードの利用エリアが路線全体ではない場合があることです。近鉄は路線網が広く、ICカードを使えるエリアが公式サイトで案内されています。三重県や奈良県の先の区間まで乗る予定があるときは、事前に近鉄公式の「ICカードご利用可能エリア」を確認しておきましょう。
近鉄特急に乗るなら、乗車券とは別に特急券が必要
名鉄から乗り継いで近鉄特急で伊勢志摩や大阪方面へ向かう場合、ICカードだけでは特急に乗れません。近鉄特急は、乗車券(ICカードまたは紙のきっぷ)に加えて、特急券が必要です。
特急券は駅の窓口や券売機のほか、近鉄特急チケットレスサービスでも購入できます。チケットレスサービスでは、特急券を乗車日の1か月前の10:30から購入でき、支払いはクレジットカードまたはPayPayに対応しています。駅で特急券を受け取る必要がないため、名鉄から乗り継ぐ当日に券売機に並ぶ時間を省けます。
スマホで特急券を買ったことで安心し、ICカードの残額が不足したまま名鉄から近鉄へ乗り継ごうとして、改札で止められるケースがあります。原因は、チケットレス特急券は特急料金の分だけで、運賃にあたる乗車券は別に必要だという点を見落としていることです。対策として、特急券を買ったら、乗車券として使うICカードの残額も乗り継ぎ前に確認し、不足していれば名鉄側でチャージしておきましょう。
補足として、近鉄はアプリからも特急券を購入できるよう案内しています。名古屋から近鉄特急を定期的に利用する人は、会員登録ありのサービスを使うと購入履歴の確認や変更が楽になります。
ICカードとmanacaの使い方で迷ったときのQ&A
ICカードの扱いで迷いやすいのが、「どこでタッチするか」という点です。基本は、改札機を通るたびにタッチするというシンプルなルールで考えれば問題ありません。
注意点として、ICカードを2枚重ねたまま財布ごとタッチすると、読み取りエラーになることがあります。定期券のmanacaと、チャージ用の別カードを同じケースに入れている人は、改札で止まらないよう、使うカード1枚だけをかざしましょう。
豆知識として、紙のきっぷで乗り継ぐ場合の改札機への入れ方は、きっぷの種類によって変わることがあります。不安なときは、連絡改札の近くにいる駅係員に声をかけてから通るのが確実です。
紙のきっぷを買う場合は、乗り継ぎ前に近鉄の券売機で
ICカードを持っていない人は、紙のきっぷで乗り継ぐことになります。名鉄側の近鉄線のりかえ口の手前には、近鉄の自動券売機が設置されています。名鉄から近鉄へ乗り継ぐ場合は、ここで近鉄区間のきっぷを購入できます。
このとき気をつけたいのが、行き先の駅名を券売機の運賃表で確認してから買うことです。近鉄は駅数が多く、名古屋線だけでも三重県内まで多くの駅があります。スマホの乗り換え案内で目的地までの運賃を事前に調べておくと、券売機の前で運賃表を探す時間を短縮できます。
よくある間違いは、名鉄の券売機で近鉄の駅までのきっぷを買おうとして、行き先が見つからずに困ってしまうことです。会社ごとに券売機が分かれている場合があるため、近鉄区間のきっぷは近鉄の券売機で買うと覚えておきましょう。
補足として、訪日旅行者や短期滞在者で、紙のきっぷの買い方が不安な場合は、Suica・ICOCAなど手持ちの交通系ICカードを使うか、駅の窓口で係員に行き先を伝えて購入するのが確実です。
毎日通うなら「名鉄・近鉄の連絡定期券」が使える
連絡定期券はmanaca定期券のみ、磁気定期券は発売なし
名鉄と近鉄を乗り継いで毎日通勤・通学する人には、2社の区間を1枚にまとめられる連絡定期乗車券があります。名鉄の公式サイトでは、連絡定期乗車券はmanaca定期券のみでの発売と案内されており、磁気式の定期券では発売されていません。
対象となる区間は、瀬戸線を除く名鉄のmanacaエリア全線と、近鉄線の一部区間です。例えば名鉄の名古屋本線沿線から名古屋駅で近鉄名古屋線に乗り継いで三重県方面へ通う、といった使い方がイメージしやすいでしょう。
