名古屋駅金時計は2002年生まれの新顔|銀時計との違いと迷わない待ち合わせ術

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「じゃあ金時計でね」と言われて、返事はしたものの実際の場所が分からない。名古屋に引っ越してきた人や、出張・旅行で名古屋駅に降り立った人がまず戸惑うのが、この一言です。名古屋駅はJR・地下鉄・名鉄・近鉄が集まる巨大ターミナルで、改札口も出口も複数あり、初めてだと自分が今どのあたりに立っているのかすら分からなくなります。

結論から言うと、金時計はJR名古屋駅の中央コンコース、桜通口(東側)に立つ金色の時計塔です。高さは約5メートルあり、4方向に文字盤が付いているため、人の流れの中でも少し顔を上げれば視界に入ります。ジェイアール名古屋タカシマヤ(高島屋)の入口前が定位置で、名古屋駅を代表する待ち合わせスポットとして定着しています。

ところが「金時計までは着いたのに相手と合流できない」という失敗は、名古屋に住んでいる人でも経験します。時計塔そのものが大きく、周囲が広く、人の流れが途切れないためです。この記事では、金時計の正確な位置と改札からの向かい方、混同されやすい銀時計との違い、そして確実に合流するための伝え方までを順にまとめます。あわせて、昭和35年の「金の柱」から続く名古屋駅の待ち合わせ文化の話も紹介します。

📌 この記事でわかること

・金時計がある正確な位置と、駅のどちら側を目指せばいいのか
・金時計と銀時計の違い(設置年・メーカー・場所・混みやすさ)
・「金時計集合」で合流できない原因と、失敗しない伝え方
・昭和35年の金の柱までさかのぼる、名古屋駅の待ち合わせの歴史

目次

名古屋駅金時計はどこにある?桜通口すぐの中央コンコースが定位置

名古屋駅金時計はどこにある?桜通口すぐの中央コンコースが定位置の解説画像

まず場所をはっきりさせておきます。金時計はJR名古屋駅の中央コンコースにあり、桜通口(東側)付近、ジェイアール名古屋タカシマヤ(高島屋)の入口前に立っています。改札の中ではなく外の自由通路にあたる場所なので、切符を持っていない人でも近づけます。これが待ち合わせ場所として使われ続けている理由のひとつです。

桜通口を出て正面、高島屋の入口前が金時計の立ち位置

金時計を目指すときに覚えるべき言葉は「桜通口」の3文字です。名古屋駅は東側の桜通口と、西側の太閤通口という2つの顔を持っていて、金時計があるのは東側の桜通口。高島屋の入口前という位置関係も一緒に覚えておくと、駅構内の案内表示だけで自力にたどり着けます。

逆に、太閤通口の方向へ歩き出してしまうと金時計からはどんどん離れます。桜通口と太閤通口は名古屋駅を挟んで反対側にあり、金時計から新幹線改札前まではファクトシート上の距離感で徒歩3〜5分。走って戻れる距離ではあるものの、待ち合わせ時刻ぎりぎりに気づくと焦ることになります。

注意点として、金時計は「駅の中心」ではなく「東側」にあります。地図上で名古屋駅の真ん中を目指しても着きません。改札を出たら方角ではなく、必ず「桜通口」という案内表示を追いかけてください。補足すると、桜通口側は高島屋やJRセントラルタワーズにつながっているため、買い物や食事と組み合わせやすい出口でもあります。

高さ約5メートル・4方向に文字盤だから人混みでも見つかる

金時計は約5メートルの金色の時計塔で、4方向に時計が付いています。この「4方向」という構造が待ち合わせに向いている理由で、どの方向から近づいても時計の文字盤が見えるため、遠くからでも視認しやすいランドマークになっています。CITIZEN製で、金色の柱が天井近くまで伸びる姿は名古屋駅の中央コンコースでもよく目立ちます。

