名古屋名物のみそかつといえば矢場とん。その総本山である矢場町本店に行こうと決めたものの、「どのくらい並ぶのか」「並ばずに食べる方法はないのか」が気になって足が止まっていませんか。せっかくの旅行や休日に、1時間も路上で立ち尽くすのは避けたいところです。
結論からお伝えすると、矢場とん本店の待ち時間は公式サイトのトップページに表示される「現在の待ち時間」で、家を出る前に確認できます。そして、どうしても並びたくない日はテイクアウト専用の電話番号(052-684-8100)に事前注文しておけば、受け取り時間を指定して行列をまるごと回避できます。この2つを知っているかどうかで、当日の過ごし方はまったく変わります。
この記事では、矢場町本店の待ち時間の調べ方と時間帯ごとの混み方、テイクアウトの注文手順と持ち帰りメニューの価格、アクセスと駐車場の注意点、そして待てない日に使える名古屋市内の他店舗まで、行く前に知っておきたい情報をまとめて解説します。営業時間や価格は矢場とん公式サイトおよび各予約サイトの掲載情報をもとにしています。
・矢場とん本店の待ち時間を出発前に確認する方法
・並ばずに入れる時間帯と、混雑ピークの避け方
・テイクアウトの注文手順と持ち帰りメニューの全価格
・待てない日に使える名古屋市内の矢場とん4店舗比較
矢場とん本店の待ち時間は、家を出る前に公式サイトで確認できる

公式トップページの「現在の待ち時間」が最短ルート
矢場とんの待ち時間を知りたいなら、まず開くべきは公式サイトのトップページです。ページ上部に「現在の待ち時間」というセクションがあり、名古屋市内の店舗ごとの状況がその場で表示されます。矢場町本店も対象で、営業前や閉店後は「閉店/準備中」と表示されます。
使い方はシンプルで、スマホのブラウザで公式サイト(www.yabaton.com)を開くだけです。アプリのインストールも会員登録も不要なので、地下鉄の車内でも矢場町駅の改札を出た階段の途中でも確認できます。表示は店舗名と待ち状況が並ぶだけの軽いページなので、通信環境が弱い場所でも開きやすいのが利点です。
注意したいのは、この表示が「順番待ちの受付」ではないという点です。あくまで現在の混み具合を知らせるもので、サイト上で行列に並んだことにはなりません。実際に順番を取るには、店頭で受付を済ませる必要があります。「サイトで見たから予約できている」と勘違いすると、着いてから一から並び直すことになります。
なお矢場とん公式サイトの店舗案内ページには、「お電話でのお問い合わせにつきましては、大変混み合っておりますのでホームページの待ち時間をご確認いただけますとスムーズです」という趣旨の案内が掲載されています。店舗側も電話ではなくサイト確認を推奨している、という事実は覚えておいて損がありません。
スマホで矢場とん公式サイト(www.yabaton.com)を開く
トップページの「現在の待ち時間」で矢場町本店の状況を見る
混んでいれば他店舗の表示も見比べ、待てなければテイクアウトに切り替える
電話で聞くより、サイトを開いたほうが早い
「電話で直接聞けばいいのでは」と考える方も多いのですが、ランチタイムの矢場町本店に電話をかけても、なかなかつながらないことがあります。ホールもレジも回転で手いっぱいの時間帯だからです。前述のとおり、公式サイトの店舗案内でもサイト確認が案内されています。
本店の代表電話は052-252-8810ですが、この番号は店内の問い合わせ用です。持ち帰りの注文や20時以降の問い合わせは、別番号の052-684-8100が案内されています。用件によって番号が分かれているので、待ち時間だけを知りたい場面でいきなり代表番号にかけるのは効率が良くありません。
電話が有効なのは「団体で行きたい」「持ち帰りを何時に受け取りたい」といった、サイトでは解決しない具体的な相談があるときです。逆に「今どのくらい待ちますか」だけならサイトで足ります。目的に応じて使い分けると、店側にとっても自分にとっても時間の節約になります。
ちなみに矢場町本店はネット予約にも対応していますが、受付は4名までという条件があります。5名以上のグループは席が分かれる可能性があるため、人数が多いときこそ電話で事情を伝えておくほうが確実です。
「閉店/準備中」と表示されたときの読み方
公式サイトの待ち時間表示は、営業時間外になると「閉店/準備中」に切り替わります。これは店が休みという意味ではなく、単にその時点で受付をしていないという表示です。矢場町本店は年中無休で、営業時間は11:00〜21:00(料理のラストオーダーは20:00)です。
