「春日井にローラー滑り台のある公園があるらしい」と聞いて調べてみたものの、駐車場の情報がバラバラで行くのをためらっている方も多いのではないでしょうか。名古屋から車で30分ほどの距離にありながら、公園そのものの情報が意外とまとまっていないスポットです。
結論からお伝えすると、三ツ又ふれあい公園は入園料も駐車場も無料で、1歳半頃から小学生まで年齢をまたいで遊べる公園です。ただし駐車場は6〜7台分しかなく、開園時間は午前9時から午後5時、しかも月曜日は閉園という独特のルールがあります。ここを知らずに向かうと、門の前で引き返すことになります。
この記事では、春日井市の公式情報をもとに、遊具の中身から駐車場が満車だったときの現実的な回避策、名古屋駅からの行き方、そして公園のシンボルである「柳とカエル」の意味まで、初訪問で迷わないための情報をまとめました。夏に咲く古代のハス「大賀ハス」の見どころもあわせて紹介します。
・三ツ又ふれあい公園の遊具と対象年齢、開園時間と休園日
・駐車場が6〜7台しかない問題への具体的な対策
・名古屋駅からの電車・車でのアクセスと所要時間
・大賀ハスの見頃と、シンボル「柳とカエル」に込められた意味
三ツ又ふれあい公園は川が三つ又に分かれる場所にある24,500平方メートルの緑地

八田川と生地川が出会う地形がそのまま公園名になった
三ツ又ふれあい公園は、愛知県春日井市東野町西1丁目にある市立公園です。名前の由来は地形そのもので、八田川と生地川が合流し、水路が三つ又の形に分かれる地点に整備されています。公園の中を川が抜けていく構造のため、平坦な運動公園とはまったく違う立体的な景色が広がります。
公園の面積は24,500平方メートル。東京ドームのグラウンド部分の約2倍にあたる広さで、遊具エリア、グラウンド、池、屋内休憩所がゆったりと配置されています。八田川には吊橋「むつみ橋」が架けられており、渡ると足元がわずかに揺れる感覚を楽しめます。子どもにとってはここも立派なアトラクションです。
注意したいのは、園内には舗装されていない道が含まれる点です。ベビーカーで公園の端から端まで移動しようとすると、砂利や段差で押しにくい区間が出てきます。乳児連れの場合は、駐車場に近い遊具エリアを拠点にして動くほうが疲れません。
なお、公園の管理は春日井市の建設部公園緑地課が担当しています。遊具の破損や設備に関する問い合わせもこちらの窓口です。
公園のシンボルは「柳とカエル」を表現した巨大フォリー
園内でひときわ目を引くのが、赤と緑で構成された大きな造形物です。これは「フォリー」と呼ばれる装飾建築で、赤い部分がカエル、上部にある緑の網状の部分が柳を表しています。春日井市ゆかりの書の名人・小野道風の逸話をかたどったものです。
このフォリーは眺めるだけの彫刻ではなく、遊具と一体になっています。ローラー滑り台の乗り場へつながる動線に組み込まれているため、子どもは遊びながら自然とこの造形物の中を通り抜けることになります。写真を撮るなら、赤い円盤が正面に見える位置に立つと構図がまとまります。
初めて訪れる方が戸惑いやすいのが「これは何を表しているのか分からない」という点です。抽象的なデザインのため、予備知識がないと単なるオブジェに見えてしまいます。カエルと柳の物語を知ってから見ると印象が変わるので、後半のH2で由来を詳しく解説します。
ちなみに、同じ春日井市の落合公園にも高さ約21メートルの「フォリー水の塔」があります。市内の公園にフォリーが点在しているのは、この地域の公園整備における特色のひとつです。
入園も駐車場も無料|開園は9時から17時、月曜は閉園
三ツ又ふれあい公園は入園料も駐車場も無料です。ただし24時間出入り自由な街区公園とは異なり、開園時間が午前9時から午後5時と定められています。園内の屋内休憩所は午前9時から午後4時45分までと、わずかに早く閉まります。
休園日は月曜日です。月曜が祝日にあたる場合は、その直後の休日でない日が休みになります。加えて年末年始(12月29日〜1月3日)も閉園します。振替休日を含む連休中に「祝日だから開いているはず」と考えて向かうと、翌日の平日が休園日になっているケースがあるため、カレンダーの確認が欠かせません。
時間制限があるぶん、夕方の滞在計画は早めに切り上げる前提で組んでおくと安心です。特に日が長い6月から8月は、まだ明るいのに閉園時刻を迎えます。