実際に探すときのコツは、人の頭ではなく天井付近を見ることです。コンコースは人の背丈より上に視界が開けているので、立ち止まって上方向を見渡すと金色の塔が視界に入ります。人混みの中で足元ばかり見ていると、すぐ近くまで来ていても気づかないことがあります。

よくある間違いは、駅構内にある他の時計と取り違えることです。名古屋駅には案内用の時計がいくつもあり、単に「時計の下」と言われただけでは特定できません。金色の塔かどうかで判断してください。豆知識として、金時計は駅の設備というより記念モニュメントに近い性格を持っていて、JRセントラルタワーズ完成3周年を記念して設置されたものです。

「金時計」は正式名称ではない、という前提を知っておく

意外と知られていませんが、「金時計」「銀時計」はどちらも正式な名称ではありません。多くの人に親しまれる中で愛称として定着した呼び名です。この事実を知っておくと、駅の案内表示や公式の構内図に「金時計」という文字を探しても見つからない理由が納得できます。

そのため、駅員さんに尋ねるときは「金時計はどこですか」でも通じますが、確実なのは「桜通口はどちらですか」と聞くことです。桜通口は正式な改札口名なので、案内表示にも構内図にも必ず載っています。桜通口にたどり着けば、金時計は視界の中に入っています。

間違えやすいのは、地図アプリで「金時計」と検索したときに表示されるピンを鵜呑みにするケースです。屋内の巨大ターミナルではGPSの精度が落ち、自分の現在地が数十メートル単位でずれることがあります。アプリの矢印より、駅の案内表示のほうが確実です。補足として、金時計は駅施設の一部なので、JR東海が公開している名古屋駅の駅営業時間は5:30〜23:00となっています。

📍 名古屋駅金時計
住所 〒450-0002 名古屋市中村区名駅一丁目1-4 JR名古屋駅中央コンコース桜通口側
営業時間 5:30〜23:00(JR東海 名古屋駅の駅営業時間)
定休日 なし
アクセス JR名古屋駅中央コンコース桜通口から徒歩1分以内。地下鉄各線からもアクセス可
公式サイト 公式サイト
📌 ポイント

金時計を探すときに覚えるのは「桜通口」「高島屋の入口前」「金色の塔」の3点だけ。この3つを頭に入れておけば、駅の案内表示だけでたどり着けます。

改札を出てからのルートは「東か西か」で決まる

名古屋駅の構内は複雑に見えますが、待ち合わせの観点では東西の二択に単純化できます。東側が桜通口で金時計、西側が太閤通口で新幹線改札と銀時計。この対応関係さえ押さえれば、どの路線から来ても迷う確率は下がります。

JR在来線から向かうなら、改札を出て桜通口の表示を追う

JRの在来線で名古屋駅に着いた場合、改札を出た先が中央コンコースです。ここから桜通口(東側)の案内表示に従って進めば、金時計までは徒歩1分以内の距離にあります。中央コンコースは南北に長い構造なので、ホームの階段を降りた位置によって歩く距離は変わりますが、方向さえ合っていれば数十歩の世界です。

気をつけたいのは、ホームから降りる階段の位置です。名古屋駅のホームは長く、降りた場所によって最寄りの改札が変わります。改札を出た直後に立ち止まり、頭上の案内表示で「桜通口」がどちらかを確認してから歩き出すほうが、結果的に早く着きます。

補足として、桜通口側は高島屋とつながっており、エスカレーターで上階へ上がるとJRセントラルタワーズ方面へ抜けられます。待ち合わせ相手が「上にいる」と言った場合、このエスカレーターの上を指していることがあります。

新幹線で着いたら、いったん銀時計側から東へ移動する

新幹線で名古屋に到着した人は、改札を出た時点で西側(太閤通口側)にいます。ここには銀時計があり、新幹線改札前という分かりやすい位置関係です。金時計へ向かうには、そこから東へ、桜通口方向へ移動することになります。距離としては徒歩3〜5分の見当です。