つまり朝10時に見て「閉店」と出ていても、11時になれば通常どおり開きます。夜も、20:00のラストオーダーを過ぎれば新規の受付は終わるため、20時台に見ると準備中の表示になることがあります。この時間の感覚を持っておくと、表示に振り回されずに済みます。
よくある間違いが、前日の夜に見た表示をそのまま信じて「明日は空いてそうだ」と判断してしまうケースです。待ち時間はリアルタイムの数字なので、参考になるのは「今」だけです。判断材料にするなら、当日の出発直前に見るのが鉄則です。
また、大型連休や年末年始などは通常と異なる営業時間になることがあります。長期休暇に合わせて訪れる場合は、公式サイトのニュース欄で営業時間のお知らせが出ていないかを合わせて確認しておくと安心です。
待ち時間表示を過信しないための使い方
待ち時間の表示はあくまで目安です。同じ「30分待ち」でも、2人組が多い時間帯と6人組が続く時間帯では、実際に席へ通されるまでの体感がまったく変わります。矢場町本店はカウンターから4名テーブルまで席の種類が幅広いため、自分のグループ人数によって進み方が変わるのです。
より実用的なのは、「表示が短ければ行く、長ければ別の手に切り替える」というスイッチとして使う方法です。20分前後なら大須の商店街を少し歩いて時間をつぶせますし、1時間近い表示なら最初からテイクアウトや他店舗に切り替えたほうが1日の予定は崩れません。
矢場町駅から本店までは徒歩5分です。サイトを見てから店に着くまでの間にも列は伸び縮みするので、表示された数字は「到着時点の予想」ではなく「今の状況」として受け取ってください。数字の絶対値より、混雑の傾向を掴む道具と考えるのがちょうどよい距離感です。
そして最も確実なのは、そもそも混む時間を外すことです。次の章では、1日のうちどの時間帯が混み、どこに谷があるのかを整理します。
待ち時間・営業時間の最新情報は以下の公式ページでご確認ください。
・矢場とん公式サイト(トップページに現在の待ち時間を掲載)
・矢場とん公式サイト 矢場町本店の店舗情報
何時に行けば並ばない?1日の混み方を時間帯で読む
いちばん確実なのは開店前の11時に並ぶこと
矢場町本店で待ち時間を最小にしたいなら、開店の11:00に合わせて到着するのが最も確実です。開店前から並んでいる人数は、その後のピーク時に比べれば読みやすく、最初の回転で席に通されれば実質的な待ち時間はほぼゼロになります。
具体的には、開店15分前の10:45ごろに着いておくと、1巡目で入れる可能性が高まります。土日祝はこの時点で列ができていることもありますが、それでも12時台の行列と比べれば短いのが通例です。名古屋観光の1日目の予定に組み込むなら、朝いちばんの目的地を本店にしてしまうのが賢い組み立てです。
注意点は、開店直後は店側も一斉に注文が入るため、料理の提供までにやや時間がかかることがある点です。「並ばずに入れた=すぐ食べられる」ではありません。11時入店なら食べ終わりは12時前後と見込んで、その後の予定を組んでおくと余裕が生まれます。
ちなみに矢場町本店の営業は11:00〜21:00の通し営業です。多くのとんかつ店にある「15時から17時は休憩」という中休みがないため、ランチとディナーの間の時間帯を自由に使えるのが本店の大きな強みです。
12時〜13時は最大の山。この1時間は避ける
平日・休日を問わず、来店が集中するのは12時から13時にかけてのランチタイムです。この時間帯は待ち時間が30分から1時間程度になることも珍しくありません。周辺のオフィスワーカーと観光客の来店が重なるためで、名古屋の人気店に共通する現象です。
実際、並び始めてから料理が運ばれてくるまで30分ほどかかったという来店報告もあります。つまり「行列に並ぶ時間」だけでなく「着席してから提供されるまでの時間」も足し算で効いてきます。13時に人と待ち合わせがあるのに12時20分から並び始めると、かなり厳しいスケジュールになります。
この山を避ける方法はシンプルで、11時台に入るか、13時30分以降にずらすかの二択です。特に11時30分ごろまでに受付を済ませてしまえば、ピークの入り口をぎりぎりで抜けられます。逆に11時45分を過ぎると、一気に列が伸び始めるタイミングに重なります。
「12時にお昼を食べて13時から名古屋城へ」という組み方は、矢場とん本店では成立しないことがあります。原因は、待ち時間と提供時間を別々に見積もっていないこと。対策は、12時台に食べたいなら11時15分までに受付を済ませるか、午後の予定を14時開始に後ろ倒しすること。行列に並ぶ前に、公式サイトの待ち時間を見て予定を組み替える判断がいちばん効きます。