注意点は、名鉄瀬戸線が対象外であることです。瀬戸線は栄町駅を起点とする路線で、名鉄名古屋駅には乗り入れていません。瀬戸線沿線から近鉄を利用する場合は、連絡定期券の対象にならない点を覚えておきましょう。
豆知識として、manaca定期券は定期区間外に乗り越したときも、チャージ残額から差額が自動で精算されます。連絡定期券を1枚にまとめておけば、名鉄と近鉄の定期券を2枚持ち歩き、改札ごとに出し分ける手間もなくなります。
| 項目 | 名鉄・近鉄連絡定期乗車券の内容 |
|---|---|
| 発売形式 | manaca定期券のみ(磁気式なし) |
| 対象区間 | 瀬戸線を除く名鉄のmanacaエリア全線と、近鉄線の一部区間 |
| 購入できる場所 | 赤池駅・弥富駅を除く名鉄の全有人駅、名鉄名古屋駅サービスセンター |
| 購入時期 | 通用開始日の14日前から |
| 支払い方法 | クレジットカード対応(名鉄ミューズカードほか各種カード) |
購入できるのは名鉄の有人駅と名鉄名古屋駅サービスセンター
連絡定期券の購入場所は、名鉄の公式サイトによると、赤池駅・弥富駅を除く全有人駅と、名鉄名古屋駅サービスセンターです。自宅の最寄りが名鉄の有人駅であれば、通勤前後に立ち寄って購入できます。
注意したいのは、無人駅では購入できないことです。最寄り駅が無人駅の場合は、通勤経路上の有人駅や、乗り継ぎ地点である名鉄名古屋駅のサービスセンターを利用しましょう。また、赤池駅と弥富駅は有人駅でも対象外とされているため、この2駅を最寄りにしている人は別の駅で手続きする必要があります。
支払いにはクレジットカードが使え、名鉄ミューズカードのほか各種カードに対応しています。会社から通勤手当を受け取る人は、購入時の控えを保管しておくと精算の手続きがスムーズです。
補足として、はじめて連絡定期券を作る場合は、乗車駅・降車駅・乗り継ぎ駅(名古屋)を正確に伝えることが大切です。経路の伝え方があいまいだと、想定と違う経路で発行されてしまう可能性があるため、メモを用意して窓口に行くと確実です。
更新は通用開始日の14日前から、運賃は検索サービスで確認
連絡定期券は、通用開始日の14日前から購入できます。4月の新年度や異動の時期は窓口が混み合うため、使い始めの日が決まったら、14日前以降のなるべく早いタイミングで購入するのがおすすめです。
定期運賃は乗車駅と降車駅の組み合わせで変わるため、名鉄公式サイトのダイヤ・運賃検索サービスで乗車駅と降車駅を入力して確認する方法が案内されています。窓口に行く前に金額を確認しておけば、通勤手当の申請書類も先に準備できます。
よくある失敗は、定期券の期限切れに気づかず、改札で止められてから慌てて窓口に並ぶことです。朝のラッシュ時間に窓口が混んでいると、乗る予定の列車を逃しかねません。スマホのカレンダーに、期限の2週間前にあたる日を通知として登録しておくと、更新忘れを防げます。
補足すると、定期券を使い始めたあとで通勤経路が変わる場合は、払い戻しや区間変更の扱いが関わってきます。異動や転居が決まった時点で、名鉄の窓口に手続きの方法を相談しておくと安心です。
混雑する時間帯はいつ?ラッシュを避けて乗り継ぐコツ
朝は7時30分〜9時、8時台が混雑のピーク
名鉄と近鉄の乗り継ぎで気をつけたいのが、朝の通勤ラッシュです。ダイヤモンド・オンラインの記事では、名古屋駅は7時30分〜9時頃にかけて混雑し、8時台には駅構内に滞留する人数が7,000〜8,000人台に達する時間帯もあると紹介されています。改札からホームまで、常に人の流れが続く状態です。
この時間帯は、連絡改札や階段に人が集中するため、普段は3〜5分で済む乗り継ぎに倍以上かかることもあります。名鉄から近鉄、近鉄から名鉄への乗り換え利用者は約13万〜14万人規模とされており、同じ方向に歩く人が多いことも混雑の理由です。