ここでのよくある間違いは、新幹線改札を出てすぐ目に入った銀色の時計を金時計だと思い込むことです。銀時計は銀色の球体オブジェで、金色の塔である金時計とは形も色も異なります。色と形が違うと分かっていれば取り違えは起きません。

知っておくと便利なのは、新幹線で来る相手と待ち合わせるなら、そもそも銀時計を指定したほうが合理的という点です。銀時計は新幹線改札を出てすぐの位置にあり、混雑も金時計ほどではありません。移動時間ぶんの遅れも発生しません。

地下鉄・名鉄・近鉄から合流するときの考え方

地下鉄各線からも金時計へはアクセスできます。地下から上がってくる場合も、目指すのは同じ「桜通口」です。地下街から地上へ出る階段やエスカレーターは複数あるため、上がった直後に案内表示で現在地を確認するのが確実です。

名鉄・近鉄の名古屋駅は、JR名古屋駅と同じ駅ビル一帯にあります。乗り換え客の流れに乗って移動すると、いつの間にか目的の方向と違う出口に出てしまうことがあるため、途中で一度立ち止まって表示を確認してください。

注意点として、地下から地上へ上がるルートは時間帯によって混み方が変わります。地下街の通路は雨の日に人が集中しやすく、傘を差さずに移動できる代わりに歩く速度は落ちます。時間に余裕を持って動くのが無難です。

📋 金時計にたどり着く3ステップ
1

改札を出たら立ち止まり、頭上の案内表示で「桜通口」の矢印を探す

2

桜通口方向へ歩きながら、視線を天井付近に上げて金色の塔を探す

3

金時計に着いたら、時計のどの面にいるかを相手に伝える

🔗 公式情報・参考リンク

改札口の位置関係は、JR東海が公開している駅構内図で確認できます。
JR東海 名古屋駅 駅構内図
JR東海 名古屋駅 駅のご案内

金時計と銀時計はどう違う?名古屋暮らしガイド調べの比較表

金時計と銀時計はどう違う?名古屋暮らしガイド調べの比較表の解説画像

名古屋駅の待ち合わせを語るうえで避けて通れないのが、金時計と銀時計の使い分けです。名前が似ているうえ、どちらも「時計」なので、待ち合わせで取り違える人が後を絶ちません。両者の違いを整理しておきます。

設置年もメーカーも違う、まったく別のモニュメント

金時計は2002年12月20日にジェイアールセントラルビルが設置したもので、JRセントラルタワーズ完成3周年の記念として作られました。製造はCITIZEN。一方の銀時計は1988年4月1日にJR東海が設置し、JR東海設立1周年を記念したものです。製造はSEIKOで、銀色の球体オブジェという形状です。

ここで多くの人が意外に思うのが、金時計のほうが後発だという点です。「金が本家で銀が後からできた」と思われがちですが、実際には銀時計が先にあり、その14年後に金時計が加わりました。名古屋駅の顔として語られるのは金時計のほうですが、歴史が長いのは銀時計です。

間違えやすいのは、両者を「金と銀のペアで作られた」と考えることです。設置主体も設置年も記念の趣旨も別々で、もともとは対にする意図で同時に作られたものではありません。この点は次の章の色の話ともつながります。

場所が正反対、だから合流を間違えると時間を失う

金時計は中央コンコース桜通口(東側)、銀時計は太閤通口側の新幹線改札近くにあります。名古屋駅を挟んで正反対に位置しているため、片方に着いてからもう一方へ移動すると徒歩3〜5分ほどかかります。

この距離は、待ち合わせ時刻に間に合うか間に合わないかを分ける長さです。しかも移動中は人混みの中を歩くため、スマートフォンを見ながら進むのは危険で、連絡を取り合いながらの移動もしづらくなります。集合場所は最初にどちらか一方へ確定させておくべきです。

補足として、金時計側は高島屋やJRセントラルタワーズにつながる商業エリアで、銀時計側は新幹線利用者の動線です。待ち合わせのあとに何をするかで、どちら側に集合するかを決めるという発想も使えます。