14時〜16時は狙い目の「谷」
矢場町本店が通し営業であることの恩恵を最も受けられるのが、14時から16時の時間帯です。ランチの波が引き、ディナーの波が来る前のこの2時間は、待ち時間が大幅に短くなる傾向があります。観光の合間に少し遅めの昼食をとる、というスタイルにぴったりの窓です。
この時間を選ぶメリットは待ち時間だけではありません。店内が落ち着いているぶん、5階建ての本店で席を選びやすくなることや、料理の提供が比較的スムーズになることも期待できます。名物のわらじとんかつをゆっくり味わいたい方には、むしろこの時間帯のほうが向いています。
デメリットとしては、観光ルートの組み方が難しくなる点が挙げられます。14時に食事をすると夕食の時間が後ろにずれるため、夜に別の名古屋めしを予定している場合は食べる量を調整する必要があります。わらじとんかつはロースとんかつのほぼ倍の大きさがあるため、はしごを想定するなら単品や丼ものを選ぶ手もあります。
なお2025年2月1日からご飯のおかわりは有料になりましたが、ご飯の大盛り無料サービスは継続されています。おなかを空かせて14時台に行くなら、最初から大盛りを頼んでおくのが得策です。
夜の狙い目と、ラストオーダー20時という壁
夜も18時から19時台は混み合いますが、19時30分を過ぎると落ち着いてくる傾向があります。本店の営業は21:00までですが、料理のラストオーダーは20:00です。この1時間の差を勘違いすると、店の前まで来て食べられずに引き返すことになります。
夜に訪れる場合は、遅くとも19時45分には受付を済ませておくのが安全圏です。20時ちょうどに到着しても、その時点で行列があればラストオーダーに間に合わない可能性があります。夜の名古屋観光の締めくくりに矢場とんを組み込むなら、他の予定を前倒しして時間を作っておきましょう。
20時以降の問い合わせについては、公式サイトの店舗情報で052-684-8100への電話が案内されています。閉店間際の状況を確認したいときは、この番号を控えておくと役に立ちます。
下の表は、時間帯ごとの狙い目を整理したものです(名古屋暮らしガイド調べ/公式サイト掲載の営業時間および来店報告をもとに整理)。
| 時間帯 | 混み具合の傾向 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 10:45〜11:15 | 開店前後。1巡目で入れる可能性が高い | 午後の観光予定が詰まっている人 |
| 12:00〜13:00 | 最大のピーク。30分〜1時間待ちも | 時間に余裕がある人のみ |
| 14:00〜16:00 | 通し営業の谷。最も落ち着く | 遅めの昼食にしたい観光客 |
| 18:00〜19:30 | 夜の混雑帯 | 仕事帰りに立ち寄る人 |
| 19:30〜20:00 | 落ち着くがラストオーダー20:00に注意 | 静かに食べたい人 |
行列が長く見えても意外と進む理由は、建物の構造にあった

実は5階建て・135席という大箱
矢場町本店の前を通ると、細い間口に人が並んでいる光景が目に入ります。ここで多くの人が「小さな店に大行列」と判断してしまうのですが、実際の本店は5階建てで総席数135席という、とんかつ店としてはかなりの大箱です。外から見える印象と収容力が一致しないのが、この店の面白いところです。
席の内訳はカウンター1名席からテーブル2名・4名席まで幅があり、各階に分散して配置されています。1回の入れ替えで動く人数が多いため、20人ほどが並んでいても、上の階の会計が重なったタイミングで一気に列が進むことがあります。
ここで注意したいのは、席数が多いぶん階段での移動が発生する点です。案内された階によっては上り下りが必要になるので、ベビーカーや大きなスーツケースを持っている場合は、受付の際にその旨を伝えておくとスムーズです。
意外と知られていないのですが、「行列の人数」より「行列に並んでいるグループの数」を数えたほうが、待ち時間の見積もりは正確になります。4人組が5組並んでいる状態と、1人客が20人並んでいる状態では、席の埋まり方がまったく違うからです。
看板メニューのわらじとんかつは、わらで編んだ履物「わらじ」に見立てた名前です。ロースとんかつのほぼ倍の大きさがあり、みそだれとソースの2種類の味で食べ分けられるのが特徴。1人で食べきる自信がないときは、単品を注文してシェアするという手もあります。
