仕事帰りにふと「今日は広い湯船に浸かりたい」と思っても、スーパー銭湯まで行くには時間もお金もかかる。そんなとき、名古屋の街なかにはワンコインちょっとで入れる昔ながらの銭湯が、まだいくつも残っています。
結論から言うと、名古屋(愛知県)の銭湯の入浴料は2026年4月1日から大人550円。県内どこの普通公衆浴場でも同じ金額で、レトロな建物だから高い、新しいから安いということはありません。つまり「どうせ550円なら、味のある浴場に入りたい」という選び方ができるわけです。
この記事では、明治開業で富士山のペンキ絵が残る一軒、昭和3年築で名古屋市の登録地域建造物資産になっている一軒、大正13年から湯を沸かし続けている一軒など、市内のレトロ銭湯7湯を住所・営業時間・サウナ料金つきで紹介します。あわせて、550円をさらに下げる5つの割引制度と、初めてでも手ぶらで行ける店の見分け方までまとめました。
・2026年4月改定後の入浴料金(大人550円・小学生200円・未就学児100円)の内訳
・名古屋のレトロ銭湯おすすめ7湯の住所・営業時間・定休日・駐車場
・サウナ代を含めた「実質いくらか」の7湯比較
・共通入浴券や健康入浴の日など、550円を下げる5つの割引
名古屋の銭湯の料金は550円|2026年4月改定で何がどう変わった?

まずお財布の話から片づけておきましょう。名古屋の銭湯は「店ごとに値段が違う」わけではありません。仕組みを知っておくと、どの浴場を選んでも損得がないことがはっきりします。
大人550円・小学生200円・未就学児100円が2026年4月からの新料金
愛知県内の普通公衆浴場(いわゆる街の銭湯)の入浴料は、2026年4月1日から大人(中学生以上)550円、中人(小学生)200円、小人(小学生未満)100円になりました。名古屋市内の銭湯もすべてこの金額です。
改定前は大人530円・中人180円・小人100円でした。今回は大人が20円、小学生が20円の引き上げとなり、小学生の料金が上がるのは3年ぶりです。未就学児の100円は子育て世帯への配慮から据え置かれました。大人2人+小学生1人の家族なら合計1,300円で、3人そろって湯船に浸かれる計算になります。
注意したいのは、この550円は「入浴だけ」の料金だという点です。サウナに入る場合は店によって50〜150円の追加料金がかかり、シャンプーやボディソープが有料の店もあります。総額で見ると店ごとに300円ほどの差が出るので、後述の比較表で確認してください。
なお、この改定を報じた中日新聞によると、愛知県内の普通公衆浴場は56軒。1970年代には県内に数百軒あったとされる銭湯が、現在は50軒台にまで減っています。1軒1軒が貴重な存在になっているというのが、いまの名古屋の銭湯事情です。
460円→500円→530円→550円|値上げの推移を並べてみると
ここ数年、名古屋の銭湯料金は段階的に上がってきました。大人料金は460円から500円へ、そして2025年4月に530円、2026年4月に550円という流れです。3年で90円、率にして約20%の上昇になります。
理由はいずれも同じで、燃料費・電気代・水道代といった光熱費の高騰です。銭湯は大量の湯を沸かし続ける商売なので、エネルギー価格の影響を最も受けやすい業種のひとつ。愛知県が実施した公衆浴場経営実態調査でも、経営環境は厳しいと見込まれると結論づけられています。
とはいえ、90分ほどゆっくり湯に浸かって550円という単価は、いまの物価の中ではまだ踏ん張っている水準です。自宅の浴槽に毎日湯を張るガス代・水道代と比べて「銭湯のほうが安いのでは」と通い始める人がいるのも、この価格帯だからこそでしょう。
値上げの告知は各銭湯の入口や脱衣所に貼り紙で出されることがほとんどで、店のSNSや公式サイトに載らないケースもあります。「前に行ったときは530円だった」という記憶のまま小銭を用意していくと足りなくなるので、券売機や番台の前で慌てないよう千円札を1枚忍ばせておくと安心です。
なぜ県内どこでも同じ値段?「統制額」という珍しい仕組み
銭湯の料金が県内一律なのは、公衆浴場入浴料金に統制額という上限が定められているためです。物価統制令にもとづくもので、都道府県知事が上限額を決め、各銭湯はその範囲内で料金を設定します。実際にはほとんどの店が上限いっぱいで営業しているため、結果として「どこでも550円」になっているわけです。
上限額を改定するときは、愛知県公衆浴場入浴料金会議という場で、経営実態調査の結果をもとに妥当性が審議されます。行政が価格に関与している数少ない業種で、これは銭湯が「日常生活に欠かせない公衆衛生施設」と位置づけられているからです。
混同しやすいのが、いわゆるスーパー銭湯や日帰り温泉施設との違いです。あちらは「その他の公衆浴場」に分類され、統制額の対象外なので各社が自由に価格を決められます。同じ「銭湯」という言葉を使っていても、料金の決まり方がまったく違うと覚えておくと選びやすくなります。
ちなみに統制額は「上限」なので、これより安く営業することは可能です。ただし燃料費が上がり続けている現状では、上限を下回って営業している店はほぼありません。