混雑度の差を数字ではなく「難易度」で捉える

待ち合わせのしやすさという観点では、金時計の難易度は★★★(高い)、銀時計は★★☆と評価されています。金時計は名古屋駅で最も人通りの多い場所にあり、待ち合わせをしている人自体が多いため、その中から相手を見つけ出す作業が発生します。

比較項目 金時計 銀時計
場所 中央コンコース 桜通口(東側) 太閤通口側 新幹線改札近く
設置年 2002年12月20日 1988年4月1日
製造元 CITIZEN製 SEIKO製
形状 4方向に時計が付いた金色の塔 銀色の球体オブジェ
待ち合わせ難易度 ★★★(高い) ★★☆
向いている相手 在来線・地下鉄・買い物同行 新幹線利用者

※名古屋暮らしガイド調べ(公開情報をもとに整理)

使い分けの目安はシンプルです。新幹線で来る人と会うなら銀時計、在来線や地下鉄で来る人と会って高島屋方面へ向かうなら金時計。土日や連休で人出が多い日は、あえて銀時計に振るという選択も有効です。

📍 名古屋駅銀時計
住所 〒450-0002 名古屋市中村区名駅一丁目1-4 JR名古屋駅中央コンコース太閤通口側(新幹線改札近く)
営業時間 5:30〜23:00(JR東海 名古屋駅の駅営業時間)
定休日 なし
アクセス JR名古屋駅新幹線改札前。桜通口より徒歩3〜5分
公式サイト 公式サイト

銀時計側の詳しい行き方は、こちらの記事でまとめています。

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「金時計集合」が意外と難しい3つの理由

金時計は分かりやすいランドマークです。それなのに合流できない人が出るのはなぜか。原因は時計の見つけにくさではなく、時計に着いたあとの構造にあります。

理由1:待ち合わせている人が多すぎて、相手が埋もれる

金時計は名古屋駅の最も人通りの多い場所にあります。土日・連休・観光シーズンには人が多く、待ち合わせ相手を探すのに苦労することがあると紹介されています。つまり問題は「金時計が見つからない」ではなく「金時計にいる人の中から相手を見つけられない」ことです。

周囲を見渡すと、スマートフォンを見ながら誰かを待っている人が何人も立っています。その姿勢はみんな似ているので、遠目には区別がつきません。相手の服装を事前に共有していないと、目の前を通り過ぎても気づかないことがあります。

対策は、時計に着いた時点で自分の位置を固定し、動き回らないことです。お互いが探して歩き回ると、同じ塔の反対側をぐるぐる回り続ける状態になりかねません。片方が動かず、もう片方が探す、という役割分担を決めておくと合流は早まります。

理由2:4方向に文字盤があるぶん、「時計の前」が4か所ある

4方向に時計が付いているという構造は、遠くから見つけるうえでは利点ですが、合流の段階では弱点に変わります。「金時計の前」という言い方には、正面が4つ存在してしまうからです。

実際の失敗パターンとして多いのが、「金時計で」とだけ約束したケースです。二人とも時計にはたどり着いているのに、塔を挟んだ反対側に立っていて顔が見えない。電話をかけて「今どこ」「金時計にいるよ」というやりとりを繰り返し、時間だけが過ぎていきます。原因は場所の指定が粗すぎることにあり、対策は時計のどの面かまで決めておくことです。

覚えておきたいのは、時計の正面に立つより「裏」や「エスカレーター上」のほうが見つけやすいとされている点です。人が集まる正面は最も混み合うため、あえて少し外した位置を指定するほうが、結果的に見つけてもらいやすくなります。

理由3:上下に空間が広がっていて「上か下か」がずれる

金時計の周辺にはエスカレーターがあり、上の階へ移動できます。そのため、片方が地上階の時計のたもとにいて、もう片方がエスカレーターを上がった位置にいる、という上下方向のすれ違いが起きます。平面の地図では説明しづらいタイプの迷子です。

