名古屋駅に着いて「栄まで東山線で行きたいけれど、運賃はいくら?」「本山や藤が丘まで行くならどのきっぷが得?」と迷う方は少なくありません。名古屋駅は東山線のほぼ真ん中にあり、東へ向かえば伏見・栄・覚王山・本山・東山公園・星ヶ丘・藤が丘、西へ向かえば亀島・本陣・中村公園・高畑へと、乗り換えなしで1本で行けます。
結論からお伝えすると、名古屋駅から東山線に乗る場合の大人運賃は、行き先によって210円・240円・270円・310円の4段階に収まります。栄や伏見なら210円、本山なら270円、終点の藤が丘でも310円です。支払いはきっぷのほか、manacaや全国の交通系ICカード、さらに2026年9月3日からはクレジットカード等のタッチ決済でも改札を通れるようになりました。
この記事では、名古屋市交通局の公式情報をもとに、名古屋駅から東山線の各駅までの区間運賃早見表、きっぷ・IC・タッチ決済の使い分け、一日乗車券と24時間券の損益分岐、乗り換えや混雑のコツまでを、初めて名古屋で地下鉄に乗る方にもわかるように整理しました。
・名古屋駅から東山線22駅それぞれの運賃区分(名古屋暮らしガイド調べの早見表)
・きっぷ・manaca・交通系IC・タッチ決済の違いと注意点
・地下鉄全線24時間券とバス・地下鉄全線一日乗車券、何回乗れば得か
・出張・観光・家族連れ・新生活のシーン別おすすめの乗り方
名古屋駅から東山線で行ける22駅と運賃の早見表

東山線は名古屋を東西に貫く「黄色い路線」
東山線は、西の高畑から東の藤が丘までの22駅を結ぶ名古屋市営地下鉄の路線で、運営は名古屋市交通局です。営業キロは20.6kmで、名古屋市のほぼ東西を一直線に走っています。名古屋駅(駅番号H08)は高畑から数えて8番目の駅で、ここから東に14駅、西に7駅が並びます。
車両はN1000形と5050形で、1編成は6両です。路線案内や駅の表示ではラインカラーの黄色で示されているため、名古屋駅の地下で迷ったら黄色のサインを目印に進むのがわかりやすい方法です。
注意したいのは、名古屋駅の地下鉄乗り場には東山線のほかに桜通線(赤色)もあることです。今池や千種のように両方の路線が通る駅もあるため、「どちらに乗っても着くけれど所要時間や乗り場が違う」という場面が出てきます。行き先がどちらの路線にあるかを先に確認しておくと、ホームの間違いを防げます。
ちなみに東山線は1957年11月15日に名古屋〜栄町(現在の栄)間で開業した、名古屋で最初の地下鉄路線です。全線が開通したのは1982年9月21日で、現在の高畑〜藤が丘の形になりました。
運賃は距離で決まる「1区〜5区」の5段階
名古屋の地下鉄運賃は「対キロ区間制」で、乗車距離に応じて1区から5区までの5段階に分かれています。名古屋市交通局の公式運賃表では次のとおりです。
| 区分 | 乗車距離 | 大人 | 小児 |
|---|---|---|---|
| 1区 | 3キロまで | 210円 | 100円 |
| 2区 | 7キロまで | 240円 | 120円 |
| 3区 | 11キロまで | 270円 | 130円 |
| 4区 | 15キロまで | 310円 | 150円 |
| 5区 | 15キロを超えるもの | 340円 | 170円 |
名古屋駅から東山線だけを使う場合、いちばん遠い藤が丘でも4区に収まるため、5区の340円になることはありません。5区は、たとえば東山線から名城線などへ乗り継いで長い距離を移動したときに関係してくる区分です。
なお、現行の運賃は令和元年10月1日の改定(消費税率等の引き上げに伴う改定)で決まったもので、このとき大人の1区・4区・5区が各10円値上げされています。古いガイドブックやブログに載っている金額は改定前の場合があるので、運賃は名古屋市交通局の運賃ページの表と照らし合わせるのが確実です。