サウナは別料金の店がある|0円〜150円の差はどこから来るのか
入浴料550円は全店共通ですが、サウナ料金は各店が独自に設定できます。名古屋のレトロ銭湯を見ても、追加料金なしの店から150円かかる店まで幅があります。
たとえば南区の名古屋温泉は、男性用の高温サウナ・女性用の塩サウナがどちらも追加料金なし。北区の長喜温泉は+100円、北区の報徳湯は男性+100円・女性+50円、西区の八千代湯は+150円です。同じ550円スタートでも、サウナまで使うと総額は550円〜700円に分かれます。
差が生まれる理由は、サウナ室の規模と運転コストです。報徳湯の高温サウナは男性側で104℃、八千代湯はひのきと遠赤外線を使った約95℃のサウナ室と、設備の作りがそれぞれ違います。温度を維持する燃料費がそのまま料金に反映されていると考えると納得がいきます。
逆に、そもそもサウナを備えていない銭湯もあります。中村区の地蔵湯には高温サウナがなく、その代わり水風呂・電気風呂・ジェット・泡・バイブラといった浴槽の種類でくつろぐスタイルです。「サウナが目的か、湯船が目的か」で行き先を分けるのが失敗しない選び方になります。
| 区分 | 2026年4月〜の料金 |
|---|---|
| 大人(中学生以上) | 550円 |
| 中人(小学生) | 200円 |
| 小人(小学生未満) | 100円 |
| サウナ追加料金 | 0円〜150円(店舗により異なる) |
スーパー銭湯とは別モノ|昔ながらの浴場を選ぶときに見るべき3つのポイント
「銭湯」と検索すると大型のスパ施設もまとめて出てきますが、この記事で扱うのは統制額で550円と決まっている普通公衆浴場のほうです。両者は目的も過ごし方も違うので、まずそこを整理しておきましょう。
550円の銭湯と、価格自由のスーパー銭湯。何が違う?
いちばん大きな違いは料金の決まり方です。普通公衆浴場は統制額の対象なので大人550円、スーパー銭湯や日帰り温泉は対象外なので施設ごとに自由に価格を設定できます。前者は「体を洗って温まる場所」、後者は「1日過ごすレジャー施設」と役割が分かれています。
滞在時間の感覚も違います。街の銭湯は湯船に浸かって40分〜1時間ほどで上がる人が多く、脱衣所のマッサージ機で一息ついて帰るのが定番の流れ。対してスーパー銭湯は食事処や休憩スペースがあり、半日単位で滞在する設計になっています。
設備面では、街の銭湯にも意外と守備範囲の広い店があります。西区の八千代湯には2階に露天風呂と外気浴スペースがあり、浴槽の種類は8つ。北区の長喜温泉には水風呂・ラドン湯・うたせ湯・電気風呂・気泡風呂・高温風呂がそろっています。550円でこの内容なら、コストパフォーマンスは相当なものです。
使い分けの目安としては、平日の仕事帰りや引っ越し直後のシャワー代わりなら銭湯、休日に半日ゆっくりしたいならスーパー銭湯。どちらが上ということではなく、その日の目的で選ぶのが正解です。

仕事で疲れた体を癒したい、サウナでととのいたい、家族で一日ゆっくり過ごしたい――そんなときに頼りになるのがスーパー銭湯です。名古屋は全国でもトップクラスにスーパ…
番台かフロントかで、居心地はけっこう変わる
レトロ銭湯を選ぶときに意外と効いてくるのが、受付の形式です。昔ながらの番台形式は、脱衣所の入口に高い台があり、そこに店主が座って料金を受け取るスタイル。中村区の金時湯がこの形式を残しています。
一方、フロント形式は靴を脱いだあとロビーで受付を済ませ、そこから男湯・女湯に分かれる作り。北区の長喜温泉、北区の報徳湯、西区の八千代湯などが該当します。ロビーに待合スペースがあるので、家族や友人と時間差で上がっても待ち合わせがしやすいのが利点です。
初めて銭湯に行く人や、家族で行く人はフロント形式のほうが戸惑いが少ないでしょう。番台形式は建物の歴史をそのまま味わえる代わりに、「どこで料金を払うのか」「靴箱の鍵はどうするのか」で一瞬迷いがちです。とはいえ、その迷い方も含めて昭和の空気を体験する時間だと思えば楽しめます。
長喜温泉のロビーには将棋盤や碁盤、新聞が置かれていて、湯上がりに常連同士が話し込む光景が日常になっています。こうした「風呂以外の時間」が残っているのも、街の銭湯ならではです。
実は、名古屋のレトロ銭湯は駐車場が広い
銭湯といえば「近所の人が歩いて通う場所」というイメージが強く、車で行くのは難しいと思われがちです。ところが名古屋のレトロ銭湯を実際に調べると、駐車場を備えている店が目立ちます。
北区の長喜温泉は30台、西区の八千代湯も30台、南区の名古屋温泉は15台、北区の報徳湯は11台。いずれも入浴料550円で使える駐車場です。名古屋は車社会で、住宅地に建つ銭湯ほど周辺に敷地を確保しやすかった事情があるのでしょう。
一方で、名駅に近い中村区の地蔵湯は1台、金時湯は2台と限られます。中川区の新元湯も2台です。都心寄りの立地ほど駐車スペースが小さくなる傾向があるので、車で行くなら北区・西区・南区の3湯、公共交通で行くなら中村区・中川区の3湯という組み立てが現実的です。