| 住所 | 〒486-0818 愛知県春日井市東野町西1丁目5外 |
| 電話番号 | 0568-85-6281(春日井市 建設部 公園緑地課) |
| 開園時間 | 午前9時〜午後5時(屋内休憩所は午前9時〜午後4時45分) |
| 休園日 | 月曜日(祝日の場合はその直後の休日でない日)、年末年始(12月29日〜1月3日) |
| 入園料 | 無料 |
| 駐車場 | あり(6〜7台・無料) |
| 公式サイト | 春日井市公式ホームページ |
「ふれあい緑道」の中間地点という立地が使い方を決める
この公園を理解するうえで欠かせないのが、「ふれあい緑道」という長い緑の道の存在です。ふれあい緑道は、春日井市の西部から中央部にかけて、二子山公園・朝宮公園・落合公園・潮見坂平和公園を川沿いに結ぶ遊歩道です。三ツ又ふれあい公園は、ちょうどその中ほどに位置しています。
つまりこの公園は、単独で1日過ごす大型公園というより、緑道歩きの途中に立ち寄る休憩ポイントとしての性格を持っています。緑道は舗装されているため、ベビーカーやランニングでも使えます。朝宮公園や落合公園に車を置いて、緑道を歩いて三ツ又ふれあい公園まで来るという動き方が成立するのはこのためです。
滞在時間の目安は、遊具中心で遊ぶなら1時間半から2時間程度です。緑道の散策や隣接する落合公園まで足を延ばすなら、半日の計画にすると余裕があります。
意外と知られていませんが、この公園を「目的地」ではなく「経由地」として組み込むと満足度が上がります。駐車場の少なさという弱点が、緑道歩きとセットにした瞬間にほぼ解消するからです。
遊具は何がある?1歳半から小学生まで年齢をまたいで遊べる
ローラー滑り台は難易度の違う2ルートから選べる
この公園の看板遊具は、斜面を活かした長いローラー滑り台です。特徴的なのは、乗り場へ向かうルートが2つ用意されている点です。ひとつは緩やかな坂を上っていく幼児向けのコース、もうひとつはネットをよじ登って上がる小中学生向けのクライムコースです。
ローラー滑り台自体はおおよそ1歳半頃から利用できるとされており、保護者が後ろに座って一緒に滑れば小さな子でも楽しめます。兄弟で年齢差がある家庭でも、上の子はネットから、下の子は坂から、と同じ遊具を別々の難易度で共有できるのが利点です。
注意点として、ローラー滑り台は摩擦で服が傷みやすく、お尻が熱くなります。段ボールや専用のヒップソリを1枚持参すると、滑りが良くなり衣類も守れます。夏場は日差しでローラーが高温になるため、素肌が触れる短パンやスカートは避けたほうが快適です。
滑り終えた先は広場につながっているため、下で待つ大人からも子どもの姿を追いやすい構造になっています。
ローラー滑り台は、金属製の滑り台と違って摩擦が大きく、体重が軽いほどスピードが出にくい構造です。幼児が途中で止まってしまうのは故障ではなく仕様のため、後ろから続けて滑らせず、1人ずつ間隔を空けて送り出すと安全に楽しめます。
ネット遊具とぐらぐら橋は3歳頃からが目安
フォリーと一体化したネット遊具は、ロープを握って自分の体を引き上げるクライミング要素の強い遊具です。目安としてはおおよそ3歳頃からの利用が推奨されており、手足を同時に使う動きが必要になります。足場が固定されていないぶん、体幹のバランスが試されます。
あわせて設置されているのが「ぐらぐら橋」です。踏むたびに揺れる構造で、渡り切るには重心のコントロールが要ります。ネット遊具からぐらぐら橋、そしてローラー滑り台へと動線がつながっているため、子どもはひとつのループを何度も繰り返して遊ぶことになります。
ネット遊具で起きやすいのが、上まで登ったあと下りられなくなるケースです。登りは勢いで進めても、下りは足元が見えず動きが止まります。3歳から5歳くらいの子は、保護者が下から手が届く高さまでで区切ると安心です。
そのほか、園内には鉄棒などの定番遊具も配置されています。鉄棒は3歳から6歳の年齢帯では付き添いが必要とされており、逆上がりの練習には手が届く高さのバーを選びましょう。
年齢別に見るおすすめの遊び方
1歳半から2歳の子であれば、保護者と一緒のローラー滑り台と、広場での自由な歩き回りが中心になります。ネット遊具はまだ体格的に難しいため、無理に登らせず、むつみ橋を渡って揺れを楽しむだけでも十分に刺激があります。