名古屋暮らしガイド調べ:名古屋駅から各駅までの区分一覧
公式の区分表は「何キロまでが何区か」という形なので、自分の行き先がどの区に当たるのかは駅ごとの距離から読み取る必要があります。そこで名古屋暮らしガイドでは、東山線各駅の営業キロから名古屋駅との距離を出し、行き先別の区分と大人運賃を一覧にしました。
| 区分(大人/小児) | 藤が丘方面(東) | 高畑方面(西) |
|---|---|---|
| 1区(210円/100円) | 伏見・栄 | 亀島・本陣・中村日赤 |
| 2区(240円/120円) | 新栄町・千種・今池・池下・覚王山 | 中村公園・岩塚・八田・高畑 |
| 3区(270円/130円) | 本山・東山公園・星ヶ丘・一社 | ― |
| 4区(310円/150円) | 上社・本郷・藤が丘 | ― |
西側は終点の高畑まで行っても2区で収まります。一方、東側は覚王山を境に3区へ、一社を境に4区へと上がっていきます。本山については、乗換案内サイトの検索でも名古屋駅から乗換なしで大人270円・こども130円と表示され、一覧の区分と一致しています。
この一覧は営業キロからの算出なので、乗車前の目安として使い、最終的な金額は券売機の運賃表示や乗換案内で確認してください。境目に近い駅ほど1駅違いで区分が変わるため、目的地が駅の間にあるときは、手前の駅で降りて少し歩くと安くなるケースもあります。
小児運賃は「6歳以上12歳未満」が対象
子ども連れで東山線に乗るときは、小児運賃の範囲を押さえておきましょう。名古屋市交通局の運賃表では、小児は6歳以上12歳未満が対象で、名古屋駅から栄までなら100円、本山までなら130円、藤が丘までなら150円です。大人運賃のおよそ半額と考えておけば、家族全員分の交通費の見積もりもしやすくなります。
よくある間違いは、「小学生の子どもに大人用のmanacaを持たせてしまう」ケースです。大人用カードでタッチすると大人運賃が引かれてしまいます。小児用のmanacaは券売機ではなく駅長室で発売されているので、子どもが日常的に地下鉄を使うようになったら、駅長室で小児用を作っておくと安心です。
小学校の卒業前後や未就学児の扱いなど、細かな年齢区分で迷ったときは名古屋市交通局の「はじめて地下鉄に乗る方へ」などで確認しておくと確実です。
栄・本山・藤が丘…行き先別に見る東山線の乗り方
栄・伏見なら210円、乗ってすぐ到着
名古屋駅から東へ向かう東山線で、最も利用者が多いのが伏見・栄方面です。名古屋駅から伏見まではおよそ1.4km、栄まではおよそ2.4kmで、どちらも1区の大人210円・小児100円です。藤が丘方面の電車に乗り、伏見で1駅、栄で2駅と覚えておけば迷いません。
伏見は鶴舞線、栄は名城線と名鉄瀬戸線(栄町駅)への乗換駅でもあります。御園座や白川公園方面へ行くなら伏見、オアシス21や久屋大通公園、大須方面へ乗り継ぐなら栄、と降りる駅を使い分けると、地上に出てからの徒歩が短くなります。
気をつけたいのは、名古屋駅から栄へ向かう電車は朝夕に混み合うことです。後で詳しく紹介しますが、名古屋→伏見間は東山線の最混雑区間とされています。荷物の多い旅行者は、ラッシュ時間を外すだけで移動がぐっと楽になります。
覚王山・池下・今池は2区240円で行ける
栄から先、新栄町・千種・今池・池下・覚王山までは2区で、大人240円・小児120円です。覚王山は日泰寺の参道散策、今池は飲食店が集まるエリアとして知られ、名古屋駅から1本で行けるのが東山線の強みです。