「銭湯は徒歩圏の人だけのもの」と思い込んでいると、車で行ける選択肢を丸ごと見落とすことになります。少し離れた区の銭湯まで足を伸ばせるようになると、行き先の幅が一気に広がります。
名古屋のレトロ銭湯7湯 早見表【名古屋暮らしガイド調べ】
この記事で紹介する7湯を、エリア・営業時間・定休日・サウナ料金・駐車場で並べたのが次の表です。入浴料はすべて大人550円なので、差が出るのはサウナ代と使い勝手の部分になります。
| 銭湯名 | エリア | 営業時間 | 定休日 | サウナ代 | 駐車場 |
|---|---|---|---|---|---|
| 地蔵湯 | 中村区 | 16:00〜23:30 | 金曜 | サウナなし | 1台 |
| 金時湯 | 中村区 | 15:40〜22:30 | 木曜・1/1 | 要確認 | 2台 |
| 新元湯 | 中川区 | 16:00〜20:00 | 不定休 | 要確認 | 2台 |
| 名古屋温泉 | 南区 | 15:30〜22:30 | 水曜・木曜 | 無料 | 15台 |
| 長喜温泉 | 北区 | 14:00〜22:00 | 火曜 | +100円 | 30台 |
| 報徳湯 | 北区 | 15:30〜24:00 | 月曜 | 男+100円/女+50円 | 11台 |
| 八千代湯 | 西区 | 14:00〜24:00(日9:00〜) | 月曜 | +150円 | 30台 |
こうして並べると、定休日が月・火・水・木・金とほぼ全曜日に散らばっているのがわかります。「今日は何曜日か」を起点に行き先を決めれば、どの曜日でもどこかしら開いている計算です。
名駅から歩ける中村区の2湯|明治開業の富士山ペンキ絵と昭和3年の登録文化資産

ここからは実際の7湯を紹介していきます。まずは名古屋駅から徒歩圏、中村区に残る2軒から。どちらも建物そのものが見どころで、湯に浸かる前から気分が変わります。
地蔵湯|東海地方では希少な富士山のペンキ絵が待っている
名古屋駅太閤通口から徒歩約10分、太閤5丁目の住宅街に立つのが地蔵湯です。明治時代開業とされる老舗で、浴室には東海地方では数が少ない富士山のペンキ絵が描かれています。関東の銭湯文化の象徴とも言われるペンキ絵が名古屋で見られる、貴重な一軒です。
営業時間は16:00〜23:30、定休日は金曜日。入浴料は大人550円・小学生200円・未就学児100円です。浴槽は水風呂、電気風呂、ジェット・泡・バイブラ、白湯とそろっていて、高温サウナはありません。シャンプーとボディソープが無料で備え付けられているので、タオル1枚あれば入れます。
気をつけたいのは駐車場が1台のみという点です。車で向かうと停められない可能性が高いので、名駅から歩くか、市バス「権現通り」バス停から徒歩約5分のルートを使うのが確実。名駅で用事を済ませた帰りに寄る、という組み立てが向いています。
フェイスタオルはレンタル・販売の両方に対応しているので、手ぶらで立ち寄ることも可能です。脱衣所にはマッサージ機もあり、湯上がりに一息つけます。出張で名古屋に来て「ホテルの狭いユニットバスでは疲れが取れない」という人が、名駅から歩いてくる価値のある距離感です。
| 住所 | 〒453-0801 愛知県名古屋市中村区太閤5-18-19 |
| 電話番号 | 052-451-8870 |
| 営業時間 | 16:00〜23:30 |
| 定休日 | 金曜日 |
| 入浴料 | 大人550円/小学生200円/小学生未満100円 |
| 駐車場 | あり(1台) |
| 参考情報 | あいち銭湯(愛知県公衆浴場業生活衛生同業組合) |
金時湯|昭和3年の建物がそのまま名古屋市の登録地域建造物資産に
中村区竹橋町の金時湯は、昭和3年(1928年)創業。建物は名古屋市の登録地域建造物資産No.90に認定されていて、街の銭湯でありながら文化財に準じた扱いを受けている一軒です。受付は昔ながらの番台形式で、入ってすぐの下駄箱や丸い傘立てから当時の空気が伝わってきます。
営業時間は15:40〜22:30(23:00閉店)、定休日は木曜日と1月1日。入浴料は大人550円・小学生200円・未就学児100円です。使っているのは地下120mから汲み上げた井戸水で、浴槽は腰までの半身浴用と肩まで浸かる全身浴用の2段の深さに分かれています。電気風呂と泡風呂もあります。
注意点として、金時湯はシャンプー・ボディソープが有料です。持参すれば余計な出費はゼロ。フェイスタオルはレンタルできるので、思い立って寄る場合はタオルだけ借りて洗い場用品を買う形になります。手ぶらで行くつもりなら、この差は事前に押さえておきたいところです。
脱衣所には創業当時から使われてきたマッサージチェアなどが残っています。駐車場は2台で、竹橋町は名駅から徒歩圏ではあるものの少し北寄り。地下鉄やバスでのアクセスが現実的です。建物を見に行くつもりで訪れると、550円の満足度が跳ね上がります。
| 住所 | 〒453-0016 愛知県名古屋市中村区竹橋町39-10 |
| 電話番号 | 052-451-6639 |
| 営業時間 | 15:40〜22:30(23:00閉店) |