1人客はカウンターに通されやすい
矢場町本店にはカウンター席があるため、1人での来店は比較的通されやすい傾向があります。テーブル席が埋まっていてもカウンターに空きが出れば案内されるので、同じ行列に並んでいても、グループ客より先に席に着くケースがあります。
出張や1人旅で名古屋に来ていて「みそかつだけは食べておきたい」という場合、1人であることはむしろ有利に働きます。混雑の谷である14時台に1人で行けば、待ち時間はかなり短くなると考えてよいでしょう。
逆に、5名以上のグループは席が分かれる可能性があります。ネット予約の受付が4名までとされているのもこのためです。全員で同じテーブルを囲みたいのであれば、混雑時間を避けて訪れるか、事前に電話で相談しておくのが現実的です。
グループで訪れる場合の失敗として多いのが、「全員そろってから受付をしよう」と待ってしまい、その間に行列が伸びてしまうパターンです。多くの飲食店と同様、受付は全員そろってから行うのが基本ですが、集合場所を店の前ではなく矢場町駅の改札に設定しておけば、店に着いた瞬間に受付できます。
会計方法の多さが、回転の速さを支えている
行列が進むかどうかは、実は会計のスピードにも左右されます。その点、矢場町本店は決済手段が非常に幅広く用意されています。クレジットカードはVISA・Mastercard・JCB・AMEXに対応し、電子マネーは交通系ICのほか楽天Edy・WAON・nanaco・iD・QUICPayが使えます。
さらにQRコード決済もPayPay・楽天ペイ・d払い・au PAY・メルペイ・FamiPayに対応しており、支付宝(Alipay)や微信支付(WeChat Pay)も利用できます。海外からの旅行者が多い店ならではの対応で、レジで現金を数える時間が減るぶん、席の回転にも効いてきます。
とはいえ、通信障害などで決済アプリが使えなくなる場面もゼロではありません。念のため現金を数千円持っておくと、レジ前で慌てずに済みます。平均予算は1,500〜2,000円程度なので、2人で4,000円ほど用意しておけば足ります。
なお本店は全席禁煙です。食後に一服したい方は、店を出てから喫煙可能な場所を探すことになります。大須エリアは路上喫煙のルールが定められている区域があるため、指定された場所を利用してください。
本店の基本情報をまとめて確認
ここまでに出てきた本店の情報を、1つのカードにまとめておきます。訪問前のチェックリストとしてお使いください。
| 住所 | 〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須3-6-18 |
| 電話番号 | 052-252-8810(持ち帰り・20時以降は 052-684-8100) |
| 営業時間 | 11:00〜21:00(料理ラストオーダー20:00) |
| 定休日 | 年中無休 |
| 席数 | 135席(5階建て・全席禁煙) |
| 駐車場 | あり(本店裏側に縦列駐車) |
| アクセス | 地下鉄名城線・名港線「矢場町駅」4番出口から徒歩5分/鶴舞線「上前津駅」9番出口から徒歩5〜6分 |
| 公式サイト | 矢場とん 矢場町本店(公式) |
並ばずに名物みそかつを持ち帰るなら、テイクアウトが正解
専用電話052-684-8100に事前注文するのが基本
矢場とん本店のテイクアウトは、専用の電話番号052-684-8100に注文するのが基本です。この番号は持ち帰りの注文と20時以降の問い合わせ用として、公式サイトの店舗情報ページに明記されています。店内用の代表番号(052-252-8810)とは別なので、間違えないようにしてください。
公式サイトには「取りに来られる時間をお教えいただければ、その時間に合わせてお作り致します」という趣旨の案内があります。つまり受け取り時刻を指定できるということで、これがテイクアウト最大の利点です。12時に受け取ると伝えておけば、ランチのピークど真ん中でも行列に並ばずに商品を受け取れます。
注文時に伝えるべき情報は、①受け取りたい時刻、②商品名と個数、③受け取る人の名前と連絡先の3点です。とんかつは揚げてから時間が経つと衣の食感が変わるため、時刻はできるだけ正確に伝えましょう。「だいたい昼ごろ」ではなく「12時15分」と分単位で伝えるのがコツです。
支払いは受け取り時に行います。店内飲食と同じくキャッシュレス決済に幅広く対応していますが、混雑時のレジをスムーズに通過したいなら、金額をあらかじめ計算して用意しておくと気持ちよく受け取れます。