ここで覚えておきたいのが、千種と今池は桜通線も通っている点です。名古屋駅から今池までは東山線でも桜通線でも乗り換えなしで行けますが、乗り場(ホーム)が異なります。ホテルや目的地が桜通沿いにあるなら桜通線、錦通沿いや覚王山方面と組み合わせるなら東山線、というように行き先で選ぶとスムーズです。
覚王山は名城線との乗換駅でもあり、ここで名城線に乗り継ぐと八事・名古屋大学方面へ向かえます。ただし乗り継ぐと全体の乗車距離が延び、区分が上がることがあるので、乗り継ぎの際は券売機の運賃表で最終目的地までの金額を確認しましょう。
本山・東山公園・星ヶ丘は3区270円
東山動植物園の最寄りとなる東山公園、商業施設が集まる星ヶ丘、名城線との乗換駅である本山、その先の一社までが3区で、大人270円・小児130円です。乗換案内サイトの検索では、名古屋駅から本山までは東山線の乗換なしで所要16分と表示されます。
本山へは、名古屋駅から桜通線で久屋大通へ行き、名城線に乗り継ぐルートも表示されますが、運賃は同じ270円でも所要時間は長くなります。東山線1本で行けるルートを選べば、乗り換えの手間もかかりません。
東山動植物園へ行く家族連れの場合、往復と園内移動以外に市バスも使うなら、後述する一日乗車券との比較もしておくと交通費を抑えられます。東山公園駅周辺の駐車場は休日に満車になりやすいため、名古屋駅からなら地下鉄で行くのが現実的な選択肢です。
上社・本郷・藤が丘は4区310円、リニモへも接続
東山線の東の終点・藤が丘と、その手前の上社・本郷は4区で、大人310円・小児150円です。名古屋駅から藤が丘まではおよそ14.0kmあり、東山線の中でも長い乗車になります。
藤が丘ではリニモ(東部丘陵線・愛知高速交通)に乗り換えられ、愛・地球博記念公園(ジブリパーク)方面へ向かう人の多くがこのルートを使います。ただしリニモは名古屋市交通局とは別の会社の路線なので、地下鉄の運賃とは別にリニモの運賃がかかります。地下鉄の一日乗車券や24時間券もリニモ区間では使えません。
名古屋駅のホームでは、藤が丘方面と高畑方面で乗る向きが逆になります。上社・本郷・藤が丘へ向かうときは、ホームの案内表示と車両の行先表示で「藤が丘方面」であることを確認してから乗ると安心です。
名古屋駅から西の高畑方面は、終点の高畑まで行っても2区の240円です。中村公園(豊臣秀吉ゆかりの地)や、近鉄・JR関西本線と接続する八田も2区に入ります。東側に比べて駅間が短く、名古屋駅から少し離れた住宅地へ手頃な運賃で行けるのが西側の特徴です。
きっぷ・manaca・タッチ決済、改札はどれで通るのが正解?

普通券は「当日限り・購入駅からのみ・途中下車で無効」
きっぷ(普通券)を買う場合、名古屋市交通局が定めるルールを3つ押さえておきましょう。1つ目は、普通券は発売当日限り有効であること。2つ目は、購入駅以外からは乗車できないこと。3つ目は、途中下車した場合は前途無効になることです。
つまり、「帰りの分も名古屋駅で先に買っておく」ことはできません。帰りのきっぷは帰りの乗車駅で買う必要があります。名古屋市営地下鉄では入場券や往復きっぷも発売していないため、往復分をまとめて用意したいならmanacaなどのICカードか、後述の一日乗車券・24時間券を使うのが現実的です。
なお、以前あった「地下鉄1区特別きっぷ」は利用終了しています。古い情報で見かけても、現在は購入できない点に注意してください。降車駅を乗り過ごしてしまった場合は、改札付近の精算機で差額を精算すれば出場できます。