| 定休日 | 木曜日、1月1日 |
| 入浴料 | 大人550円/小学生200円/小学生未満100円 |
| 駐車場 | あり(2台) |
| 参考情報 | あいち銭湯(愛知県公衆浴場業生活衛生同業組合) |
中村区の2湯をはしごするなら、曜日の確認が最優先
地蔵湯と金時湯は同じ中村区にあり、直線距離でも数kmの範囲。1日で両方は入りすぎとしても、「今日はどちらにするか」を天秤にかける関係にあります。ただし、はしごを考える前に必ず確認したいのが定休日です。
ありがちな失敗が、金曜の夜に地蔵湯へ向かって閉まっていたというパターン。地蔵湯の定休日は金曜、金時湯は木曜なので、木曜に地蔵湯、金曜に金時湯というふうに曜日で振り分ければ空振りしません。週末に「風呂に入って帰ろう」と思い立つ人ほど、この曜日のズレが効いてきます。
開店時間の差も使い分けの材料になります。金時湯は15:40開店、地蔵湯は16:00開店で、閉店は金時湯が22:30、地蔵湯が23:30。早い時間に済ませたいなら金時湯、遅い時間まで粘れるのは地蔵湯です。仕事が長引いた日は地蔵湯一択になります。
移動手段は地下鉄や市バスが基本ですが、土日祝に何軒か回るならドニチエコきっぷを使うと交通費を抑えられます。銭湯めぐりのように市内を細かく動く日とは相性のいい乗車券です。

「ドニチエコきっぷって本当にお得なの?」「何回乗れば元が取れる?」——名古屋市交通局が発行するドニチエコきっぷは、土日祝に地下鉄・市バスが1日乗り放題になる切符…
街の銭湯は臨時休業がSNSや貼り紙だけで告知されることがあります。設備の点検、ボイラーの故障、店主の都合など理由はさまざまで、公式サイトを持たない店も少なくありません。遠方から向かうときや、その日どうしても入りたいときは、電話で開いているかを確認してから出発するのが確実です。
大正13年から湯を沸かす下之一色の一軒と、ネオンが灯る南区の浴場
続いては中川区と南区。どちらも名駅からは少し距離がありますが、その分だけ地元の生活に溶け込んだ雰囲気が濃く残っています。建物の年季という意味では、この2軒がこの記事の中でもとくに際立ちます。
新元湯|大正13年から続くタイル張りの湯船と季節の替わり湯
中川区下之一色町にある新元湯は、大正13年から営業している銭湯です。100年を超えて湯を沸かし続けている計算で、大正から昭和にかけての雰囲気をそのまま残した建物と、タイル張りの湯船が特徴になっています。
入浴料は大人550円・小学生200円・未就学児100円。薬湯や替わり湯、白湯が用意されていて、5月の菖蒲湯のように季節限定の湯が立つこともあります。日ごとに湯が変わるので、近所の常連にとっては「今日は何の湯か」が通う理由になっています。
注意点は営業時間と定休日です。公式サイトでは営業時間16:00〜20:00、定休日は不定休と案内されています。組合サイトには18:30までという表記も見られるため、日によって終了時刻が変わる可能性があります。夜遅くに向かうと閉まっている恐れがあるので、早めの時間に行くか、事前に電話で確認するのが安全です。
下之一色は名古屋市西南部の漁師町として知られた地域で、街並み自体に昭和の空気が残っています。銭湯だけを目的にするより、周辺を少し歩いてから入ると、この場所に100年続く風呂屋がある意味が体感できます。駐車場は2台なので、車の場合は満車のリスクを見込んでおきましょう。
| 住所 | 〒454-0945 愛知県名古屋市中川区下之一色町南ノ切54-1 |
| 電話番号 | 052-301-8900 |
| 営業時間 | 16:00〜20:00(日により変動あり) |
| 定休日 | 不定休 |
| 入浴料 | 大人550円/小学生200円/小学生未満100円 |
| 駐車場 | あり(2台) |
| 公式サイト | 新元湯 公式サイト |
名古屋温泉|入口のネオン看板と、追加料金なしのサウナ
南区城下町の名古屋温泉は、入口に灯るレトロなネオン看板が目印の銭湯です。昭和の空気を色濃く残す外観で、暗くなってから訪れると看板の存在感がひときわ増します。地域密着型の浴場でありながら、設備は充実しています。
入浴料は大人550円・小学生200円・未就学児100円。特筆すべきはサウナが追加料金なしという点で、男性用は高温サウナ、女性用は塩サウナが用意されています。サウナ代が別途150円かかる店もある中で、550円だけでサウナまで使えるのはこの記事の7湯の中で唯一です。
営業時間は15:30〜22:30、定休日は水曜日と木曜日の週2日です。週の半ばに2日連続で休みが入るので、「水曜の夜に行こう」と決めていた人は日程を組み直す必要があります。訪問を計画するなら金曜〜火曜のどこかに寄せるのが確実です。
シャンプー・ボディソープは無料で備え付け、タオルのレンタルもあるので、本当に何も持たずに立ち寄れます。日替わりの薬湯と電気風呂、無料のマッサージ機、待合所もそろっていて、駐車場は15台。車で行きやすく、手ぶらで入れて、サウナも込みで550円という条件は、コストパフォーマンスで見れば市内でも屈指です。