この問題を避けるには、待ち合わせのメッセージに階の情報を含めることです。「金時計の下」「エスカレーターを上がったところ」のどちらなのかを書き添えるだけで、探す範囲は半分以下になります。

補足として、上下のすれ違いは電話でも解消しにくいのが厄介な点です。お互いに「金時計が見える場所にいる」と言い合えてしまうため、位置がずれていることに気づくまでに時間がかかります。最初の指定を細かくしておくことが最善の対策です。

⚠️ 注意

「金時計で」だけの約束は、待ち合わせ場所を決めたことになりません。時計のどの面か、地上階かエスカレーターの上かまで含めて、初めて場所の指定が完了します。

相手と確実に会うための伝え方と、当日の立ち回り

合流の成否は、当日ではなく約束をした時点で決まっています。伝え方を少し変えるだけで、探し回る時間はほぼゼロにできます。ここでは実際に使える指定の仕方を整理します。

「近くの具体的な目印」まで指定するのが最短ルート

スムーズな待ち合わせのコツとして紹介されているのが、近くの具体的な目印を必ず指定するという方法です。具体例としては「金時計のエスカレーターの裏」「エスカレーターを登った左側」のように、細かく指定するとスムーズに合流できるとされています。

ポイントは、目印が金時計そのものではなく、その周辺の構造物になっていることです。金時計は大きすぎて基準になりにくいので、より小さくて位置が特定できるもの——エスカレーター、柱、店舗の入口——を基準に置き換えます。

注意したいのは、目印に選ぶものが移動しないかどうかです。ワゴンの催事や期間限定のポップアップは日によって位置が変わります。長期間そこにある構造物を基準にしてください。豆知識として、待ち合わせに慣れている人ほど「金時計の◯◯側」という言い方を自然に使っています。

失敗パターン:桜通口と太閤通口を取り違えて反対側に立つ

もうひとつ実際に起きやすいのが、出口の取り違えです。金時計は桜通口(東側)、銀時計は太閤通口側(西側)。この対応を逆に覚えていると、駅の反対側で相手を待ち続けることになります。

特に起きやすいのが、新幹線で到着した人が「とりあえず改札を出たところの時計」で待ってしまうケースです。新幹線改札を出た先にあるのは銀時計であって、金時計ではありません。金時計まで移動するには徒歩3〜5分かかるため、時刻ぎりぎりに気づくと確実に遅れます。

対策は、集合場所を決めるときに「金(きん)」か「銀(ぎん)」かを声に出して確認することです。文字だけのメッセージでは一字違いを見落とします。復唱してもらう、あるいは「金色のほうね」と色で言い添えるだけで、取り違えはほぼ防げます。

相手のタイプ別に集合場所を選び分ける

待ち合わせ相手がどんな移動をしてくるかで、最適な集合場所は変わります。名古屋に不慣れな人が相手なら、駅の外や地下街ではなく、視認性の高い金時計を指定するのが親切です。4方向に文字盤があり遠くからでも見えるため、たどり着くまでの難易度は低くなります。

反対に、相手が新幹線で来る場合や、名古屋駅の構造にある程度慣れている場合は、銀時計のほうが合理的です。混雑度が低く、新幹線改札を出てすぐという分かりやすさがあります。荷物の多い出張者にも移動距離が短いぶん向いています。

子ども連れや高齢の家族との待ち合わせでは、立ちっぱなしにならない配慮も必要です。金時計の周辺は人の流れが多く、長時間立って待つのは負担になります。到着時刻をこまめに共有し、待ち時間そのものを短くする工夫のほうが効果的です。

✅ 通じる伝え方
  • 金時計のエスカレーターの裏
  • エスカレーターを登った左側
  • 金時計の高島屋側の面
  • 金(きん)時計、と色で確認
❌ すれ違う伝え方
  • 金時計で
  • 時計の下
  • 名古屋駅の時計のところ
  • 着いたら連絡して