名古屋駅で覚王山までの240円のきっぷを買い、途中の栄で一度改札を出て買い物をしてから、同じきっぷで覚王山へ向かおうとする――これは普通券では認められていません。途中下車した時点で残りの区間は無効になるためです。原因は「区間内なら乗り降り自由」と思い込んでいたこと。対策は、寄り道を予定している日は最初からICカードで乗るか、乗り降りが多い日は24時間券を選ぶことです。
manacaとTOICAなど全国の交通系ICがそのまま使える
名古屋の地下鉄では、地元のICカード「manaca(マナカ)」のほか、TOICA、Kitaca、PASMO、Suica、PiTaPa、ICOCA、はやかけん、nimoca、SUGOCAも利用できます。東京や大阪から出張・旅行で来た方も、普段使っているSuicaやICOCAをそのままタッチすれば、名古屋駅から東山線に乗れます。
manacaやTOICAを新しく買う場合の販売価格は2,000円で、この中に保証金500円が含まれています。券売機で買えるのは大人用の普通のmanacaで、小児用や割引用のmanacaは駅長室での発売です。
改札では、manacaは青い読み取り部に軽くタッチします。ここで注意したいのが、財布やパスケースに複数のICカードを入れたままタッチすると、読み取りエラーになることがある点です。通勤用と出張用の2枚を持っている方は、使う1枚だけを読み取り部に当てるようにしましょう。
2026年9月3日からクレジットカードのタッチ決済に対応
2026年9月3日から、名古屋市営地下鉄の全駅でクレジットカード等によるタッチ決済が可能になりました。対応ブランドはVisa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover、UnionPayです。ICカードを持っていない海外からの旅行者や、たまにしか地下鉄に乗らない方にとって、券売機に並ばずに改札を通れるのは大きな変化です。
ただし、一部の改札機はタッチ決済に対応していない場合があります。改札で通れないときは、無理に何度もタッチせず、改札の窓口の係員に声をかけましょう。また、スマートフォンでタッチする場合は、ICカードと同じく複数のカードを重ねない、決済に使うカードを事前に設定しておく、といった準備をしておくとスムーズです。
タッチ決済の詳しい使い方や注意点は、別の記事で手順つきで解説しています。

「名古屋の地下鉄って、切符やマナカがないと乗れないの?」と聞かれたら、2026年9月3日からは答えが変わります。この日から名古屋市営地下鉄の全駅で「クレカ乗車(…
- SuicaやICOCAをそのまま改札でタッチ
- 使う1枚だけを読み取り部に軽く当てる
- 乗り過ごしたら改札付近の精算機で精算
- 帰りのきっぷを名古屋駅で先に買う
- 普通券で途中下車して先へ乗り続ける
- 複数のICカードを重ねたままタッチ
どれを選ぶ?支払い方法の向き不向き
結論として、名古屋に住んでいる方や頻繁に来る方はmanaca、ほかの地域から来る方は手持ちの交通系IC、ICカードを持っていない方はクレジットカードのタッチ決済、という選び方がわかりやすいでしょう。きっぷは「ICもカードもない」「1回だけ乗る」ときの手段と考えておけば十分です。
注意点として、交通系ICカードの残高が足りないと改札で止められます。名古屋駅の改札前は人の流れが多く、改札で立ち止まると後ろの人に迷惑がかかりやすい場所です。出発前に残高を確認し、チャージしてから改札に向かいましょう。
実は、名古屋の地下鉄のICカード運賃は、きっぷの運賃と同額です。乗換案内でも名古屋駅から本山まで「きっぷ・IC同額」と表示されます。「ICなら安くなる」という仕組みではないため、ICカードを使う一番のメリットは安さではなく、券売機に並ぶ時間と途中下車の自由さにあると考えるとよいでしょう。
一日乗車券と24時間券、何回乗れば元が取れる?