| 住所 | 〒457-0047 愛知県名古屋市南区城下町1-15 |
| 電話番号 | 052-824-4645 |
| 営業時間 | 15:30〜22:30 |
| 定休日 | 水曜日・木曜日 |
| 入浴料 | 大人550円/小学生200円/小学生未満100円(サウナ無料) |
| 駐車場 | あり(15台) |
| 参考情報 | あいち銭湯(愛知県公衆浴場業生活衛生同業組合) |
閉店が早い店ほど、逆算して動くのが正解
この2軒に共通するのが、閉店時刻の早さです。新元湯は20:00まで、名古屋温泉は22:30まで。市内には24:00まで営業する銭湯もある中で、これらは「仕事帰りに寄れる時間帯」がかなり限られます。
目安として、体を洗って湯に浸かり、脱衣所で涼んで着替えるまでに最低でも40分は見ておきたいところ。新元湯なら19:00までには入店したいですし、名古屋温泉なら21:30が実質的なリミットです。閉店ぎりぎりに駆け込むと、落ち着いて浸かる時間が取れません。
逆に言えば、こうした店は休日の夕方や在宅勤務の日の夕方に真価を発揮します。18時ごろの銭湯は湯の状態がいちばん良く、混雑もピーク前。時間に融通が利く日を選んで行くと、同じ550円でも体験の質が変わります。
また、閉店1時間前になると清掃の準備が始まる店もあります。最後の客としてゆっくりしたい気持ちはあっても、営業終了時刻の30分前には上がるつもりで動くのが、常連たちの暗黙のリズムです。
サウナ派なら北区と西区へ|露天風呂まである3湯

「レトロな雰囲気は好きだけど、サウナと水風呂は外せない」という人に向くのが、北区と西区の3湯です。昭和の空気を残しながら、サウナ・水風呂・露天風呂まで備えていて、550円台の予算で本格的に整えます。
長喜温泉|30台の駐車場と、将棋盤が置かれたロビー
北区長喜町の長喜温泉は、昭和の雰囲気を色濃く残す老舗銭湯です。入浴料は大人550円・小学生200円・未就学児100円で、高温サウナは+100円。合計650円でサウナまで使えます。
浴室には水風呂、ラドン湯、うたせ湯、電気風呂、気泡風呂、高温風呂と6種類がそろっています。銭湯としてはかなり広い浴室で、湯船を移りながら過ごすだけで小一時間はあっという間。ラドン湯やうたせ湯まで備えている店は市内でも多くありません。
営業時間は14:00〜22:00で、定休日は火曜日。開店が14:00と早いので、平日の昼下がりに一番風呂を狙えるのがこの店の強みです。閉店は22:00と早めなので、遅い時間帯の利用には向きません。日中に時間が取れる人向けの銭湯といえます。
受付はフロント形式で、ロビーには将棋盤や碁盤、新聞が置かれ、飲み物も販売されています。シャンプー・ボディソープは有料ですがタオルのレンタル・販売があり、コインランドリーとWi-Fiも完備。駐車場は30台と余裕があるので、車で行っても停められないという心配がほぼありません。
| 住所 | 〒462-0036 愛知県名古屋市北区長喜町2-18 |
| 電話番号 | 052-912-1013 |
| 営業時間 | 14:00〜22:00 |
| 定休日 | 火曜日 |
| 入浴料 | 大人550円/小学生200円/小学生未満100円(高温サウナ+100円) |
| 駐車場 | あり(30台) |
| 参考情報 | あいち銭湯(愛知県公衆浴場業生活衛生同業組合) |
報徳湯|104℃のサウナと20℃の水風呂を550円+100円で
北区平安の報徳湯は「熱さとお湯には大変こだわりを心がけております」と自ら掲げる銭湯です。高温サウナは男性側で104℃、女性側で98℃。水風呂は男性20℃、女性17℃と、サウナ専門施設に近い温度設定になっています。
料金は入浴料550円に加えて、サウナが男性+100円、女性+50円。女性は合計600円でサウナと水風呂が使えるので、市内でもかなり安く整えられる部類に入ります。営業時間は15:30〜24:00(最終受付23:30)と長く、定休日は月曜日です。
この店の強みは閉店の遅さです。24:00までやっているので、残業した日でも間に合います。最終受付が23:30なので、23時に到着してもサウナ2セットくらいは楽しめる計算。「今日は疲れたから風呂だけ入って寝たい」という夜の受け皿として貴重な存在です。
シャンプー・ボディソープは無料、フェイスタオルは無料レンタル、バスタオルは有料レンタルという構成なので、本当に手ぶらで行けます。マッサージ機・コインランドリー・Wi-Fiも完備で、駐車場は11台。子連れでも楽しめる銭湯として案内されており、家族での利用にも向いています。
| 住所 | 〒462-0819 愛知県名古屋市北区平安2-20-43 |
| 電話番号 | 052-981-3177 |
| 営業時間 | 15:30〜24:00(最終受付23:30) |
| 定休日 | 月曜日 |
| 入浴料 | 大人550円/小学生200円/小学生未満100円(サウナ男性+100円・女性+50円) |
| 駐車場 | あり(11台) |
| 参考情報 | あいち銭湯(愛知県公衆浴場業生活衛生同業組合) |