注意点として、ラッシュ時に人の流れと逆方向へ歩こうとすると、ぶつかったり立ち止まったりして余計に時間がかかります。混雑時は無理に追い越さず、流れに沿って歩きつつ、分岐点の案内表示だけは見落とさないよう意識しましょう。
補足として、始業時間に余裕のある働き方ができる人は、8時台を避けて7時台前半や9時以降に名古屋駅を通過するだけで、乗り継ぎのストレスを大きく減らせます。

「名古屋の地下鉄って、朝はどのくらい混むの?」「通勤ラッシュを避けるには何時に乗ればいい?」——引っ越してきたばかりの方や、出張で名古屋を訪れる方から、こうした…
帰りは18時〜18時30分、狙い目は平日10時〜16時
帰宅ラッシュについては、名古屋駅(名鉄名古屋・近鉄名古屋を含む)や栄駅を18時前後に発車する電車が最も混雑し、18時〜18時30分が名古屋市内の帰宅ラッシュのピークとされています。仕事帰りに名鉄と近鉄を乗り継ぐ人は、この時間帯を少しずらすだけでもホームでの待ち時間が変わります。
逆に、比較的空いていて乗り継ぎしやすいのは平日の午前10時〜午後4時の時間帯です。出張や旅行で時間を選べる場合、大きな荷物を持っている場合、子ども連れの場合は、この時間帯に名古屋駅を通過するよう計画すると移動が楽になります。
よくある失敗は、新幹線で名古屋に着いた出張者が、夕方18時ごろに名鉄から近鉄へ乗り継ごうとして、キャリーケースを持ったまま人混みで立ち往生してしまうケースです。予定が動かせない場合は、改札付近のカフェや地下街で少し時間をずらしてから乗り継ぐのもひとつの方法です。
補足として、土日祝日は通勤ラッシュの山は小さくなるものの、名古屋駅周辺は買い物客や観光客で昼過ぎから人出が増えます。休日も「空いているはず」と決めつけず、時間に余裕を持っておきましょう。
実は「乗り換え時間の短さ」より「列車の選び方」が大事
乗り換え検索では「乗り換え時間が最短のルート」が上位に表示されがちです。ところが名鉄・近鉄の乗り継ぎでは、乗り換えそのものは3〜5分と短いため、実は数分の差より「次の列車が座れるか」「目的地まで直通か」のほうが到着時刻や疲れ方への影響が大きくなります。急いで1本前の混んだ列車に飛び乗るより、1本見送って始発駅の強みを生かすほうが快適なことも多いのです。
名鉄名古屋駅は途中駅ですが、近鉄名古屋駅は近鉄名古屋線の起点駅です。起点駅から乗る近鉄線は、ホームで待っていれば座席を選びやすいという特徴があります。長い距離を乗る場合、乗り換えを急ぐより、座れる列車を選ぶほうが結果的に楽に移動できます。
注意点として、名鉄側は同じホームから行先の異なる列車が次々と発車するため、「来た列車に乗る」という感覚で動くと行き先を間違えるリスクがあります。急ぐときほど、発車標の確認を省かないようにしましょう。
補足として、乗り換え案内アプリの駅探では、乗り換えアラームや前後の電車の時刻表一覧表示といった機能が使えます。1本後の列車の時刻も一緒に確認できるので、「この列車を見送っても何分後に次があるか」を把握しながら落ち着いて行動できます。
乗り換えアプリを使いこなして当日の遅れに備える
名鉄と近鉄を乗り継ぐ当日は、乗り換え案内アプリを1つ入れておくと安心です。駅探の乗換案内は、出発地と目的地を入力して検索すると最適な乗り換え経路が表示されるシンプルな作りで、乗り換え検索や時刻表確認に加え、乗換アラーム、乗り換えの乗車位置案内、遅延などの最新運行情報も確認できます。
基本機能は無料で使え、有料会員プランも用意されています。全国の駅・バス停・空港を網羅しているため、名古屋に着いてから先の目的地まで一続きで検索できるのが便利です。
注意点として、アプリの乗り換え時間は「標準的な歩行速度で迷わず歩いた場合」を前提にしています。ラッシュ時や大きな荷物があるときは、表示された時間より長くかかると考えておきましょう。
補足として、遅延が起きたときは、アプリの運行情報だけでなく、名鉄・近鉄それぞれの公式サイトの運行情報も確認すると、振替輸送などの最新の案内が得られます。
ベビーカー・車いす・再開発工事中でも迷わず移動するには?