名古屋駅金時計のルーツは昭和35年の「金の柱」にある

今の金時計は2002年生まれですが、名古屋駅で金と銀を待ち合わせの目印にする文化は、それよりずっと前から続いています。この歴史を知ると、なぜ名古屋の人が「金時計」という言葉をあれほど当たり前に使うのかが見えてきます。

昭和35年、混雑解消のために立てられた金の柱・銀の柱

昭和35年4月16日(1960年4月16日)、名古屋駅に金の柱と銀の柱が設置されました。目的は、大時計の下に人が集中する混雑を解消することです。待ち合わせ場所を複数に分散させるための、実用的な発想から生まれた設備でした。

当時から名古屋駅は待ち合わせの拠点で、一か所に人が集まりすぎるという課題があったことがうかがえます。金と銀という色分けは、遠くからでも見分けがつき、口頭でも伝えやすい方法だったのでしょう。現在の金時計・銀時計の使い分けと発想は同じです。

この金の柱・銀の柱は、昭和55年(1980年)のコンコース改修工事によって姿を消しました。約20年にわたって名古屋駅の待ち合わせを支えた設備が、駅の造り替えとともになくなったことになります。

銀時計が1988年、金時計が2002年に登場した

柱が消えたあと、待ち合わせの目印として先に登場したのが銀時計です。1988年4月1日、JR東海が設立1周年を記念して設置しました。新幹線改札のすぐそばという立地は、当時から新幹線利用者の待ち合わせを想定していたことを示しています。

その14年後、2002年12月20日にジェイアールセントラルビルが金時計を設置します。JRセントラルタワーズ完成3周年の記念で、桜通口側の中央コンコースという、駅ビル開発の中心となるエリアに置かれました。

注意したいのは、この2つが同時期の計画で作られたわけではないという点です。設置主体も年も記念の趣旨も別々。それでも「金と銀」という対の関係として受け止められているのは、昭和の金の柱・銀の柱の記憶が名古屋に残っていたからだと考えられます。

金色になった理由は「記録が残っていない」

金時計がなぜ金色なのか。この素朴な疑問について、JR東海グループは「色の決定に関する記録が残っておりませんが、新幹線口に銀色の時計があったことからその対として金色となったようです」と説明しています。公式に理由が確定していない、という事実そのものが答えです。

つまり金色は、先にあった銀色に対する色として自然に選ばれた可能性が高い、という推測にとどまります。断定的に「◯◯だから金色」と説明している情報を見かけたら、根拠を確認したほうがよいでしょう。

ここでも押さえておきたいのが、「金時計」「銀時計」が正式名称ではなく愛称だという点です。名前も色の由来も、公式に定められたものではなく、利用者の間で自然に定着したものだということになります。

つボイノリオの曲にも登場する、名古屋の待ち合わせ文化

金の柱・銀の柱は、名古屋の文化の中にも痕跡を残しています。シンガーソングライターのつボイノリオが1985年に発表した『名古屋はええよ!やっとかめ』には、金の柱・銀の柱が待ち合わせ場所として登場します。

1985年といえば、柱が撤去された昭和55年から数年後です。設備としてはすでになくなっていたのに、待ち合わせ場所の代名詞として歌に残っている。それだけ名古屋の人の生活に根付いていたということでしょう。

この文脈を知っていると、「金時計で」という一言が名古屋でどれほど強い共通言語なのかが分かります。単なる駅の目印ではなく、数十年にわたって受け継がれてきた待ち合わせの作法だということです。

💡 豆知識

昭和35年の金の柱・銀の柱は、大時計の下の混雑を分散させるために作られました。待ち合わせ場所を増やして人を散らすという発想は、今の金時計・銀時計の使い分けにそのまま引き継がれています。

待ち合わせの前後、名古屋駅での時間の使い方

待ち合わせは、時間ぴったりに揃うほうが珍しいものです。早く着いた側の時間をどう使うか、荷物をどうするかを決めておくと、当日の動きに余裕が生まれます。

早く着いたら金時計から動かず、周辺で時間を調整する

金時計の周辺は、高島屋の入口前という立地上、店を見て時間をつぶすには向いています。ただし待ち合わせの観点では、店の奥まで入り込んでしまうと相手が着いたときにすぐ戻れません。金時計が視界に入る範囲にとどまるのが無難です。