3歳から5歳になると、ネット遊具、ぐらぐら橋、ローラー滑り台の3点セットを自力で回せるようになります。この年齢がこの公園をもっとも満喫できる層で、1時間半ほど遊具エリアだけで過ごせます。
小学生になったら、ネットクライムコースからローラー滑り台へ直行する高速ルートに挑戦できます。加えて、園内のグラウンドやふれあい緑道を使った自転車・ランニングも選択肢に入ります。緑道は距離があるため、体力を持て余す学年でも走り足りないということはありません。
年齢が上がるほど「遊具だけでは物足りない」となりがちですが、この公園は緑道と川という自然の要素が揃っているため、生き物観察や川沿い散策に切り替えられます。
滑り台を目当てに公園を選ぶなら、名古屋市内にも歴史のあるスポットがあります。

駐車場は6〜7台だけ|満車のときに使える3つの現実的な選択肢

公園の駐車場は無料だが入口が狭く出入りにコツがいる
三ツ又ふれあい公園には無料の駐車場が用意されていますが、収容台数は6〜7台程度です。休日の午前中は早い時間に埋まると考えておいたほうが安全です。開放時間は開園時間と同じ午前9時から午後5時で、それ以外の時間帯は閉鎖されます。
さらに実務的な注意点として、駐車場の入口が狭く、車体の大きなミニバンやSUVは切り返しが必要になる場合があります。後続車が来ている状況で焦って進入すると、擦るリスクがあります。入口を通り過ぎてしまったときは、無理に切り返さず一度先へ進んでから戻るのが安全です。
台数の少なさを踏まえると、車で向かうなら平日、または休日でも開園直後の午前9時台が狙い目です。昼前後は近隣の散策客と重なり、空き待ちの車が入口付近で滞留しやすくなります。
なお、路上駐車は住宅地に隣接するため近隣の迷惑になります。停められなかった場合は次に紹介する代替案に切り替えましょう。
実は落合公園や朝宮公園に停めて緑道を歩くほうが確実
意外と知られていないのが、三ツ又ふれあい公園の駐車場を狙わないという選択です。ふれあい緑道でつながる落合公園と朝宮公園には、桁違いの台数を収容できる駐車場があります。
落合公園の大駐車場は443台(身障者用6台を含む)を収容し、利用時間は4月1日〜10月31日が午前7時〜午後10時30分、11月1日〜3月31日が午前7時〜午後10時です。三ツ又ふれあい公園より開場が早く、閉場も遅いため、時間の制約から解放されます。
朝宮公園は第1駐車場が260台で午前6時30分〜午後9時30分、第2駐車場が108台で午前8時45分〜午後9時30分の利用です。こちらも早朝から使えるため、朝の涼しい時間に緑道を歩いて三ツ又ふれあい公園へ向かうプランが組めます。
緑道は舗装されているため、ベビーカーでも移動できます。空きを待って入口付近でアイドリングするより、確実に停めて歩いたほうが結果的に早く遊び始められるケースは珍しくありません。
| 比較項目 | 三ツ又ふれあい公園 | 落合公園 | 朝宮公園 |
|---|---|---|---|
| 駐車台数 | 6〜7台 | 443台 | 第1:260台/第2:108台 |
| 利用開始時刻 | 午前9時 | 午前7時 | 第1:午前6時30分 |
| 利用終了時刻 | 午後5時 | 午後10時30分(夏期) | 午後9時30分 |
| 料金 | 無料 | 無料 | 無料 |
※名古屋暮らしガイド調べ(各公園の公式情報をもとに作成)
失敗パターン①:月曜日に向かって門が閉まっていた
もっとも多い失敗が、休園日を確認せずに月曜日に向かってしまうケースです。市立公園の多くは年中無休で出入り自由なため、「公園に休みがある」という発想自体を持たずに出発してしまいます。到着してから閉園を知ると、そこから代替スポットを探すことになります。
原因は、公園に開園時間と休園日が設定されているという情報が、地図アプリの表示だけでは伝わりにくいことにあります。対策はシンプルで、出発前に春日井市公式ページの該当ページを開き、休園日と時間を確認することです。祝日絡みの週は特に、振替で火曜が休みになる可能性を念頭に置きましょう。
万一閉園にあたってしまった場合の逃げ道として、落合公園を覚えておくと安心です。24.9ヘクタールの総合公園で大型遊具や芝生広場があり、駐車場も443台と余裕があります。
名古屋駅からの行き方は電車で約21分|車と公共交通どちらが早い?