名鉄・近鉄の両駅にエレベーターが設置されている
名鉄名古屋駅・近鉄名古屋駅は、どちらも改札とホームの間にエレベーターが設置されています。名鉄は公式サイトで「駅のエレベータ・エスカレータの設置を積極的に行い、すべてのお客さまが安心して鉄道をご利用いただけるよう努めております」と案内しています。
ベビーカーや車いす、大きなスーツケースで乗り継ぐ場合、北改札口ルートの「突き当たりで右折して階段を下りる」区間は階段を避けたいところです。この場合は、階段ルートにこだわらず、エレベーターの案内表示に従って移動しましょう。多少遠回りになっても、安全に移動できるルートを選ぶことが大切です。
注意点として、エレベーターは台数が限られており、ラッシュ時は待ち時間が発生します。前のセクションで紹介した平日10時〜16時の比較的空いている時間帯を選ぶと、エレベーター待ちも短くなります。
補足として、駅構内には車いす対応トイレやおむつ交換台も設けられています。長距離移動の前に、乗り継ぎのタイミングでおむつ替えやトイレを済ませておくと、その後の移動が楽になります。
車いすでの乗降にスロープ板の設置など駅係員の手伝いが必要な場合、名鉄は事前の連絡を推奨しています。名鉄の障害者乗降援助専用窓口は6:00~23:00に受け付けており、電話番号は名鉄公式のバリアフリーページに掲載されています。もちろん当日に駅の改札で係員に申し出ることもできます。
事前連絡のメリットは、乗る列車や乗り継ぎ先を伝えておくことで、名古屋駅での乗り継ぎに合わせて係員の手配をしてもらいやすくなる点です。名鉄と近鉄は別会社のため、近鉄区間についても利用する旨を伝え、必要に応じて近鉄側にも相談しておくと安心です。
注意点として、当日の申し出だと係員の手配に時間がかかり、予定していた列車に間に合わないことがあります。時間が決まっている移動では、早めの連絡が確実です。また、ハンドル形電動車いすは、利用できる駅ではエレベーターによるルートが設定されているため、利用前に公式の案内を確認しましょう。
補足として、乗降援助を頼まない場合でも、改札で「名鉄から近鉄に乗り換えたい」と伝えれば、エレベーターを使えるルートを案内してもらえます。遠慮せずに声をかけてください。
シーン別:あなたに合った乗り継ぎ方
名鉄・近鉄の乗り継ぎ方は、誰と・どんな荷物で・何のために移動するかによって、ベストな選択が変わります。代表的なシーンごとに、選びたい方法と避けたい方法を整理しました。
- 毎日の通勤:manacaの連絡定期券で改札をそのまま通過
- 出張・旅行:手持ちのSuica・ICOCAで乗り継ぎ、特急はチケットレス
- 子連れ・車いす:平日10時〜16時にエレベーターで移動
- 買い物もしたい:地下改札口・北改札口から一度外へ
- 名鉄と近鉄の定期券を2枚重ねてタッチする
- 特急券だけ買って乗車券のICカード残額を確認しない
- 大きな荷物で8時台や18時台に乗り継ぐ
- 近鉄ホーム端でJR連絡改札口を通ってしまう
通勤者は「毎日の手間を減らす」、旅行者は「迷わない」、子連れや車いす利用者は「安全に移動する」ことを優先すると、選ぶべきルートが自然に決まります。
補足として、はじめて名古屋駅で乗り継ぐ人は、どのシーンでも「会社名つきの改札名」を覚えておくことが共通のコツです。名鉄側は近鉄線のりかえ口、近鉄側は名鉄連絡改札口と覚えておきましょう。
2026年2月28日に名鉄百貨店本店と近鉄パッセが閉店、地下動線が変わった
名鉄・近鉄の名古屋駅に関わる大きな出来事が、駅前再開発に伴う商業施設の閉店です。名鉄百貨店本店(本館・メンズ館)と、隣接する近鉄パッセは、2026年2月28日に営業を終了しました。長年にわたり名古屋駅前の顔だった2つの施設が同じ日に閉店したことは、中日新聞でも大きく報じられています。