時間が空いたときの選択肢は、名古屋駅にはたくさんあります。滞在時間の長さによって向く過ごし方は変わるので、こちらの記事も参考にしてみてください。

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注意点として、地下街まで降りてしまうと電波が届きにくい場所があり、連絡が取りづらくなることがあります。相手の到着が近い時間帯は、地上階のコンコースにいるほうが確実です。

大きな荷物はコインロッカーに預けてから合流する

旅行や出張で大きなスーツケースを持っている場合、金時計の周辺で立ち止まって待つのは周囲の通行の妨げになります。人の流れが途切れない場所なので、荷物は先に預けてしまうほうがお互いに楽です。

名古屋駅にはコインロッカーが多数ありますが、繁忙期には空きを探して歩き回ることになります。事前に空き状況を確認する方法をまとめた記事があります。

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補足として、荷物を預ける作業には想像より時間がかかります。ロッカーを探し、空きを見つけ、支払いをして、金時計まで戻る。待ち合わせ時刻の直前に始めると間に合わないので、駅に着いたらまず荷物、それから金時計という順番がおすすめです。

金時計は写真に残す価値のある名古屋駅のシンボル

待ち合わせのついでに、金時計そのものを撮っておくのも悪くありません。約5メートルの金色の塔は名古屋駅の象徴的なランドマークで、名古屋に来た記録としては分かりやすい被写体です。4方向に文字盤があるため、どの角度から撮っても時計が写ります。

撮影するときは、周囲が通行の多い場所であることを意識してください。立ち止まって構えると人の流れを止めてしまいます。壁側や柱の近くに寄ってから撮ると、周囲の迷惑になりません。

豆知識として、金時計を撮った写真は待ち合わせにも使えます。「今この位置にいる」と写真を送れば、背景に写った店舗や柱から相手が位置を推測できます。言葉で説明するより早いことがあります。

Q. 待ち合わせ相手が「金時計にいる」と言うのに見つかりません。どうすれば?
A. まず、お互いが動き回るのをやめてください。次に「時計のどの面か」「地上階かエスカレーターの上か」を確認します。この2点がずれているケースがほとんどです。それでも分からなければ、その場の写真を送り合うと位置が特定できます。

まとめ|金時計での待ち合わせを成功させる要点

🏯 この記事の結論

金時計はJR名古屋駅の中央コンコース、桜通口側に立つ金色の時計塔です。合流には「金時計の◯◯側」まで伝えましょう。

✅ 要点チェック
  • 場所:桜通口(東側)の高島屋入口前
  • 目印:約5メートルの金色の塔、4方向に文字盤
  • 銀時計:太閤通口側、新幹線改札の近く
  • 伝え方:エスカレーターの裏など面まで指定
  • 歴史:昭和35年の金の柱・銀の柱が起源

金時計は、名古屋駅で最も見つけやすい待ち合わせスポットであると同時に、最も人が集まる場所でもあります。だからこそ、時計にたどり着くまでではなく、たどり着いたあとの合流でつまずきます。次に誰かと名古屋駅で会う約束をするときは、「金時計で」の後ろに一言だけ足してみてください。「エスカレーターの裏で」でも「高島屋側の面で」でも構いません。その一言があるかないかで、当日の探し回る時間はほとんどなくなります。新幹線で来る相手なら、最初から銀時計を指定するという選び方もあります。

※駅構内の設備や改札口の案内表示は変更されることがあります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

名古屋在住歴15年。地元で暮らすからこそわかるリアルな情報を、住む人にも遊びに来る人にも役立つ形でお届けしています。新しくオープンした商業施設や再開発情報、名古屋めしの名店まで、街の「今」を追いかけています。

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