JR中央本線で春日井駅まで340円・約21分
名古屋市内から公共交通で向かう場合、起点になるのはJR中央本線です。名古屋駅から春日井駅までは乗り換えなしで約21分、運賃は大人340円、子ども170円です。距離にすると18.1キロメートルで、地下鉄で市内を移動する感覚に近い所要時間です。
春日井駅からは路線バスまたはタクシーで公園方面へ向かうことになります。最寄りのバス停は「六軒屋」で、ここから公園までは徒歩圏です。バスの本数は時間帯によって差があるため、帰りの時刻を先に確認してから遊び始めると、閉園時刻との調整がしやすくなります。
電車移動のメリットは、駐車場の空きを心配しなくてよい点に尽きます。6〜7台という駐車場事情を考えると、大人だけで訪れる場合や、荷物が少ない場合は電車のほうがストレスがありません。
一方で、小さな子ども連れで荷物が多い場合や、複数の公園をはしごしたい場合は車が有利です。目的によって使い分けましょう。
車なら名古屋市中心部から30分前後が目安
車の場合、名古屋市中心部からは国道19号や東名阪自動車道を使って向かうルートが一般的です。渋滞がなければ30分前後で到着できる距離感で、休日の午前中に出発すれば午前9時の開場に合わせやすくなります。
カーナビに設定する際は、住所「愛知県春日井市東野町西1丁目」を入力するか、施設名で検索してください。周辺は住宅地と川沿いの道が入り組んでいるため、目的地直前で細い道に案内されることがあります。曲がる場所を1本間違えると川で分断され、大きく迂回することになるので、地図で川の位置関係を頭に入れておくと安心です。
駐車場の入口が狭い点は前述のとおりです。大型のミニバンで訪れる予定なら、はじめから落合公園または朝宮公園に停める計画にしておくと、当日の判断に迷いません。
公園にはグラウンドもあるため、時期によっては周辺の人出が増えます。時間に余裕を持った行動が結果的に一番早く済みます。
自転車やランニングで緑道を使うという選択肢
春日井市内や名古屋市北部に住んでいる方であれば、ふれあい緑道そのものを移動手段にできます。緑道は二子山公園・朝宮公園・落合公園・潮見坂平和公園を川沿いに結んでおり、信号が少なく走りやすいのが特徴です。
三ツ又ふれあい公園は緑道の中ほどにあるため、ランニングの折り返し地点や、サイクリングの休憩ポイントとして機能します。園内にはトイレと手洗い場があり、屋内休憩所も使えるため、補給と休憩の場所に困りません。
ただし、屋内休憩所は月曜日と年末年始が閉鎖されます。緑道を走る際にここを休憩前提に組み込むと、休園日にあてが外れます。飲み物は自分で持参しておくのが確実です。
緑道は舗装されているものの、公園内には未舗装の区間があります。ロードバイクで園内深くまで乗り入れるのは避け、遊具エリアの手前で降りて押して歩きましょう。
園内には八田川と生地川が流れ、吊橋や池があります。雨のあとは水位が上がり、川沿いの地面もぬかるみます。小さな子どもから目を離さず、増水時は川べりに近づかないようにしてください。
訪問前チェックの3ステップ
曜日を確認する。月曜日、または祝日の翌日にあたる休園日でないかをチェックします。
駐車の方針を決める。6〜7台の公園駐車場を狙うか、落合公園・朝宮公園に停めて緑道を歩くかを先に決めておきます。
午後5時の閉園から逆算して滞在時間を組む。屋内休憩所は午後4時45分までである点も踏まえます。
この3ステップを踏むだけで、現地でのつまずきはほぼ防げます。特に1番目の休園日確認は、往復の移動時間を無駄にしないための最重要チェックです。
6月中旬から咲く大賀ハスは2000年の眠りから目覚めた古代植物

千葉の縄文遺跡から見つかった種が春日井で花を咲かせている
公園のそばにある池では、「大賀ハス」と呼ばれる古代のハスを見ることができます。大賀ハスは、千葉県の縄文遺跡から発掘されたハスの種を発芽させたもので、はるか昔の地層に眠っていた種子が現代によみがえった植物として知られています。