閉店に伴い、3月1日から名古屋駅周辺の地下動線が変更されました。百貨店や商業施設の地下を通り抜けて名鉄・近鉄の駅へ向かっていた人は、これまでと同じ道が使えなくなっています。
注意したいのは、古い乗り換えブログや地図アプリの徒歩ルートが、閉店前の地下動線を前提にしている場合があることです。「百貨店の地下を抜ける」といった案内を見かけたら、情報が古い可能性を疑い、駅構内の最新の案内表示に従いましょう。
補足として、再開発は名古屋鉄道、名鉄都市開発、日本生命保険、近畿日本鉄道、近鉄不動産が共同で進める計画で、2棟の高層ビルに鉄道駅やバスターミナルなどを開発していく予定とされています。今後も工事の進み具合に応じて、周辺の通路が変わる可能性があります。
連絡改札を使った乗り継ぎは「駅の中」で完結する
駅前の地下動線が変わった一方で、名鉄と近鉄の連絡改札(名鉄側の近鉄線のりかえ口、近鉄側の名鉄連絡改札口)は、駅の構内同士を直接つなぐ改札です。商業施設の通路を経由しないため、閉店の影響を受けにくいルートといえます。
2026年以降、名鉄・近鉄の乗り継ぎでいちばん迷いにくいのは、この連絡改札を使う方法です。特に、再開発前の名古屋駅に慣れている人ほど「前はあの通路から行けた」という記憶に頼りがちなので、乗り継ぎは連絡改札を基本にすると考えておくと混乱しません。
注意点として、改札の外の地下街を経由するルートは、工事の進行に合わせて通行止めや迂回が発生することがあります。連絡改札以外のルートを使う場合は、現地の掲示を確認しながら移動しましょう。
補足として、名鉄・近鉄の各駅公式ページには構内図が掲載されています。出発前に確認しておくと、当日の迷いを減らせます。
乗り継ぎ前に確認しておきたい公式ページです。
・近畿日本鉄道「駅構内図 近鉄名古屋駅」
・名古屋鉄道「名鉄名古屋駅」駅情報
・名古屋鉄道「定期乗車券」(連絡定期乗車券)
・近畿日本鉄道「きっぷの種類と発売について」(ICカード)
・近畿日本鉄道「近鉄特急チケットレスサービス」
・名古屋鉄道「バリアフリー」
再開発工事が続く名古屋駅で、名鉄・近鉄をスムーズに乗り継ぐには、ちょっとした習慣が役立ちます。1つ目は、目的の改札名を「会社名つき」で覚えること。2つ目は、地図アプリの徒歩ルートより駅構内の案内表示を優先すること。3つ目は、乗り継ぎ時間に数分の余裕を持たせることです。
とくに2つ目は見落としがちです。地図アプリは地上や地下街のルートを案内することが多く、工事による通路の変更がすぐに反映されるとは限りません。駅構内の案内表示は、鉄道会社が現状に合わせて掲示しているため、現地ではこちらを信頼しましょう。
よくある失敗として、スマホの画面を見ながら歩き続け、分岐点の案内表示を見落として地下街の別方向へ進んでしまうケースがあります。分岐が近づいたら一度スマホから目を離し、天井の案内板で「名鉄線」「近鉄線」の文字を確認する癖をつけましょう。
補足として、近鉄名古屋駅は改札内外とも終日禁煙です。乗り継ぎの待ち時間に喫煙したい人は、駅の外の喫煙可能な場所を事前に確認しておく必要があります。
まとめ
名鉄と近鉄の乗り継ぎは、一度流れを知ってしまえば難しくありません。まずは次に名古屋駅を使う前に、乗る路線の番線と「近鉄線のりかえ口」「名鉄連絡改札口」の位置を公式の構内図で確認してみてください。毎日通う予定がある方は、名鉄の有人駅で連絡定期券の相談をするところから始めるとスムーズです。
※本記事の所要時間・駅設備・サービス内容は執筆時点の情報です。再開発工事などにより変わることがあるため、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。

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