760円の24時間券と870円の一日乗車券の違い
名古屋駅から東山線を何度も使う日は、乗り放題券を検討しましょう。地下鉄だけなら「地下鉄全線24時間券」(大人760円・小児380円)、市バスにも乗るなら「バス・地下鉄全線一日乗車券」(大人870円・小児430円)が選択肢です。
| 比較項目 | 地下鉄全線24時間券 | バス・地下鉄全線一日乗車券 | バス全線一日乗車券 |
|---|---|---|---|
| 大人/小児 | 760円/380円 | 870円/430円 | 620円/310円 |
| 使える範囲 | 地下鉄全線 | 市バス・地下鉄全線 | 市バス全線のみ(地下鉄は不可) |
| 有効時間 | 初めて改札に通した時から翌日の同時刻まで | 始発から終発まで | 始発から終発まで |
| 東山線で使える? | ○ | ○ | × |
表のとおり、名前に「バス」しか入っていない「バス全線一日乗車券」は市バス専用で、東山線には乗れません。券売機や窓口で買うときは、券の名前に「地下鉄」が入っているかを必ず確認してください。
料金や発売場所の最新情報は名古屋市交通局の一日乗車券ページに掲載されています。
名古屋駅起点なら「4回乗るか」が分かれ目
名古屋駅から栄(210円)を中心に動く場合、地下鉄全線24時間券の760円は、1区の乗車を4回すると元が取れる計算です。たとえば「名古屋駅→栄→覚王山→栄→名古屋駅」のように1日で4区間乗るなら、24時間券のほうが得になります。
3区の本山や東山公園(270円)を往復するだけなら、普通運賃のほうが安く済みます。一方で、名古屋駅→東山公園→星ヶ丘→栄→名古屋駅のように寄り道を重ねる日は、乗り放題券の出番です。藤が丘(310円)まで往復し、さらにもう1回乗るなら24時間券の範囲に収まります。
注意したいのは、乗車回数を「目的地の数」で数えてしまうことです。出発地に戻る1回を忘れると、損益の判断がずれます。行程を「何回改札を通るか」で数えるのがコツです。
24時間券は「翌日の同時刻まで」、券売機購入は当日中に使い始める
地下鉄全線24時間券は、自動券売機に初めて投入した時から翌日の同時刻まで有効です。たとえば夕方に名古屋駅で使い始めれば、翌日の夕方まで乗り放題になるため、1泊2日の出張や旅行で「到着日の夜と翌日の昼間」をまとめてカバーできます。
ただし、自動券売機で購入した24時間券は、購入当日の終電までに使用を開始する必要があります。また、バス・地下鉄全線一日乗車券は、自動券売機で買った場合は購入当日に限り使用できます。払い戻しは紙券で購入当日に未使用のものに限られます。
翌朝の混雑を避けようと、前夜に名古屋駅の券売機で24時間券を買っておき、翌朝そのまま使おうとするケースです。券売機で購入した24時間券は購入当日の終電までに使用を開始するルールのため、翌朝に初めて使う前提の買い置きには向きません。原因は「24時間有効=いつから使ってもよい」と思い込んだこと。対策は、使い始める当日に購入することです。
名鉄線・リニモ・ゆとりーとラインでは使えない
一日乗車券や24時間券は、名古屋市交通局の地下鉄(と、一日乗車券なら市バス)専用です。名鉄線やあおなみ線などの他社線では使えず、地下鉄と相互直通運転している名鉄線の区間でも別途運賃がかかります。
また、ガイドウェイバスのゆとりーとラインは、高架区間(大曽根駅〜小幡緑地駅)では使えません。藤が丘から先のリニモも別会社なので対象外です。乗り放題券を買ったからといって、名古屋駅から郊外のどこへでも行けるわけではない点を覚えておきましょう。
購入場所は、自動券売機のほか、改札窓口、駅長室、市バス営業所、交通局サービスセンター、市バス車内で、一部のホテル・旅行会社・観光案内所でも取り扱いがあります。名古屋駅に着いてすぐ買うなら、東山線の改札付近の自動券売機が手軽です。
名古屋駅で東山線に乗る前に知っておきたい乗り場と混雑のコツ