三ツ又ふれあい公園の大賀ハスは、岐阜県羽島市で栽培されていたものを株分けして移植したものといわれています。つまり、千葉で目覚めた種が岐阜を経由して春日井にたどり着いたという流れです。何気ない池の花に、これだけの来歴が積み重なっています。
ハスの花の見頃は6月中旬から8月頃です。梅雨から真夏にかけての時期は公園の遊具で長時間遊びにくいこともあり、この時期は「ハスを見に行く公園」として訪れるのも選択肢になります。
あわせて、園内ではアジサイも咲きます。6月は大賀ハスとアジサイが重なる時期にあたり、花の見どころとしてはもっとも充実するタイミングです。
失敗パターン②:昼過ぎに行ったらハスの花が閉じていた
ハスを目当てに訪れて肩を落とすのが、午後に到着して花が閉じているケースです。ハスの花は早朝に開き、昼が近づくにつれて閉じていく性質があります。午後の遅い時間に到着すると、つぼみのような姿しか見られません。
原因は、ハスを桜や紅葉と同じ「日中いつでも見られる花」と考えてしまうことにあります。対策としては、午前中の早い時間に訪れることです。ただし三ツ又ふれあい公園の開園は午前9時からなので、開園直後の午前9時台が現実的な狙い目になります。
どうしても早朝に見たい場合は、午前7時から使える落合公園の駐車場に停め、ふれあい緑道を歩いて開園時刻に合わせて到着するという組み立てが有効です。歩く時間そのものが朝の散策になります。
撮影する場合は、逆光になりにくい位置を探すと花びらの色が出ます。三脚を使う際は通路を塞がないよう配慮しましょう。
夏の公園は日差し対策が快適さを左右する
ハスが咲く6月から8月は、名古屋周辺の気温がもっとも上がる時期と重なります。園内には木陰もありますが、遊具エリアやローラー滑り台の斜面は日差しを遮るものが少なく、体感温度が上がります。
この公園の強みは、エアコンの効いた屋内休憩所があることです。利用時間は午前9時から午後4時45分で、椅子が設置されています。遊具で30分遊んだら休憩所で10分クールダウンする、というサイクルを最初から予定に組み込むと、子どもの体力の消耗を抑えられます。
飲み物は多めに持参してください。園内で自由に補給できる環境が常にあるとは限らないため、人数分プラス予備を用意しておくと安心です。凍らせたペットボトルを1本入れておくと、保冷剤としても使えます。
ローラー滑り台は日差しでローラー面が熱くなります。真夏の日中は素肌が触れる服装を避け、長ズボンかレギンスを選ぶと火傷のような不快感を防げます。
公園内で気をつけたいマナーと安全
三ツ又ふれあい公園は住宅地に隣接した市立公園です。周辺への配慮として、大音量での音楽再生や、駐車場入口付近での長時間の停車は避けましょう。ボール遊びをする場合も、遊具エリアから離れた場所を選ぶと安全です。
園内には川と池があります。むつみ橋の上から身を乗り出す、池のふちに近づくといった行動は事故につながります。特に大賀ハスの池は観賞用であり、立ち入って撮影する場所ではありません。
ゴミは持ち帰りが基本です。休憩所を使ったあとは、次に使う人のために椅子まわりを元の状態に戻しておきましょう。
遊具に破損や不具合を見つけた場合は、春日井市の公園緑地課(0568-85-6281)へ連絡できます。子どもが使う設備だからこそ、気づいた人が伝えることが安全につながります。
柳に跳びつくカエルの正体は?春日井が「書のまち」と呼ばれる理由
平安時代の書の名人・小野道風は春日井生まれと伝わる
公園のシンボルであるカエルと柳は、小野道風という人物の逸話に由来します。小野道風は平安時代中期の書の名人で、藤原佐理・藤原行成とともに「三跡」と呼ばれる存在です。それまでの中国風の硬い書風から、優雅でやわらかい日本独自の書風を生み出したことで知られています。
春日井市との関わりは、その誕生伝説にあります。言い伝えによれば、父の葛絃が尾張国春日部郡松河戸(現在の春日井市松河戸町)に滞在していたときに里人の娘との間に生まれ、幼少期をこの地で過ごしたとされています。10歳頃に父とともに京へ上り、12歳で天皇に書を献上したと伝えられています。