テイクアウトの価値は「安さ」ではなく「時間の確実性」にあります。持ち帰り弁当の価格は店内の定食とほぼ同じ帯ですが、行列に並ぶ30分〜1時間をまるごと節約できます。新幹線の時間が決まっている出張者や、小さなお子さん連れには特に相性の良い選択肢です。
店頭でその場で頼むこともできる
事前注文をしていなくても、店頭でテイクアウトを頼むことは可能です。行列の最後尾に並ぶ前に、持ち帰りである旨をスタッフに伝えてください。店内飲食の行列とは別の扱いになるため、席が空くのを待つ必要がありません。
ただし、その場で注文した場合は調理時間ぶんの待ちが発生します。とんかつは注文を受けてから揚げるため、混雑時は10分から20分程度かかることがあります。それでも席待ち+提供待ちの合計より短く済むケースが多く、時間に追われているときの現実的な選択肢になります。
注意点として、ランチのピーク時は厨房が店内客の対応で埋まっているため、店頭注文の待ち時間が読みにくくなります。確実に何分で受け取りたいという状況なら、やはり電話での事前注文に軍配が上がります。
受け取り後の持ち歩き時間にも気を配りましょう。揚げ物は蒸気で衣が湿るため、できるだけ早く食べるのが理想です。名古屋駅で新幹線に乗る前に大須で受け取るなら、矢場町駅から名古屋駅までの移動時間(地下鉄で15分前後)を計算に入れておくと失敗しません。
11時50分に電話して「12時に受け取りたい」と伝えても、厨房が立て込んでいて希望時刻に間に合わないことがあります。原因は、調理時間を計算せずに直前に連絡していること。対策は、ピーク帯に受け取りたいなら遅くとも1時間前、可能なら前日や当日午前中の早い時間に注文を入れておくことです。受け取り時刻を分単位で伝えるのも忘れずに。
持ち帰りと店内飲食、どちらを選ぶべきか
判断の軸はシンプルで、「揚げたてを最高の状態で食べたいか」「時間を確実に読みたいか」のどちらを優先するかです。店内なら鉄板で提供される熱々のみそかつを味わえますし、ご飯の大盛り無料サービスも使えます。持ち帰りは、その場の体験を諦める代わりに時間の確実性を手に入れる選択です。
シーン別に考えると分かりやすくなります。名古屋観光の目的が「矢場とんの店で食べること」なら、多少並んでも店内一択です。一方、「みそかつを食べられればいい」「ホテルの部屋で家族と食べたい」「新幹線の車内で食べたい」なら、テイクアウトのほうが満足度が高くなります。
子ども連れの場合も、テイクアウトは有力です。行列で子どもを待たせるストレスがなく、宿や公園で落ち着いて食べられます。大須エリアには休憩できる場所も多いので、買ってから移動するプランも組みやすいでしょう。
逆に、テイクアウトが向かないのは「熱々の鉄板とんかつを食べたい」ケースです。鉄板で提供されるメニューは店内でしか体験できないため、これが目当てなら並ぶ価値はあります。
デリバリーという最後の手段
矢場町本店は、Uber Eatsのデリバリー対応店舗としても掲載されています。名古屋市内の対象エリアに宿泊しているなら、店まで行かずに部屋で受け取るという選択肢も検討できます。ただし配達料やサービス料が加わるため、店頭価格より総額は上がります。
デリバリーが向いているのは、雨の日や小さなお子さんが寝てしまった夜など、外出そのものが難しい状況です。逆に、宿が矢場町駅から徒歩圏内なら、自分で受け取りに行ったほうが安く早いことがほとんどです。
配達サービスは対応エリアや取扱メニューが随時変わるため、注文前にアプリで矢場町本店が表示されるかを確認してください。表示されない場合でも、電話でのテイクアウト予約は変わらず利用できます。
なお、大須周辺の食べ歩きとセットで考えるなら、テイクアウトした弁当を持ち歩くより、先に商店街を回ってから最後に受け取るほうが快適です。大須の歩き方は下の記事にまとめています。

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持ち帰りメニューと値段を全部公開
弁当は7種類。看板のわらじとんかつ弁当は2,000円
矢場町本店のテイクアウトで中心となるのが弁当です。ロースとんかつ弁当が1,450円、看板のわらじとんかつ弁当が2,000円、ひれとんかつ弁当が2,000円という価格帯です。さらに盛り合わせ弁当が2,420円、みそかつ丼が1,410円、みそひれかつ丼が1,540円、ひれかつサンドが980円で用意されています。