JR・名鉄・近鉄から東山線へは「黄色」をたどる
名古屋駅は、東山線のほか桜通線、JR東海の東海道新幹線・東海道本線・中央本線・関西本線、あおなみ線、名鉄名古屋本線、近鉄名古屋線が集まる巨大なターミナルです。東山線の乗り場は地下にあり、JRの改札を出てから地下へ降りる形になります。
迷わないコツは、駅構内の案内表示で東山線のラインカラーである黄色と、駅番号「H」の表示を探すことです。桜通線(赤色)の乗り場と取り違えると、行き先によっては遠回りになるため、案内表示の色を確認しながら進みましょう。
新幹線や名鉄・近鉄から乗り換える場合の具体的な出入口やルート、ホームの使い分けは、乗り場に特化した記事で詳しく紹介しています。

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名古屋→伏見は東山線いちばんの混雑区間
東山線の最混雑区間は名古屋→伏見間とされています。この区間は1980年代に混雑率が250%を超えていましたが、桜通線の開業後に約180%まで下がり、2023年には134%となっています。数字は改善しているものの、平日朝の名古屋駅から栄方面へ向かう電車は、依然として混み合う時間帯があります。
大きなスーツケースを持っている場合や小さな子ども連れの場合は、平日朝の通勤時間帯を避けるだけで乗車のしやすさが大きく変わります。どうしても朝に移動する必要があるときは、ホームの端寄りの車両を選ぶ、1本見送って次の電車を待つ、といった工夫が有効です。
朝ラッシュの時間帯や空いている車両の傾向については、名古屋の地下鉄全体の混雑をまとめた記事も参考になります。

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今池・千種は桜通線でも行ける、選び方の基準
名古屋駅から千種・今池へ向かう場合、東山線と桜通線のどちらでも乗り換えなしで行けます。運賃はどちらも名古屋駅から2区の範囲に収まりますが、乗り場が異なるので、改札に入る前にどちらの路線にするか決めておくと迷いません。
選び方の基準は「乗る場所」と「その後の行き先」です。名古屋駅の中で東山線の乗り場が近い場所にいるなら東山線、桜通線の乗り場が近いなら桜通線を選ぶのが単純でわかりやすい方法です。今池から先、池下や覚王山へ向かうなら東山線しか通っていないため、最初から東山線に乗るほうが乗り換えを減らせます。
逆に、桜通線沿線の久屋大通や高岳方面へ寄るなら桜通線が便利です。「同じ駅に行けるなら混んでいない方」と考えて、朝のラッシュ時は名古屋→伏見の混雑区間を通らない桜通線を選ぶ、という使い方もあります。
名古屋駅から東山線で乗り換えなしに行ける乗換駅は、伏見(鶴舞線)・栄(名城線、名鉄瀬戸線栄町駅)・千種(桜通線、JR中央本線)・今池(桜通線)・覚王山(名城線)・本山(名城線)・藤が丘(リニモ)です。乗り継ぎ先が決まっているなら、どの駅で乗り換えるかを先に決めておくと移動がスムーズになります。
乗り過ごし・区間違いは改札前の精算機で解決
ICカードではなくきっぷで乗っていて、予定より先の駅まで乗ってしまったときや、区分を間違えて安いきっぷを買ってしまったときは、改札付近の精算機で精算すれば問題ありません。改札でエラーになっても慌てず、精算機で不足額を払いましょう。
よくあるのが、覚王山(2区)で降りるつもりが居眠りして本山(3区)まで行ってしまうケースです。このときは降りた駅の精算機に240円のきっぷを入れれば、差額が表示されます。ICカードであれば、乗車距離に応じた運賃が自動で引かれるため、精算機に寄る必要はありません。
精算機の使い方がわからないときは、改札の窓口の係員に声をかけるのが確実です。名古屋駅や栄駅など大きな駅では係員がいる窓口がわかりやすい位置にあるので、ためらわずに相談しましょう。
出張・観光・家族連れ・新生活、あなたに合う乗り方は?