この伝説があることから、春日井市は「書のまち」を掲げています。市内の公園に書の名人ゆかりのモチーフが登場するのは、こうした背景があるためです。
史実として断定できる部分は限られますが、地域の文化として大切に受け継がれてきた物語であることは確かです。
柳と蛙の逸話は江戸時代の浄瑠璃から広まった
「柳に跳びつくカエルを見て、努力の大切さを知った」という有名な逸話は、実は道風本人の記録に残る話ではありません。この物語は江戸時代中期の浄瑠璃『小野道風青柳硯』(1754年初演)から広まったものとみられています。
その後、第二次世界大戦以前の日本の国定教科書にこの逸話が掲載されたことで、全国的に知られるようになりました。書道の上達を志す人の心構えを示す寓話として、長く語り継がれてきたわけです。
この背景を知ってからフォリーを見上げると、赤い造形が単なるオブジェではなく、何度も跳ぼうとするカエルの姿として立ち上がってきます。子どもに説明するときは「あきらめずに何回も挑戦したカエルの話」と伝えると、ネット遊具を登るモチベーションにもつながります。
フォリーには複数のカエルのオブジェがあり、赤い円盤は父蛙と母蛙を表しているとされています。数を数えながら探すのも、公園での過ごし方のひとつです。
書の世界をもっと知るなら道風記念館へ
逸話に興味を持ったら、同じ春日井市内にある春日井市道風記念館に立ち寄る選択肢があります。道風誕生の地と伝えられ、小野朝臣遺跡碑が建つ松河戸町に、昭和56年11月1日に開館した施設です。
全国的にも数少ない書専門の美術館であり、書道史の研究施設としての役割も担っています。企画展が随時開催されているため、訪問前に内容と会期を確認しておくと目的を持って回れます。
公園で遊んだあとに向かえば、フォリーで見たカエルと柳の物語が、実際の書の世界とつながります。雨に降られて公園で遊べなかった日の振り替え先としても機能します。
道風記念館の電話番号は0568-82-6110です。開館時間や観覧料、企画展の会期は変更されることがあるため、訪問前に春日井市の公式ページで確認しておくと確実です。
状況別に選ぶ過ごし方|子連れ・猛暑日・雨上がりで正解が変わる
子連れの半日モデルコースはこう組む
子ども連れで午前中に訪れるなら、午前9時の開園に合わせて到着するのが基本形です。まず遊具エリアでローラー滑り台とネット遊具を1時間ほど楽しみ、暑さや疲れが出てきたら屋内休憩所で10分から15分休みます。
その後、むつみ橋を渡って大賀ハスの池へ向かうと、遊びと自然観察のリズムが切り替わります。ここまでで約2時間。昼食は持参してグラウンド脇や広場でとるか、車で移動して落合公園へ場所を変える組み立てが現実的です。
午後まで遊ぶ場合は、閉園の午後5時を意識して逆算します。ローラー滑り台をもう一度楽しむなら午後4時までに切り上げ、荷物をまとめる時間を確保しましょう。屋内休憩所は午後4時45分に閉まるため、最後の休憩は早めに済ませます。
ふれあい緑道を歩いて落合公園まで足を延ばす場合は、往復の時間を含めて半日から1日の計画にすると余裕が生まれます。
- ヒップソリまたは段ボール
- 人数分+予備の飲み物
- レジャーシート
- 着替えとタオル
- おむつ替え用のシート
- 月曜日に到着して閉園
- 駐車場が満車で入れない
- ベビーカーで未舗装路に入る
- 午後に行きハスが閉じている
- 短パンでローラー滑り台に乗る
おむつ替えが必要な乳児連れは準備で差が出る
園内には比較的大きな公衆トイレがあり、多目的トイレも設置されています。ベビーカーのまま入れる広さは確保されていますが、おむつ交換台や補助便座、ベビーチェアは備わっていません。この点は事前に知っておくべきポイントです。
対策としては、折りたためるおむつ替えシートを1枚持参し、多目的トイレの床または車内で交換できるようにしておくことです。車で訪れる場合は、後部座席をおむつ替えスペースとして使うほうがスムーズなことも多くあります。