初めての方に選びやすいのは、ロースとんかつ弁当かみそかつ丼です。矢場とんのみそだれをしっかり味わえて、価格も1,500円前後に収まります。逆にボリュームを求めるなら、ロースのほぼ倍の大きさというわらじとんかつ弁当を選ぶと満足度が高くなります。
ひれかつサンドは980円と手に取りやすく、新幹線の車内で食べるにはちょうどよいサイズ感です。移動しながら食べたい方や、少しだけ味見をしたい方にはこれが便利です。
価格は変動する可能性があるため、注文時に電話で確認するのが確実です。矢場とんは2025年2月に約70品を3〜14%値上げしており、今後も原材料価格の動向によって改定が入る可能性があります。
| 持ち帰り商品 | 価格 |
|---|---|
| ロースとんかつ弁当 | 1,450円 |
| わらじとんかつ弁当 | 2,000円 |
| ひれとんかつ弁当 | 2,000円 |
| 盛り合わせ弁当 | 2,420円 |
| みそかつ丼 | 1,410円 |
| みそひれかつ丼 | 1,540円 |
| ひれかつサンド | 980円 |
おかず単品なら、ごはんは自前で用意する手も
弁当ではなく、とんかつだけを買って帰ることもできます。ロースとんかつ単品が980円、わらじとんかつ単品が1,570円、ひれとんかつ単品が1,570円です。串かつはひれ串かつ5本が950円、10本が1,700円で、アスパラ巻が1,150円、海老フライ2本が1,460円です。
この単品を活用すると、宿や自宅で夕食を組み立てるときに費用を抑えられます。コンビニでご飯だけ買って合わせれば、弁当を買うより数百円安く済ませることも可能です。とんかつをおかずとして家族でシェアするスタイルにも向いています。
注意点は、単品にはみそだれが付く量が限られる場合があることです。しっかりみそだれをかけたい方は、後述の持ち帰り用みそだれを一緒に購入しておくと安心です。
ひれ串かつ10本1,700円は、5本950円を2つ買うより100円安くなります。人数が多いときはまとめ買いのほうが得なので、注文前に本数を計算しておきましょう。
みそだれ・しぐれ煮などの持ち帰り商品
矢場とんの味を家に持ち帰る商品も用意されています。みそだれは50g×4パックで600円、なつかしカレーは200g×1パックで500円、豚肉しぐれ煮は180g×1パックで900円、煮豚(バラ)が1,400円です。
みそだれ600円はお土産として渡しやすく、日持ちもする定番です。自宅でとんかつを揚げて矢場とん風にする、おでんや野菜炒めにかけるなど使い道が広く、名古屋土産としての満足度が高い商品です。
注意したいのは、これらの商品が生鮮に近い扱いになるものを含む点です。しぐれ煮や煮豚を長時間持ち歩く場合は、保冷剤や保冷バッグの用意を検討してください。夏場は特に、購入から帰宅までの時間を短くする工夫が必要です。
ちなみに、矢場とんには栄松坂屋地下店や名古屋駅ジェイアールタカシマヤ店といった持ち帰り専門店もあります。お土産だけが目的なら、こうしたデパ地下の店舗を利用するほうが移動効率は良くなります。
店内で食べるときの価格も知っておこう
持ち帰りと比べるために、店内メニューの価格も押さえておきましょう。看板のわらじとんかつは単品1,570円・定食2,000円、ロースとんかつは単品980円・定食1,450円です。極上リブ鉄板とんかつは単品1,670円・定食2,100円となっています。
ひれとんかつ定食はサイズが選べ、小1,580円・中2,000円・大2,310円・特大2,630円という段階です。丼ものはみそかつ丼1,450円、みそかつ丼ねぎのせ1,510円、台湾みそかつ丼1,650円、みそひれかつ丼1,580円で、洋食メニューにはなつかしのカレー1,150円、とんかつカレー1,470円、海老フライカレー1,790円があります。
こうして並べると、弁当と定食の価格差はほとんどないことが分かります。つまりテイクアウトは「安く済ませる手段」ではなく、「並ぶ時間を買い戻す手段」だと理解しておくのが正確です。
なお2025年2月1日からご飯のおかわりは有料になりましたが、大盛りの無料サービスは続いています。店内で食べるなら、最初に大盛りを申し出るのが実質的にお得な注文の仕方です。
本店にたどり着くまでのアクセスと駐車場の落とし穴
矢場町駅4番出口から徒歩5分が最短
矢場町本店への最短ルートは、地下鉄名城線・名港線の「矢場町駅」4番出口から徒歩5分です。4番出口を選ぶことがポイントで、他の出口から出ると回り道になります。改札を出る前に出口番号を確認しておくと、地上に出てから迷いません。