出張で名古屋駅と栄を往復する人
出張で「名古屋駅で新幹線を降り、栄のオフィスやホテルへ行き、夜に名古屋駅へ戻る」という動きなら、東山線の1区210円で往復するのが基本です。1日に2回の乗車であれば、普通運賃のほうが24時間券より安く済みます。
手持ちのSuicaやICOCA、あるいはクレジットカードのタッチ決済で改札を通れば、券売機に並ぶ必要もありません。会議の合間に伏見や栄を行き来する回数が増える日は、4回目の乗車が見えた時点で24時間券に切り替えると経費も抑えられます。
注意点として、経費精算に領収書が必要な会社の場合、ICカードやタッチ決済の利用履歴の出し方を事前に確認しておきましょう。きっぷで乗る場合は、普通券が当日限り・購入駅からのみ有効というルールも忘れずに。
観光で栄・覚王山・東山公園をめぐる人
観光で名古屋駅から栄、覚王山、東山公園と東山線沿線を1日で回るなら、地下鉄全線24時間券がおすすめです。名古屋駅→覚王山→東山公園→栄→名古屋駅と動けば4回の乗車になり、普通運賃の合計が760円を上回ります。
名古屋城や徳川園など市バスで行く観光地も組み合わせるなら、バス・地下鉄全線一日乗車券(大人870円)を選ぶと、バスも追加料金なしで乗れます。どちらにするかは、その日の行程にバスが入るかどうかで決めましょう。
行程を書き出し、改札を通る回数と市バスに乗るかどうかを数える
地下鉄だけで4回以上なら24時間券、市バスも使うなら一日乗車券、それ以下ならICカードかタッチ決済で乗る
乗り放題券は使い始める当日に、名古屋駅の東山線改札付近の券売機で購入する
子ども連れで東山動植物園へ行く家族
家族で名古屋駅から東山公園へ向かう場合、大人270円・小児130円が片道の運賃です。往復だけなら普通運賃、帰りに栄で食事や買い物をして名古屋駅へ戻るなら、乗車回数をもとに24時間券(小児380円)と比べてみましょう。
6歳未満の幼児の扱いや小児用manacaの発売場所など、子ども連れならではの疑問は事前に公式ページで確認しておくと安心です。ベビーカーで乗る場合は、名古屋→伏見の混雑区間を通る平日朝を避け、日中の空いている時間に移動すると、周りに気を使わずに済みます。
注意したいのは、東山公園駅に着いてから動物園の門まで歩く距離です。門によって最寄りの出口が変わるため、目的の門を決めてから出口を選ぶと子どもの体力を温存できます。
東山線沿線に引っ越して通勤・通学する人
名古屋駅周辺の職場へ東山線で通勤する場合は、通勤定期券の購入を検討しましょう。名古屋市交通局のデータでは、1か月の通勤定期券は1区で8,540円、5区で12,060円です。名古屋駅から2区〜4区の駅に住む場合は、その間の金額になります。
東山線沿線は、東側の本山・東山公園・星ヶ丘・一社・上社・本郷・藤が丘に住宅地が広がり、西側の中村公園・岩塚・八田・高畑も名古屋駅まで2区で通える範囲です。住む場所を決めるときは、家賃だけでなく「名古屋駅から何区か」という通勤費の目安も比べておくと、毎月の支出を見通しやすくなります。
通勤ラッシュの時間帯は、東側の住宅地から名古屋駅・伏見方面へ向かう電車が混み合います。始業時間に余裕がある職場なら、時差出勤も含めて通勤時間帯を考えておくとよいでしょう。
運休やラッピング車両は?東山線の「いま」をチェック
運休・遅延は名古屋市交通局の運行情報で確認
東山線が止まったときに頼りになるのは、名古屋市交通局の公式サイトに掲載される運行情報です。地震や大雨、設備の点検などで運転見合わせが起きた場合も、公式の運行情報を見れば運転状況と再開の見込みがわかります。
2026年4月19日(日曜日)には、不発弾処理のため東山線の栄〜池下間が運休しました。このときは、処理作業終了後の安全宣言をもって運休を解除する予定と案内されていました。工事やイベントに伴う計画的な運休は事前に告知されることが多いため、名古屋駅から東山線で移動する予定がある日は、出発前に運行情報を確認する習慣をつけておきましょう。