八千代湯|100年以上続く2階建て銭湯に、露天風呂と外気浴がある
西区上名古屋の八千代湯は、大正初期の創業から100年以上続く老舗です。この記事の7湯の中で設備がもっとも充実していて、銭湯としては珍しい2階建て構造。2階に露天風呂と外気浴スペースがあり、サウナ後に外の風を浴びられます。
浴槽は8種類。サウナ室はひのきと遠赤外線を使った作りで、室温は約95℃です。入浴料550円に高温サウナ+150円で、合計700円。この記事で紹介する中では最高額ですが、露天風呂と外気浴まで込みでこの価格なら納得感があります。
営業時間は14:00〜24:00で、日曜だけは9:00〜24:00と朝から開いています。定休日は月曜日。日曜の朝風呂に入れる銭湯は市内でも限られるので、週末をゆっくり始めたい人にとっては貴重な選択肢です。
アクセスは地下鉄名城公園駅・浄心駅から徒歩12〜15分、市バス「弁天通3丁目」から5分。車なら黒川ランプから3分、鳥見ランプから5分で、駐車場は30台あります。フロント形式で待合所・コインランドリー・Wi-Fiも完備。設備の面では、スーパー銭湯に近い感覚で使える銭湯です。
| 住所 | 〒451-0025 愛知県名古屋市西区上名古屋1-12-5 |
| 電話番号 | 052-521-4126 |
| 営業時間 | 14:00〜24:00(日曜9:00〜24:00) |
| 定休日 | 月曜日 |
| 入浴料 | 大人550円/小学生200円/小学生未満100円(高温サウナ+150円) |
| 駐車場 | あり(30台) |
| 公式サイト | 八千代湯 公式サイト |
サウナ代とアメニティを足した「本当の総額」を見比べる
入浴料が550円で統一されている以上、実際に財布から出る金額を決めるのはサウナ代とアメニティの有無です。シャンプー・ボディソープが有料の店で買い足すと、その場で200円前後が上乗せされます。
よくある失敗が、手ぶらで金時湯や長喜温泉に行き、シャンプーが有料だと知って現地で買うというパターン。550円のつもりが800円近くになり、しかも中途半端に残ったミニボトルを持ち帰ることになります。この2軒に行くなら、100円ショップの詰め替えボトルにシャンプーを入れて持参するだけで解決します。
逆に、地蔵湯・名古屋温泉・報徳湯はシャンプーとボディソープが無料。とくに報徳湯はフェイスタオルまで無料レンタルなので、財布ひとつで行っても550円+サウナ代しかかかりません。「今日は本当に何も持っていない」という日は、この3軒から選ぶのが正解です。
サウナまで含めた総額を並べると、名古屋温泉が550円、報徳湯が女性600円・男性650円、長喜温泉が650円、八千代湯が700円という序列になります。露天風呂と外気浴がある八千代湯の700円か、サウナ込み550円の名古屋温泉か。どちらを選ぶかは、その日に求めているものしだいです。
| 銭湯名 | サウナ込み総額 | シャンプー等 |
|---|---|---|
| 名古屋温泉 | 550円(サウナ無料) | 無料 |
| 報徳湯 | 女性600円/男性650円 | 無料 |
| 長喜温泉 | 650円 | 有料 |
| 八千代湯 | 700円(露天・外気浴あり) | 要確認 |
| 地蔵湯 | 550円(サウナなし) | 無料 |
| 金時湯 | 550円(サウナは要確認) | 有料 |
550円をさらに下げる5つの割引|共通入浴券は1枚あたり500円
統制額で決まっている550円ですが、実は誰でも使える割引がいくつも用意されています。組合が公式に案内している制度なので、条件に当てはまるなら遠慮なく使いましょう。
名古屋市内共通入浴券は10枚5,000円|1回あたり50円安くなる
もっとも汎用性が高いのが、名古屋市内共通入浴券です。10枚つづりで5,000円なので、1枚あたり500円。通常550円のところが50円安くなり、10回使えば550円分お得になる計算です。
この券は名古屋市内の組合加盟銭湯で共通して使えます。特定の1軒に縛られないので、「今日は北区、来週は中村区」といった回り方でも問題ありません。銭湯めぐりをするつもりなら、最初に買っておいて損はない券です。
注意点は、月に1回程度しか行かない人にとっては元を取るまで10か月かかるという点。有効期限の扱いは購入時に確認しておきましょう。逆に、週1回のペースで通う人なら2か月半で使い切るので、常に手元に置いておくスタイルになります。
購入は各銭湯の受付で扱っています。初めて行った店で「共通券はありますか」と聞いてみるのが早道です。券があると小銭を用意する手間もなくなり、思い立ったときにふらっと寄れるようになります。
毎月5日と15日は「健康入浴の日」|65歳以上は200円
名古屋市在住の65歳以上の方は、毎月5日と15日の健康入浴の日に敬老手帳を提示すると、入浴料が200円になります。通常550円が200円ですから、350円の差。月2回のこの日を狙って通う常連は少なくありません。
必要なのは敬老手帳の提示だけで、事前の申し込みは不要です。5日と15日が定休日と重なる店もあるので、行きたい銭湯の定休日と照らし合わせておきましょう。たとえば5日が月曜なら報徳湯と八千代湯は休みなので、別の店を選ぶことになります。