栄から向かう場合、名城線で栄駅から矢場町駅までは1駅です。地下鉄運賃は初乗り区間なので、歩くより早く着きたいときは迷わず地下鉄を使いましょう。栄で買い物をしてから向かうという組み立てとも相性が良いルートです。
注意点は、地上に出てからの道が分かりにくいと感じる人が一定数いることです。大須のエリアは道が細かく分かれているため、スマホの地図アプリで店名を検索してから歩き始めるのが確実です。前の項目の情報カードの住所リンクから、そのまま地図アプリを開けます。
雨の日は、矢場町駅から地上に出る時間を短くしたいところですが、本店までは屋根のない区間が続きます。傘を持って行くか、松坂屋などの商業施設で雨宿りしながら待ち時間の表示を確認するという使い方もできます。
上前津駅からも歩ける
もう1つのルートが、地下鉄鶴舞線「上前津駅」9番出口から徒歩5〜6分です。鶴舞線沿線から向かう場合や、大須商店街を通り抜けてから店に向かう場合は、こちらのほうが自然な動線になります。
上前津駅は大須商店街の南東側の玄関口にあたるため、商店街の食べ歩きを楽しんでから矢場とんへ、という流れが作れます。逆に、矢場とんで食事をしてから大須を歩くなら、矢場町駅から入って上前津駅から帰るというコースも組めます。
ただし、商店街を経由すると寄り道が増えて到着が遅れがちです。ラストオーダー20:00に間に合わせたい夜の来店では、寄り道を控えて最短ルートを取るほうが安全です。
大須は栄からも歩ける距離にあります。栄と大須の移動手段や所要時間を詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

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駐車場は本店裏側の縦列駐車。台数は多くない
矢場町本店には駐車場がありますが、本店裏側の縦列駐車という形式です。縦列とは前後に並べて停める方式で、後から入った車が先に出られる構造ではないため、出庫のタイミングが自由になりにくいという特性があります。
車で行く最大のリスクは、混雑時に駐車場が埋まっていることです。行列が長い時間帯は当然ながら駐車場も埋まっているので、店の前まで来てから周辺のコインパーキングを探し回ることになります。土日祝の12時台に車で向かうのは、あまり効率の良い選択とは言えません。
「駐車場ありと書いてあったから車で行ったのに満車で、周辺を回っているうちに行列も伸びていた」というパターンです。原因は、縦列駐車の収容台数が限られていることを知らずに来店していること。対策は、大須エリアのコインパーキングを事前に地図アプリでいくつか候補に入れておくか、そもそも地下鉄で向かうこと。矢場町駅からの徒歩5分は、駐車場を探す時間より確実に短く済みます。
大須観光とセットで組み立てる
矢場町本店は大須3丁目にあり、大須商店街のエリアに含まれます。つまり待ち時間が発生しても、周辺で時間をつぶす選択肢が豊富にあるということです。これは行列店としてはかなり恵まれた立地です。
具体的には、受付を済ませてから商店街を10分ほど歩き、呼び出しに合わせて戻るという使い方ができます。ただし呼び出し方法は状況によって異なるため、受付の際に「どのくらい離れても大丈夫か」をスタッフに確認しておくのが安全です。離れすぎて順番を飛ばされては元も子もありません。
観光の組み立てとしては、午前中に大須観音を参拝し、11時台に矢場とんで食事、午後に商店街の食べ歩きと古着屋巡り、という流れが待ち時間の面でも合理的です。逆に、商店街を先に回って12時台に矢場とんへ向かうと、最も混む時間に当たってしまいます。
雨の日でも、大須商店街はアーケードが整備された区間があるため、待ち時間を屋内で過ごしやすいのも利点です。天候が読めない日に予定を入れるなら、この立地は味方になります。
どうしても待てない日に使える、名古屋市内の他店舗という逃げ道
名古屋駅エスカ店は新幹線利用者の駆け込み先
新幹線の時間が迫っているのに矢場とんを食べたい、という場面で頼りになるのが名古屋駅エスカ店です。名古屋駅の新幹線側地下街エスカの中にあり、駅からの距離はわずか約178mです。営業時間は11:00〜22:00(料理ラストオーダー21:30)と、本店より1時間長く営業しています。
席数は53席と本店より小ぶりですが、その分回転が速い時間帯もあります。何より、本店まで往復する地下鉄の移動時間(片道15分前後)が不要になるのが最大の利点です。滞在時間が短い出張者にとっては、これが決定的な差になります。