また、園内は未舗装の区間があるため、ベビーカーの車輪が細いタイプだと押しにくさを感じます。抱っこひもを併用できるようにしておくと、行動範囲が広がります。
乳児連れの場合、遊具よりも広場と川沿いの景色が中心になります。無理に遊具エリアで長居せず、緑道の散歩をメインに据えると親子とも疲れません。
雨の日・猛暑日は近隣スポットへの切り替えを用意しておく
屋外の公園である以上、雨天や猛暑日は計画変更が必要です。三ツ又ふれあい公園の屋内休憩所は椅子のある休憩スペースであり、雨の日に長時間過ごす施設ではありません。天候が崩れそうな日は、最初から代替案を持っておきましょう。
春日井市内であれば、書の世界に触れられる道風記念館が屋内の選択肢になります。名古屋市内まで戻るのであれば、無料で遊べる屋内スポットに切り替える手もあります。

「名古屋で子どもを無料で、しかも屋内で遊ばせられる場所はないかな」——雨の日や真夏の猛暑日、真冬の寒い日に、そう検索したことはありませんか。テーマパークや室内遊…
逆に晴天で1日たっぷり遊びたい日は、ロング滑り台のある公園をはしごする組み立ても楽しめます。愛知県内には無料で入れる大型遊具の公園が点在しています。

よくある疑問をまとめて解決
次に多いのが「何歳から楽しめるか」という疑問です。ローラー滑り台はおおよそ1歳半頃から、ネット遊具はおおよそ3歳頃からが目安とされています。1歳前後の場合は遊具よりも広場の歩き回りと吊橋が中心になります。
「どれくらい時間をつぶせるか」という点では、遊具中心なら1時間半から2時間、緑道散策を含めれば半日が目安です。落合公園と組み合わせれば1日のプランになります。
公園はしごを前提にするなら、名古屋市内の穴場公園と組み合わせるのも手です。

まとめ:三ツ又ふれあい公園は「時間」と「駐車場」を押さえれば失敗しない
三ツ又ふれあい公園は、八田川と生地川が三つ又に分かれる地形を活かした24,500平方メートルの市立公園です。ローラー滑り台とネット遊具、ぐらぐら橋という遊具の組み合わせに加え、吊橋のむつみ橋、古代のハスである大賀ハスの池、そして小野道風の逸話をかたどったフォリーが同居する、性格のはっきりした公園といえます。
この公園でつまずく理由は、遊具や景色の内容ではなく、ほぼすべてが「時間」と「駐車場」に集約されます。午前9時から午後5時という開園時間、月曜日の休園、そして6〜7台という駐車場の少なさ。この3点を出発前に確認しておけば、現地で困ることはまずありません。
そして駐車場問題の答えは、ふれあい緑道にあります。443台の落合公園、あるいは第1駐車場260台の朝宮公園に停めて、舗装された緑道を歩いてくる。空き待ちで時間を溶かすより確実で、道中そのものが散歩になります。
- 入園料も駐車場も無料。予算をかけずに半日遊べる
- ローラー滑り台は幼児向けの坂ルートと小中学生向けのネットルートの2本立て
- ネット遊具はおおよそ3歳頃から、鉄棒は3〜6歳は付き添いが必要
- 屋内休憩所は午前9時〜午後4時45分。夏の休憩拠点として使える
- 多目的トイレはあるが、おむつ交換台や補助便座はない
- 大賀ハスの見頃は6月中旬〜8月。花は午前中に開く
- 名古屋駅からはJR中央本線で春日井駅まで大人340円・約21分
最初の一歩としておすすめしたいのは、平日か休日の午前9時台に、落合公園の駐車場を起点にして緑道を歩いてみることです。開園直後なら遊具も空いており、ハスの季節なら花が開いている時間にも間に合います。カエルと柳のフォリーを見上げて「あきらめずに跳び続けたカエルの話」を子どもに伝えれば、ただの公園遊びが少し記憶に残る一日になります。
最新の情報は以下の公式サイトでご確認ください。
・春日井市|三ツ又ふれあい公園
・春日井市|落合公園
・春日井市|道風記念館
・春日井市|小野道風と春日井市

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