この制度は高齢者の健康維持と社会参加を目的としたものです。広い湯船に浸かること自体が体をほぐしますし、脱衣所やロビーで顔なじみと話す時間が生まれるのも銭湯ならでは。長喜温泉のように将棋盤や碁盤が置かれた店なら、風呂上がりの居場所にもなります。
あわせて、運転免許を返納した人向けの制度もあります。高齢者交通安全協力店として登録された銭湯では、毎月0のつく日(10日・20日・30日)に運転経歴証明書やももカードを提示すると450円になります。健康入浴の日と組み合わせれば、月に5回は割引価格で入れる計算です。
子育て世帯はぴよか・はぐみんカードで、子ども料金がさらに安く
小さな子どもがいる家庭に効くのが、ぴよかカード・はぐみんカードの割引です。保護者1名につき小学生以下3名まで対象で、小学生は150円、幼児は50円になります。通常は小学生200円・未就学児100円なので、それぞれ半額前後です。
両親と小学生2人の4人家族なら、通常は550円×2+200円×2=1,500円のところ、カード提示で550円×2+150円×2=1,400円。子どもが3人いる家庭ならさらに差が広がります。子連れでの銭湯デビューを考えているなら、カードを財布に入れておきましょう。
子連れで行くなら、シャンプーが無料でフェイスタオルも無料レンタルの報徳湯のような店が扱いやすいでしょう。子どもの分まで洗面用具を持ち歩かずに済みます。駐車場が11台あるので、車で乗り付けられるのも助かるポイントです。
なお、中学生はカード提示で450円になる割引が別に用意されています。中学生から大人料金の550円になるため、100円の差は大きいところ。部活帰りに寄る、といった使い方をするなら覚えておきたい制度です。
消防団員・運転経歴証明書の保有者も450円になる
意外と知られていないのが、消防団応援の店としての割引です。該当するカードを提示すると入浴料が450円になります。地域の消防団に所属している人は、活動後の一風呂がそのまま100円引きになる仕組みです。
前述の高齢者交通安全協力店の割引も同じ450円で、こちらは毎月0のつく日限定。運転経歴証明書やももカードを提示します。免許を返納したあと、交通手段が限られる中で近所の銭湯に通うという生活スタイルを後押しする制度です。
これらの割引はすべて、愛知県公衆浴場業生活衛生同業組合が案内しているものです。ただし、加盟状況によっては実施していない店もあり得ます。初めて行く店で使いたい場合は、受付で「この割引は使えますか」とひとこと確認するのが確実です。
料金・割引制度の最新情報は、以下の公式サイトでご確認ください。
・あいち銭湯 料金・割引(愛知県公衆浴場業生活衛生同業組合)
・あいち銭湯 公式サイト(県内の銭湯一覧・MAP)
・名古屋の銭湯特集(名古屋市観光情報 名古屋コンシェルジュ)
初めてでも迷わない持ち物とマナー|手ぶらで行けるのはどこ?
スーパー銭湯には行ったことがあっても、街の銭湯は未経験という人は多いはずです。特別なルールがあるわけではありませんが、知っておくと入口で立ち止まらずに済むポイントがいくつかあります。
本当に手ぶらで行ける店、タオルだけは要る店
まず持ち物の話から。7湯の中で、シャンプーとボディソープが備え付け無料なのは地蔵湯・名古屋温泉・報徳湯です。金時湯と長喜温泉は有料なので、持参するか現地で購入することになります。
タオルは、報徳湯がフェイスタオル無料レンタル、地蔵湯・金時湯・長喜温泉・名古屋温泉がレンタルまたは販売に対応。つまり、財布だけで行って完結するのは報徳湯と名古屋温泉です。この2軒なら「今日は寄っていこう」と急に決めても困りません。
バスタオルまで必要かというと、実は不要です。銭湯の常連の多くはフェイスタオル1枚で体を拭き上げてしまいます。慣れないうちはバスタオルを持っていくと安心ですが、荷物を減らしたいなら、報徳湯のようにバスタオルを有料レンタルできる店を選ぶ手もあります。
そのほかにあると便利なのは、着替えの下着と、髪が長い人はヘアゴム。ドライヤーは有料の店が多いので、10円玉や100円玉を数枚持っておくと安心です。ロッカーが有料の店もあるため、小銭は多めに用意しておいて損はありません。
- フェイスタオル1枚
- 着替えの下着
- 10円・100円玉を数枚
- 詰め替えボトルのシャンプー
- 大きなバスタオル
- 洗面器(浴室に備え付け)
- サウナマット(多くは店側で用意)
- 大量の化粧品類
番台の前で迷わないための、入店から湯上がりまでの流れ
初めての銭湯でいちばん戸惑うのが、入ってから湯船にたどり着くまでの数分間です。流れを頭に入れておけば、番台形式の金時湯でもスムーズに動けます。
基本は、下駄箱に靴を入れる→受付で料金を払う→脱衣所のロッカーで服を脱ぐ→浴室でかけ湯をしてから湯船へ、という順番。フロント形式ならロビーで支払いを済ませてから男湯・女湯に分かれ、番台形式なら脱衣所の入口にある台で支払います。