注意点は、駅直結ゆえに新幹線の発着時刻に合わせて混雑の波が来ることです。また駐車場はエスカ駐車場を利用でき、お食事3,000円で1時間無料になる条件が設定されています。
栄LACHIC店は買い物ついでに寄れる
栄で買い物をしているなら、LACHIC7階の栄LACHIC店が便利です。地下鉄東山線「栄駅」から徒歩約3分(283m)で、営業時間は11:00〜22:00(料理ラストオーダー21:30)です。席数は48席とコンパクトです。
商業施設の中にあるため、待っている間に同じフロアや下の階を見て回れるのが利点です。本店のように路上で待つ必要がなく、夏の暑い日や冬の寒い日でも体力を削られません。天候に左右されないという点で、家族連れにも向いています。
注意点は、施設の休館日に営業が左右されることです。LACHICが休みの日は当然この店舗も営業しません。年始などは営業スケジュールが変わることがあるため、事前確認をおすすめします。
栄セントライズ店は夜が強い
夜遅くに食べたいなら、栄セントライズ店が選択肢になります。土日祝は11:00〜23:00(料理ラストオーダー22:30)と、名古屋市内でも遅くまで営業している店舗です。平日は11:00〜15:00と17:00〜22:00の二部制で、中休みがある点に注意してください。
総席数100席と本店に次ぐ規模があり、地下鉄名城線「栄駅」から約5分(333m)の距離です。栄で夜まで遊んでから締めにみそかつ、という組み立てができるのはこの店舗ならではです。
注意点は駐車場がないことです。近隣に有料コインパーキングはありますが、車で向かうなら駐車料金を織り込んで計画しましょう。夜の栄はコインパーキングも埋まりやすいため、公共交通機関の利用が無難です。
4店舗を条件で比べるとこうなる
ここまで紹介した4店舗を、公式サイトおよび各店舗情報の掲載内容をもとに比較しました(名古屋暮らしガイド調べ)。目的に合わせて選ぶための材料としてお使いください。
| 比較項目 | 矢場町本店 | 名古屋駅エスカ店 | 栄LACHIC店 | 栄セントライズ店 |
|---|---|---|---|---|
| 席数 | 135席 | 53席 | 48席 | 100席 |
| 閉店時間 | 21:00 | 22:00 | 22:00 | 土日祝23:00 |
| 通し営業 | ○ | ○ | ○ | 平日は中休みあり |
| 駐車場 | あり(裏側・縦列) | エスカ駐車場 | LACHIC提携 | なし |
| 向いている人 | 本店で食べたい人 | 新幹線利用者 | 買い物ついで | 夜遅くに食べたい人 |
名古屋城の観光と合わせるなら、金シャチ横丁にも矢場とんが出店しています。城周辺のランチ事情はこちらでまとめています。

名古屋城の目の前で名古屋めしのランチを楽しめる「金シャチ横丁」。ひつまぶし、味噌煮込みうどん、味噌カツ、名古屋コーチン…名古屋が誇るグルメが一堂に集まるスポット…
まとめ:待ち時間は「調べる」、行列は「回避する」
矢場とん矢場町本店は、5階建て135席という大箱でありながら、平日でも行列ができる名古屋屈指の人気店です。ただし「必ず1時間並ぶ店」ではありません。公式サイトで待ち時間を確認し、11時台や14時台という谷の時間を選べば、待ち時間を大きく圧縮できます。通し営業なので、時間をずらす戦略が取りやすいのがこの店の強みです。
それでも予定が動かせないときは、テイクアウトという答えがあります。専用番号052-684-8100に受け取り時刻を伝えておけば、ピークタイムでも行列を素通りして商品を受け取れます。弁当は1,410円から2,420円、ひれかつサンドは980円と、店内の定食とほぼ同じ価格帯です。安くなるわけではありませんが、30分から1時間という時間を確実に取り戻せます。
最初の一歩は、出発の直前にスマホで矢場とん公式サイトを開くことです。表示が短ければそのまま本店へ、長ければテイクアウトの電話をかけるか、名古屋駅エスカ店や栄の店舗に切り替える。この判断ができるだけで、名古屋の1日はぐっと快適になります。みそだれとソースの2つの味を持つわらじとんかつを、行列に消耗せずに味わってください。
本記事の情報は以下をもとにしています。最新情報は公式サイトでご確認ください。
・矢場とん公式サイト
・矢場とん 矢場町本店 店舗情報(公式)
・ご飯おかわり無料サービス終了のお知らせ(公式)

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