東山線が止まったときの代替手段としては、桜通線(千種・今池方面)や市バスが挙げられます。代替ルートを考えるときも、バス・地下鉄全線一日乗車券のように市バスと地下鉄の両方で使える券を持っていると、急な経路変更に対応しやすくなります。
アジア大会ラッピング車両は10月末まで運行予定
2026年7月23日から、東山線ではアジア大会の公式マスコットをデザインしたラッピング車両が走っています。6両1編成で、高畑〜藤が丘間を運行しており、報道によると今年10月末まで毎日走らせる予定とされています。
ラッピング車両は1編成だけなので、名古屋駅のホームで待っていても必ず乗れるとは限りません。見かけたら幸運、くらいの気持ちで楽しむのがちょうどよいでしょう。撮影する場合は、ホームの黄色い線の内側から、ほかの利用者の乗り降りを妨げないように気をつけてください。
ラッピングの運行期間は予定であり、変更になる可能性もあります。目当てに乗りに行く場合は、名古屋市交通局の発表を確認してから出かけるのがおすすめです。
実は、名古屋の地下鉄はICでもきっぷでも運賃は同じ
意外と知られていないけれど、名古屋の地下鉄で「ICカードにすれば安くなる」と考えるのは誤解です。名古屋駅から東山線の本山までの運賃は、きっぷでもICカードでも同じ270円です。他の地域の鉄道に慣れている方ほど「ICのほうが安い」と思い込みがちです。
では、名古屋でICカードやタッチ決済を使う意味はどこにあるのか。答えは時間と手間です。券売機で行き先の運賃を調べて小銭を出す手間がなくなり、乗り過ごしても自動で正しい運賃が引かれ、途中下車も自由になります。名古屋駅の券売機前が混雑している時間帯ほど、この差は大きくなります。
安さを求めるなら、ICかきっぷかではなく、「乗る回数に応じて24時間券や一日乗車券を使い分ける」ことのほうが効果的です。運賃の節約と移動の手間、両方の視点で支払い方法を選びましょう。
名古屋の地下鉄で困ったときの問い合わせ先
運賃やきっぷのルール、忘れ物などで困ったときは、名古屋市交通局の「市バス・地下鉄テレホンセンター」が窓口です。受付時間は8時〜19時となっています。番号は名古屋市交通局の公式サイトに掲載されているので、事前にスマートフォンでページを開いておくと安心です。
駅にいるときは、改札の窓口や駅長室の係員に直接相談するのが早道です。特にタッチ決済が改札で反応しない、ICカードの残高不足で出られない、といったトラブルは、その場で係員に声をかければ解決できます。
観光で名古屋を訪れた方は、名古屋市観光情報の交通案内ページも参考になります。地下鉄のタッチ決済の開始など、旅行者向けの交通情報がまとまっています。
運賃・乗車券・運行情報は以下の公式ページで確認できます。
・名古屋市交通局(運行情報)
・名古屋市交通局 地下鉄の運賃
・名古屋市交通局 一日乗車券・24時間券
・名古屋市交通局 はじめて地下鉄に乗る方へ
まとめ
名古屋駅は東山線のほぼ中央にあり、栄や伏見の都心、覚王山や本山の住宅地・散策エリア、東山公園や星ヶ丘、終点の藤が丘まで、乗り換えなしで1本で行けます。運賃は名古屋駅から西側なら最大2区、東側でも最大4区に収まるので、まずはこの記事の早見表で自分の行き先が何区かを確認するところから始めてみてください。
そのうえで、その日に改札を何回通るかを数え、3回以下ならICカードやタッチ決済、4回以上なら地下鉄全線24時間券、市バスも使うならバス・地下鉄全線一日乗車券と選べば、迷わず無駄なく名古屋の街を移動できます。最初の一歩として、出発前に名古屋市交通局の運行情報ページをブックマークしておきましょう。
※運賃・乗車券・運行情報は記事執筆時点のものです。最新情報は名古屋市交通局の公式サイトでご確認ください。

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