浴室での作法は難しく考える必要はありません。湯船に入る前に体を流す、タオルを湯船につけない、洗い場の桶と椅子は使ったら軽く流して戻す。この3つを守っていれば、常連から見て気になる動きにはなりません。
湯上がりに脱衣所で体を拭くときは、浴室の入口でしっかり水気を切ってから出るのがマナーです。床がびしょ濡れになると次の人が困ります。この一手間があるかないかで、その場の印象が変わります。
下駄箱に靴を入れて鍵を抜く。受付(フロントまたは番台)で入浴料550円を払い、サウナを使うなら同時に申し出る。
脱衣所のロッカーに荷物を入れ、タオルだけ持って浴室へ。かけ湯で体を流してから湯船に入る。
浴室の入口で水気を切ってから脱衣所へ。着替えたらマッサージ機やロビーで涼み、体温が落ち着いてから外に出る。
引っ越し直後・出張中・ランニング後|シーン別のおすすめ
同じ550円でも、どの店を選ぶかはその日の状況で変わります。よくある4つのシーンで振り分けてみましょう。
引っ越し直後で給湯器がまだ使えない——シャンプー無料でタオルも借りられる名古屋温泉や報徳湯が向いています。荷物が段ボールの中で行方不明でも、財布だけで済むのが強みです。報徳湯は24:00までなので、荷解きが長引いた夜でも間に合います。
出張で名古屋に来ていて、ホテルの風呂が狭い——名駅から徒歩約10分の地蔵湯が使いやすい距離です。23:30まで営業しているので、会食のあとでも間に合います。富士山のペンキ絵を眺めながら足を伸ばせば、翌日の動きが変わります。
休日にランニングした後で汗を流したい——駐車場30台の八千代湯や長喜温泉なら、車を停めて着替えまで済ませられます。八千代湯は日曜9:00から開いているので、朝ランのあとにそのまま直行できるのが便利です。
子どもと一緒に大きな湯船に入りたい——ぴよか・はぐみんカードを持参して報徳湯へ。小学生150円・幼児50円で、シャンプーもタオルも用意されています。銭湯のマナーを教える場としても、広い浴室のある店のほうが動きやすいでしょう。

「名古屋でランニングを始めたいけれど、車も歩行者も多くて安心して走れる場所がなかなか見つからない」——そんな悩みを持つ方は少なくありません。信号のたびに足を止め…
よくある質問|タトゥー、混雑、子どもの同伴
子どもの同伴については、多くの銭湯で未就学児100円(割引カードがあれば50円)の料金設定があり、家族での利用が前提になっています。異性の子どもを何歳まで連れて入れるかは自治体の条例で定められており、名古屋市を含む多くの地域で年齢の目安が示されています。心配な場合は事前に店へ確認しておくと確実です。
タトゥーの扱いは店ごとに方針が異なります。街の銭湯は公衆衛生施設という性格上、スーパー銭湯より緩やかな場合もありますが、明文化されていないことも多いのが実情です。気になる場合は電話で問い合わせるのが、お互いに気持ちよく過ごすための近道になります。
もうひとつよくある質問が「石けん・シャンプーは売っているか」というもの。有料の店では受付で小袋やミニボトルを販売しているのが一般的です。ただし種類は限られるので、肌が敏感な人は自分の使い慣れたものを持参するほうが安心でしょう。
まとめ|550円で入れるレトロ銭湯は、名古屋の街にまだ7軒以上残っている
名古屋の銭湯は、2026年4月の改定で大人550円になりました。統制額という仕組みで県内一律に決まっているため、明治開業の地蔵湯でも、100年以上続く八千代湯でも、支払う入浴料は同じです。だからこそ「どの店が安いか」ではなく「どの店の空気が好きか」で選べます。
この記事で紹介した7湯は、それぞれ性格がはっきり分かれています。建物や意匠を味わいたいなら、富士山のペンキ絵が残る地蔵湯か、名古屋市の登録地域建造物資産に認定された昭和3年築の金時湯。大正13年から続く湯を体験したいなら中川区の新元湯。サウナまで込みで最安を狙うなら追加料金なしの名古屋温泉。設備の広さを求めるなら6種類の浴槽がある長喜温泉、104℃の高温サウナなら報徳湯、露天風呂と外気浴なら八千代湯です。
費用をさらに抑えたいなら、名古屋市内共通入浴券(10枚5,000円)を1冊持っておくと1回あたり500円になります。65歳以上の方は毎月5日・15日の健康入浴の日で200円、子育て世帯はぴよか・はぐみんカードで小学生150円・幼児50円。条件が合えば、550円がさらに下がります。
最初の一歩としておすすめしたいのは、今日が何曜日かを確認して、開いている一軒に行ってみることです。7湯の定休日は月曜から金曜までばらけているので、たいていの日はどこかが開いています。財布だけで行きたいなら名古屋温泉か報徳湯、名駅から歩きたいなら地蔵湯。まずは550円を握って、暖簾をくぐってみてください。自宅の浴槽では味わえない広さと、湯上がりに扇風機の風を浴びる時間が待っています。
※記載の料金・営業時間・定休日は2026年7月時点の情報です。臨時休業や設備の変更がある場合もありますので、最新情報は各施設の公式サイト・電話またはあいち銭湯でご確認ください。

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